不動産トピックス

過熱する投資市場の現場から

2007.09.03 17:47

日本レジデンシャル投資法人 祐天寺と船橋でレジデンス取得 首都圏における投資比率高める 利便性求める単身者向 平均築年数の低減図る
 日本レジデンシャル投資法人(東京都千代田区)は、レジデンス2棟「パシフィックレジデンス祐天寺」「パシフィックレジデンス船橋Ⅰ・Ⅱ」を取得する。
 取得先は、前者が溜池レジデンシャル・プロパティーズ、後者がメトロポリス1合同会社である。取得価格はそれぞれ59億4000万円、33億円であった。
 「パシフィックレジデンス祐天寺」は東急東横線「祐天寺」駅より徒歩5分の距離に位置する、平成18年竣工の共同住宅で、地上7階地下1階建て、延床面積5846・69の規模である。1階部分の1区画を店舗として利用しており、間取りは1Rから2LDKまでの総戸数118戸を備える。戸数ベースでの取得時点での稼働率は98・3%であった。
 「パシフィックレジデンス船橋Ⅰ・Ⅱ」はJR総武線「船橋」駅より徒歩7分の距離に位置する、平成19年竣工の共同住宅である。「Ⅰ」は地上10階建て、延床面積2554・86㎡、「Ⅱ」は地上9階建て、延床面積2315・95㎡の規模だ。いずれも店舗1区画を有している。
 戸数ベースの稼働率はいずれも100%であった。

ジャパン・ホテル・アンド・リゾート投資法人 「オリエンタルホテル広島」を取得 中国地方初の保有物件変動賃料で恩恵を期待
 ジャパン・ホテル・アンド・リゾート投資法人(東京都港区)は、「オリエンタルホテル広島」を取得する。
 取得先はオリジネーターの関連会社であるゴールドマン・サックス・リアルティ・ジャパンがAM受託する私募ファンドの鳥居坂開発で、取得価格は99億円だ。
 同物件は広島市中区に立地する平成5年竣工のシティホテル。JR「広島」駅より車利用で5分程度の距離に位置しており、地上23階建て、客室数251室の規模で、平成18年に大規模リニューアルを実施している。
 100m道路である平和大通りに面しており、広島市内の中心商業地に近く、にぎやかである。また建物は広島市内で3番目の高さを誇り、最上階のレストランからは市内を一望できる。
 契約形態は固定賃料と変動賃料で構成し、変動賃料は売上げの10%の標準変動賃料と基準売上げ超過分40%のステップアップ変動賃料の合計である。テナントがオリジネーター関連のホテルマネージメントジャパンであることから、基準売上げを超過することが、同投資法人のみならずオリジネーターにも貢献する。
 取得予定日は今年10月1日の予定だ。

野村不動産レジデンシャル投資法人 福岡市内の未竣工レジデンス3棟を取得 賃料保証マスターリース契約でリスク回避
 野村不動産レジデンシャル投資法人(東京都港区)は、「(仮称)ベネフィス香椎」「(仮称)ベネフィス吉塚グランスウィート」「(仮称)ベネフィス千早」の取得を決定した。
いずれも平成20年2・3月の竣工を予定しており、取得日はその後となる。売主は三和エステート、取得価格はそれぞれ3億9600万円、6億9300万円、5億4500万円である。
 いずれも福岡市東区に立地するレジデンスで、「(仮称)ベネフィス香椎」は地上11階建て、延床面積1508・00㎡、「(仮称)ベネフィス吉塚グランスウィート」は地上11階建て、延床面積2479・82㎡、「(仮称)ベネフィス千早」は地上8階建て、延床面積2297・92㎡の規模だ。
 全住戸について賃料保証型のマスターリースとしており、エンドテナントとの賃貸借が開始される都度、パススルー型のマスターリースに変更する。従って取得時より稼働率は100%となる。

野村不動産オフィスファンド投資法人 蒲田立体交差事業の都市計画決定による 保有物件の敷地一部を国に売却
 野村不動産オフィスファンド投資法人(東京都新宿区)は、保有する「NOFテクノポートカマタセンタービル」の土地の一部を国に売却した。
 該当する土地は、同投資法人が共有持分30%を保有する敷地の一部で、国道15号に接する154・43㎡である。
 所在地は大田区南蒲田二丁目。この区画は道路放射第19号線(国道15号)蒲田立体交差事業の対象地に指定されており、今回、平成14年に都市計画変更されたことに基づき協議し、収用されるものだ。今後、他の共有持分保有者も同様に売却を行う。
 「NOFテクノポートカマタセンタービル」は、平成2年に竣工した地上11階建てのオフィス店舗複合ビルで、同投資法人は平成15年に取得している。
 譲渡価格は2539万7557円であった。売却額と簿価との差額は1149万1929円であり、第8期に計上される。




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