不動産トピックス
過熱する投資市場の現場から
2007.10.01 17:06
ビ・ライフ投資法人 三井不からの施設取得により１１月期の業績予想を上方修正
ビ・ライフ投資法人（東京都渋谷区）は、商業施設「いなげや横浜西が丘店」を取得した。
取得先は三井不動産で、取得価格は１０億円。スーパーマーケット「いなげや」が店舗として入居している。
同物件の所在地は横浜市泉区の、相鉄いずみ野線「弥生台」駅より徒歩１０分の距離で、幹線道路の「弥生台桜木町線」沿いに立地している。土地面積３２７９・０８㎡、店舗延床面積２２２１・３１㎡、地上３階建ての規模で、平成６年の竣工だ。住宅街を背後地とし、また郊外型店舗として６７台分の駐車場を確保していることから、周辺店舗と比べても高い競争力を有するとしている。取得時点でのＮＯＩ利回りは６・１５％であった。
今回の取得により、同投資法人のポートフォリオの合計は５１１億３９００万円、全体の平均築年数は３・２年となった。また同投資法人は、今年１１月期の業績予想を上方修正し、分配金を１万２０００円から１万２５００円に４・１％引き上げた。
東急リアル・エステート投資法人 虎ノ門で区分所有権を追加取得 「神谷町」駅より徒歩１分資産価値の向上を見込む
東急リアル・エステート投資法人（東京都渋谷区）は、保有物件の区分所有権を追加取得する。
当該物件は、東京都港区の「ＴＯＫＹＵＲＥＩＴ虎ノ門ビル」。売主は藤田観光と個人４名で、取得価格は計１３億円だ。同ビルは港区虎ノ門三丁目の、国道一号線（桜田通り）に面した物件。東京メトロ日比谷線「神谷町」駅より徒歩１分の距離で、東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅・東京地下鉄三田線「御成門」駅も徒歩圏内である。
敷地面積１７２８・３８㎡、延床面積１万５３４３・７３㎡、地上９階地下２階建ての規模で、竣工は昭和６３年だ。オフィスフロアは基準階面積１１８２㎡、天井高２５００㎜のスペックを有する。加えてエレベータ３基と、３８台分のカーリフト付自走式駐車場を備える。
同投資法人は、平成１６年１２月に同物件の一部（土地については敷地権割合１０万分の７万３５８５、建物については約７９・５％）を取得し、管理組合の運営を手掛けてきた。今回の追加取得により、土地が１０万分の８万３４８６、建物持分は約８７・８％へと増加した。現在のテナントは、独立行政法人原子力安全基盤機構、タキヒヨー、アンズコフーズなど。なお２階の区分所有権部分は区分所有者からマスターリースした上でテナント転貸しているが、今回の取得に伴いマスターリース契約は解除される。
周辺は、官公庁や裁判所などが集積する霞が関エリアに隣接する、古くからのビジネス街。寺社や公園などの緑も点在し、館内ワーカーに落ち着きを提供する。
日本ホテルファンド投資法人 「新山口」駅前のビジネスホテル 運営会社と２０年の定期借家契約
日本ホテルファンド投資法人（東京都港区）は、「新山口ＮＨビル（ホテル名コンフォートホテル新山口）」を取得した。
取得先は矢作地所、取得価格は８億６６００万円である。物件は山口県山口市の、ＪＲ「新山口」駅より徒歩２分、中国自動車道「小郡Ｉ・Ｃ」より乗車約５分の距離に位置するビジネスホテル。今年８月に竣工、９月に開業したもので、ホテル運営会社であるグリーンズと２０年間の定期借家契約に基づき固定賃料で賃貸されている。
規模は土地面積７５４・０６㎡、建物面積３００２・１５㎡、地上８階建て。客室数１３９室、機械昇降式の立体駐車場９台分を備えている。駐車場賃料５万円を加えた賃料収入は５０４万３８９０円だ。
ゼクス コムスンから高級老人ホームを取得 サービス事業継承にあたり計６件を下限３６０億円で
ゼクス（東京都千代田区）は、子会社を通じ、グッドウィル・グループの子会社コムスン（東京都港区）より住宅型有料老人ホーム・介護付有料老人ホーム計６物件を取得する。コムスンより居住系サービス事業を事業継承するにあたって行われるものだ。
譲渡価格の合計は、３６０億円を下限とし、契約締結後一カ月以内に決定する。物件の引渡しは１２月２５日の予定だ。なお内訳は、「バーリントンハウス馬事公苑」（東京都世田谷区）「バーリントンハウス吉祥寺」（東京都三鷹市）２棟の合計下限価格が２１３億８１６６万２０００円、「コムスンガーデン杉並宮前」（東京都杉並区）「コムスンガーデン南平台」（東京都渋谷区）「コムスンガーデン桜新町」（東京都世田谷区）「コムスンガーデン用賀の杜」（東京都世田谷区）４棟の合計下限価格が１４６億１８３３万８０００円となっている。
「バーリントンハウス」は、平成１８年にコムスンが運営開始した、利用権方式の高級老人ホーム。入居一時金は約５０００万円〜３億円で、室数は馬事公苑が１４７室、吉祥寺が１７８室を備えている。
ユナイテッド・アーバン投資法人 池袋駅より徒歩３分の好立地 稼働率１００％の飲食店舗ビル 取得後グループ会社がマスターリース契約締結
ユナイテッド・アーバン投資法人（東京都港区）は、「アクティオーレ南池袋」を取得した。取得価格は３７億６０００万円、取得先は丸紅である。
同物件は、豊島区南池袋二丁目に立地する平成１８年竣工の商業施設で、ＪＲ他「池袋」駅より徒歩約３分の距離。土地面積３２０・３９㎡、建物面積２２６５・１５㎡、地上８階地下１階建ての規模で、現在９社が入居し、稼働率は１００％である。テナントはラーメン店や居酒屋などの飲食店舗が主だ。
池袋の主要繁華街である東池袋エリアに隣接する同地には、書店や映画館、カフェなどの施設が集積しており、人通りも多く安定した賃貸需要が見込めるとしている。
なお物件取得後は、信託受託者である中央三井信託銀行と、オリジネーターのグループ会社である丸紅コミュニティとの間で、建物全体につきパススルー型のマスターリース契約を締結する予定である。
