不動産トピックス
今週の一冊
2007.11.05 14:24
不動産に関する諸税を節約
不動産オーナーの節税対策 知っておきたい土地建物の税金
著者:高橋敏則
出版:清文社
価格:1800円(税別)
発行:平成19年10月15日
不動産を所有する以上、ついてまわる複雑な税法体系と大きな負担。平成17年の個人所得の課税強化をはじめ、オーナーがとるべき税金対策は複雑さを増している。
本書では不動産オーナーのために節税に焦点をしぼり、境界がわかりにくい不動産所得の範囲を整理し、不動産の貸付、譲渡、相続や法人を利用する節税対策を各章に分割して紹介。土地と建物の所有者が異なる場合や親族所有の土地における駐車場経営など、より現実に即した複雑な権利関係をわかりやすく紐解き課税範囲を分析する。
中でも現オーナーにとって最も関わりの深い項目の1つ、貸付をめぐる節税対策をまとめた章では、見落としがちな不動産所得の損益通算の制限のように細かな点にも注目する。
また、頭の痛い問題である遺産・譲渡をめぐる節税や法人化によってする節税対策もまとめてある。生前贈与のタイミングや定期借地権を利用した節税の方法も具体的でわかりやすい。個人、法人にかかわらず不動産オーナーが持つ税金の悩みへの答えが簡潔にまとめられる書籍である。