不動産トピックス
ビルオーナーのための建築・設備最新情報
2007.12.10 17:22
デンソー 災害対応型業務用エアコン 切り替えも簡単豊富な発電容量
デンソー(愛知県刈谷市)は、発電機能を搭載した災害対応型業務用エアコン「非常用発電機能付KHP」を来年4月より発売する。
昨今、地域における災害への備え、特にオフィス・店舗などの施設の災害対応化が重要視される中、同社では業務用エアコンに新たに発電機能を搭載した。普段は空調運転を行いながら、災害等による停電時には発電運転を行うという、1台2役の機能により、施設の災害対応化を実現することができる。
同製品を導入することの主なメリットとして、これまで同社が販売してきた業務用空調エアコン本来の、電力負荷の大幅削減、電気式やガス式を比較して低いランニングコスト、灯油エンジンならではのスピーディーでパワフルな暖房といった内容に加え、非常用の発電機能として、スイッチで空調と発電を簡単に切り替え可能な操作性、豊富な発電容量(三相4kW、単相1・5kW)などといった利点がある。
製品のラインアップは8馬力、10馬力タイプがあり、室内機の接続可能台数は8馬力タイプが1〜8台、10馬力タイプが1〜10台となっている。それぞれのタイプに標準仕様と寒冷地仕様の2種類があり、合わせて4機種となっている。
同社では、オフィスや店舗といった中規模建築物での利用を見込んでおり、特にガソリンスタンドにおいては、緊急車両への燃料供給や、被災地域でのライフラインとしての役割を求められており、同製品を利用することで、災害時の迅速な対応が可能になるものと思われる。
鹿島 ウォータージェットを用いた石綿除去 除去作業時間の大幅な短縮を実現
鹿島(東京都港区)は、「ウォータージェットを用いた石綿含有吹き付け材除去工法」を開発し、試験施工を経て実工事に適用した。
解体工事、リニューアル工事でのアスベスト除去は周辺環境への飛散防止が重要であり、安全で確実な対策が求められている。またアスベスト除去作業は防護服を着用しての作業となり、体力的にも困難で過酷な作業となるため、除去作業の効率化による作業時間の短縮も課題の一つとなっている。
この工法は高圧の水をジェット噴射して、吹き付け材を剥離除去する工法で、従来の手作業での除去工事に比べて、作業空間の浮遊粉じん濃度を5分の1以下に低減できる。また、時間当たりの除去量は10倍程度に向上する。
特徴は、常に水を散している状態であるため、作業時に発生する粉じんの飛散量を低減し、作業場外部への粉じん飛散のリスクを大幅に低減することである。
また、ウォータージェットを用いた場合、剥離・清掃を一度に短時間で行うことができる。
同社では吹き付け剤の種類によって、オープン型回転ノズルを用いて直に吹き付け剤面に噴射して除去する「乾式吹付け耐火被覆除去用工法」、同社の特許工法である「コリジョンジェット」を用いて、耐火被覆表面から碁盤目状に切れ目を入れ、100㎜角程度に切れ目の入った断片をバール等を用いて人力ではがしていく「湿式吹付け耐火被覆除去用工法」、カバー型の回転ノズルでひる石面に水を噴射して除去し、除去剤は水と一緒に吸引する「ひる石吹付け除去用工法」の3種類の工法を開発している。
古河電気工業 配管貫通部に対応する防火措置キット 優れた防火性と幅広い適用範囲
古河電気工業(東京都千代田区)は古河テクノマテリアル(神奈川県平塚市)と共同で、建築物内に設けられた防火区画の壁をケーブルや、配管などが貫通する部分の防火措置キットとして、「プチロクワイド」を先月より販売している。
建物内に一定面積ごとに設けられた防火区画の壁や床を貫通する部分は、建築基準法により「国土交通大臣認定を取得した1時間耐火の性能を有する防火措置工法」で施工することが義務付けられている。
同社では平成17年に対応開口径40㎜の「プチロク」の販売を開始したが、今回は対応開口径を110㎜まで拡大した同製品を開発した。
同製品は、半割れ型のプラスチック製スリーブに、回転脱着式の鋼製板を組み合わせ同社独自の熱膨張性耐火シートを採用している。これにより、施工はワンタッチの取り付けのみで完了し、熟練技術が不要で誰にでも簡単に施工ができる。
また、壁面からの飛び出し量が数ミリ程度と、従来の10分の1程度に抑えられている。
同製品は鉄筋・軽量発泡コンクリート壁など、さまざまな壁に対応しており、片側からのみで施工可能である。また、開口補強を取り付けることで中空間仕切壁にも片側からの施工ができる。
一般的な開口部に加えて、鋼製電線管の開口部にも対応しており、鋼製化粧版を取り外すことで、同一のキット品が使用できる。
キット1組あたりの価格は4900円。同社は来年度1億円の販売を見込んでいる。
グルンドフォスポンプ 省エネに優れた新型自動給水装置 用途に応じたポンプの制御で水資源を有効利用
グルンドフォスポンプ(静岡県浜松市)では、水道事業における省エネと水資源の有効利用に貢献し、簡易水道などの給排水に使用できる新型自動給水装置「ハイドロMPC」を今月末に発売する。
同製品は1台のユニットで最大6台の立形ステンレスポンプを台数および回転数により制御するシステムである。
特徴は、使用者の用途に応じて、全てのポンプをインバータ駆動、ポンプ1台のみをインバータ駆動、残りを商用電源駆動、全てのポンプを商用電源駆動など、さまざまなポンプの制御が可能なことである。また、ブラウザ利用による簡単な遠隔操作やモニタリングが可能となっている。
従来の製品に比べ、ユーザーインターフェースと省エネルギー性能を一段と向上させ、最適な使用法での運転ができ省エネを実現するだけではなく、水の使用量の節約にも大きく貢献する。
さらに同社では来春に、地下水の給水事業に用いる新型水中電動機「MS6」を発売する予定である。同製品は全ステンレス製のキャンド型電動機で、耐久性と経済性を両立させながら、世界最高水準の電動機効率を実現させた新製品である。
岡村製作所 軽快で透明感に溢れるオフィスシーティング 立体的なフォルムで快適な座り心地追求
岡村製作所(横浜市西区)は来年1月より、オフィスシーティング「FeegoMESH(フィーゴメッシュ)」シリーズの販売を開始する。
同シリーズは平成15年に発売された「Feego」シリーズの立体的なフォルムの背に、軽快で透明感のあるメッシュ素材を用いたタイプで、これにより適度な弾力感が生まれ、着座時にしなやかに身体を包み込むような座り心地を実現している。
また、同製品はくるぶしを動きの中心として、背と連動して座面がスライドする「アンクルチルトリクライニング」機構を採用。大腿部への圧迫を感じさせない自然なリクライニングを可能にし、好みの角度に固定することもできる。
製品のベルトラインのカラーは、ダークグレー、ブルー、ライムグリーン、オレンジ、レッド、ブラックの6色のバリエーションからなり、メッシュとベルトラインのカラーのコントラストが、チェアのフォルム全体に軽やかでスタイリッシュな印象を与えている。
価格は肘なしタイプの7万8330円から、アジャストアーム付の15万7049円で、同社では初年度の販売目標を8億円としている。
東京ブラインド 流れるシルエットの縦型ブラインド スラットは防炎に特化した難燃ポリエステルを使用
東京ブラインド(東京都港区)では、コードを使った装飾用の縦型ブラインド「インフィーロ」を販売している。
間仕切りや日よけ、目隠しとして使うだけではなく、照明と組み合わせて装飾用にも使用することができる。ブラインドの羽根に当たる素材には、防炎性能試験に合格した難燃ポリエステル製のラッセルコードを使用し、流れるようなシルエットが特徴的である。
また、同製品はボリュームのある特殊コードをスラットに使用したバーチカルブラインドで、ドイツのバーチカルブラインドのメカニックを使用することにより、カーテンにはない角度調節や開閉操作を、手元の操作コードによって行うことができる。
羽根の幅は100㎜で、コードを約50本使用する。カラーはゴールド、シルバー、ブラック、スノーホワイト、ナチュラルの5種類。
製品はオフィス用「スターツーク」と一般住宅用「フューチャー」の2タイプに分かれ、寸法は「スターツーク」は幅300㎜から4000㎜、「フューチャー」は300㎜から2800㎜に対応する。「スターツーク」は12万4635円から、「フューチャー」は11万5395円となっている。