不動産トピックス

過熱する投資市場の現場から

2007.12.24 16:22

ジャパンリアルエステイト投資法人 「八王子ファーストスクエア」を追加取得 取得価格は約23億8000万円を予定
 ジャパンリアルエステイト投資法人(東京都千代田区)は、「八王子ファーストスクエア」の追加取得を決定した。取得予定日は平成20年3月19日。取得価格は23億7911万2000円である。
 売主は相互住宅だ。12月10日現在、同投資法人は当該物件の建物所有割合で50・6611%。今般の追加取得により、80・4%となる予定である。
当該物件は京王線「京王八王子」駅まで徒歩1分、JR「八王子」駅徒歩4分に位置する事務所及び店舗ビルである。周辺エリアは東京都多摩地区において最大の都市となっており、鉄道網及び道路網の結節点として、交通の要となっているエリア。
 SRC造の地上12階地下1階建てで、竣工は平成8年7月となっている。敷地面積は2989・33㎡、延床面積は1万8329・98㎡。平成19年9月30日時点での入居率は99・4%とのこと。貸室仕様は天井高2600、基準階が1107㎡だ。設備は24時間入退館可能で、セントラル空調。電気容量は40VA/㎡となっている。ニーズに応じた分割貸付が可能なフロアで、駐車場は126台収容可能と営業拠点含むさまざまなテナントの需要に対応する。
同投資法人は、今回の追加取得によって資産価値の向上及び建物運営管理の効率化を図るとしている。

ユナイテッド・アーバン投資法人 「Tip’s町田ビル」など2物件計54億円で取得 スポーツクラブ及び共同住宅2件の信託受益権を取得決定
 ユナイテッド・アーバン投資法人(東京都港区)は、2物件の信託受益権取得を決定した。取得予定資産は東京都町田市に位置する「Tip’s町田ビル」及び名古屋市中区に所在する「グランルージュ栄」である。
 「Tip’s町田ビル」は、店舗及びスポーツクラブとして使用されており、取得予定価格は41億円。取得先はティップネス。取得予定日は今月27日だ。JR横浜線及び小田急線「町田」駅から徒歩3〜4分に立地し、敷地面積1596・82㎡、延床面積8075・04㎡。SRC造の地上7階地下1階建てである。竣工は平成4年6月だ。
 一方、「グランルージュ栄」は名古屋市営地下鉄名城線「矢場町」駅から徒歩5分。総戸数91戸の共同住宅である。丸紅から13億円での取得予定だ。敷地面積は674・34㎡、延床面積3172・34㎡である。RC造の11階建てとなっており、竣工は今年2月。
 今般の資産取得による同投資法人への影響については、平成19年度11月期決算発表時の平成20年5月期運用状況の見通しに含めての公表となる予定である。

野村不動産レジデンシャル投資法人 東京都中心地区のレジデンスなど2件取得 取得予定資産合計38億4000万円
 野村不動産レジデンシャル投資法人(東京都新宿区)は、「アーバンステージ新川」の信託受益権を22億5000万円で、「武蔵野グリーンヒルズ」を15億9000万円で取得することを決定した。売主はノエル(川崎市高津区)だ。
 「アーバンステージ新川」の現在の名称は「中央新川森ビル」。受益権取得後に変更予定である。東京メトロ東西線「茅場町」駅及び日比谷線「八丁堀」駅から徒歩7分、JR京葉線「八丁堀」駅徒歩4分に位置する。敷地面積は503・81㎡、延床面積4696・77㎡。共同住宅、店舗及び事務所に使用される複合ビルだ。SRC造の地上14階地下1階建てである。当該物件は大手町エリアをはじめ東京都心のビジネスエリアへと至近で、更に銀座エリアといった中心的商業エリアを徒歩圏とする地区に位置するため、都市型生活志向のDINKS層などをターゲットとする。
 一方、「武蔵野グリーンヒルズ」は住宅・店舗棟のA棟及び住宅棟のB棟から構成される。敷地面積は2812・25㎡。地上5階建てのA棟の延床面積は2389・01㎡、地上3階建てであるB棟の延床面積は835・39㎡となっているJR中央線「東小金井」駅徒歩13分、「武蔵境」駅からは徒歩18分。

ジョイント・リート投資法人合計で約23億5000万円単身者・学生のニーズ見込む 東京都心部で開発中の2物件
 ジョイント・リート投資法人(東京都目黒区)は、「ジェイフラッツ三軒茶屋」及び「ジェイフラッツ初台」の信託受益権の取得を決定した。当該資産の取得価格合計は23億5694万7000円。取得予定日は平成20年11月14日である。取得先はいずれも星和ホームズ。
 東急田園都市線「三軒茶屋」駅徒歩4分に位置する「ジェイフラッツ三軒茶屋」の敷地面積は157・70㎡(但、登記上)、延床面積は1028・28㎡。RC造の地上13階建て。現時点での竣工予定は平成20年2月15日。
 一方、「ジェイフラッツ初台」は京王線「幡ヶ谷」駅徒歩5分、「初台」駅徒歩8分に位置する。敷地面積は537・84㎡(但、登記上)、延床面積は1738・10㎡。RC造の8階建て共同住宅となる予定。竣工は平成20年3月15日を見込んでいる。
 どちらの物件も都心への接近性に優れたエリアに所在するため、単身者及び学生などを中心とする高い需要が予想されるとのこと

日本ロジスティクスファンド投資法人 配送センターの価格21億円 食品卸会社大手入居の倉庫を取得
 日本ロジスティクスファンド投資法人(東京都千代田区)は、「小牧物流センター」の取得を決定した。取得価格は21億円。土地及び建築物の所有権を鳳ビル管理から、借地権を鴻池組から取得する予定だ。敷地面積1万1057・18㎡、延床面積9486・45㎡。R造の2階建ての倉庫である。
 当該物件は、東名高速道路及び名神高速道路が結節する「小牧IC」まで約6kmに位置する。当エリアを基点として他の幹線高速道路等へアクセスが可能で、中部全域をカバーする 中心的流通拠点となると見込む。
 また、名古屋市街地から15km圏内に位置し、周囲には大手メーカーの生産拠点が所在することから、生産者物流へのニーズも見込まれている。
 所在エリア一帯は工業専用地域となっており、この施設はDC型物流センターと呼ばれる短期間の在庫を前提とした物流センターである。
 現況は食品卸業大手の日本アクセスが入居しており、扱う荷物は食料及び飲料品。普通建物賃貸借契約によるもので、残存期間は約6年8ヵ月である。 ’




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