不動産トピックス
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2007.12.24 16:19
東芝コンシューママーケティング 省エネ特化型の瞬間湯沸かし式温水洗浄便座 新開発のヒートユニットで無駄な放熱防ぐ
東芝コンシューママーケティング(東京都千代田区)は、省エネ性に優れた瞬間湯沸かし式温水洗浄便座「SCS‐S510」を販売している。
製品の主な特徴として、使用水量を瞬時に暖める新開発の高効率ヒーターユニットと無駄な放熱を防ぐ便座蓋の新形状により、業界トップクラスの省エネ基準達成率となっている。
ヒーターユニットは水と接する面積を広くした同社独自のもので、洗浄に使う水量を瞬時に暖めるため、保温のための電力が不要になり、従来のタンクに温水を貯める貯湯式と比較して、年間の消費電力量55%の削減が可能である。
また夜間などのトイレの使用回数が少ない時間帯を選んで、座面ヒーターへの通電を停止するタイマー節電機能を使うことで、消費電力量をさらに削減することができる。
洗浄は本体内部に設置したエアポンプで、洗浄用の水流に空気の泡を混入させる同社独自のエアインマイルド洗浄により、泡の力を利用して汚れをしっかり落とす。これにより、使用水量は同社従来製品の約半分となる。洗浄の水量は4段階に切り替えることもできる。
また、洗浄タンク内に配した抗菌ガラスから生成される銀イオンにより、使うたびに洗浄ノズルを自動で洗浄し、付着した雑菌の繁殖を抑える「銀イオンノズルクリーン」や、可変速脱臭ファンモーターにより従来の3倍の風量で、においをすばやく脱臭する「スピード脱臭ボタン」を装備し、独自の清潔性能を有している。
便座蓋はセンサーが人を感知すると自動で開くようになっており、直接触れて開ける手間を省き、人が離れてから約3分後に蓋が自動で閉まるので、閉め忘れによる便座からの放熱を抑えることができる。便座もスイッチ操作による電動開閉となっている。
モモ・アライアンス 既存の器具をそのまま使用できるLEDランプ 蛍光灯に比べ約32%省エネ 廃棄時は容易にリサイクル
モモ・アライアンス(岡山県岡山市)では、ハイパワーLEDを使用した照明装置「ルミナージュ・チューブ」を販売している。
同製品の特徴は既存の照明ランプ用器具(グローランプ方式、ラピッドスタート方式)をそのまま利用して点灯できる製品のため、低コストでLEDランプに交換することが可能である。
また、20W蛍光ランプ互換寸法品において32%、40W蛍光ランプ互換寸法品において10%、蛍光ランプに比べ省エネが可能である。長寿命のLEDを採用しているため、交 換頻度を約10分の1に減少させることもできる。
従来、蛍光灯の廃棄については、製品内部に水銀を使用しているため、水銀を回収できる専用の施設で行う必要があった。しかし同製品は有害な物質を使用しておらず、廃棄時には金属部分と樹脂部分に分解するだけで、いずれも容易にリサイクルすることができる。
製品は20Wと40Wのタイプがあり、それぞれに白色と昼光色をラインアップした全4種類である。製品の直径は34㎜、長さは20Wが580㎜、40Wが1198㎜となっている。
1本あたりの価格は20Wタイプが2万6250円、40Wタイプが4万2000円となっている。同社では今後同製品をシリーズ化し、防水型、防爆型のLED照明や最大出力100Wの小型LED専用ドライバを発売する予定である。
三菱電機 グッドデザイン賞受賞のLED照明器具 ハロゲンランプに比べ10倍以上の長寿命
三菱電機(東京都千代田区)は、LED照明器具の新シリーズ「AKARILEDsスポットライトシリーズ」を今月21日から発売している。従来のハロゲンスポットライトはシリンダー状のデザインが一般的であるが、同シリーズはLED光源のコンパクト性を活かした薄型プレート状のデザインで、2007年度のグッドデザイン賞を受賞している。
室内照明には明るく効率の良い蛍光ランプと、インバータ駆動の照明器具が普及する一方、スポットライトには10度から30度程度のビーム角で商品を照らして演出効果を上げるため、白熱電球の一種である反射鏡付きハロゲンランプが多く用いられている。
本シリーズはLED光源の特性を生かしつつ、配光制御技術などを駆使して35Wや50Wのハロゲンランプと同等の中心光度(スポット効果)を持ちながら、ハロゲンランプに比べて3分の1以下の11Wの低消費電力を実現している。また、一日の点灯時間が長い場面ではハロゲンランプを頻繁に交換しなければならなかったのだが、同シリーズはハロゲンランプの定格寿命3000〜4000時間に比べ10倍以上となる4万時間の長寿命となっている。このため、ランプの交換などといったメンテナンス面での負担を大幅にカットすることができる。
製品は昼光色、温白色の2種類の色温度と10度(狭角)、15度(中角)、25度(広角)の3種類のビーム角の計6機種で、価格はいずれも3万4800円である。同社は年間2万台の販売を見込んでいる。
INAX 吐水口先端が回転する混合水栓 コップなしでうがい・歯磨きが可能に
INAX(愛知県常滑市)は、吐水口が回転しコップなしでもうがいや歯磨きができる「吐水口回転式シングルレバー混合水栓」の販売を今月3日から開始した。コップの置き場所を確保しづらいオフィスや飲食店などの公共空間はもちろん、住宅洗面空間にも対応する。
同社は「公共施設のパウダールームで行うこと」をオフィス・駅・飲食店・デパートにおいて、男女別に調査を行った。その結果、どの場面でも男女ともに「手を洗う」が1位となり、駅・飲食店・デパートでは「身づくろい」が2位となった。これに対し、オフィスビルでの洗面空間においては、「歯磨き」や「うがい」を昼休みなどに行う人が多いことがわかった。
同製品は、上向き吐水時にはうがいしやすい高さ・角度に吐水されるよう設計され、吐水口を汚すことなく、コップがなくても快適に口をゆすぐことができる。また、下向き吐水時にはソフトな泡沫吐水で手洗いができ、左右に首を振ることで洗面鉢を洗浄することも可能である。同製品の特徴は、このようにオフィスビルでのニーズと駅・飲食店・デパートでのニーズの、どちらにも対応する設計となっていることである。
吐水口の先端は平面構造になっており、つかみやすく回転操作に配慮した形状になっている。また、すでに同社が8月に発売したオフィスパウダールーム向けのコンパクト洗面器と同製品を組み合わせて使用することで、スタイリッシュでシンプルな洗面空間を作ることができる。同製品の価格は5万1450円となっている。