不動産トピックス
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2008.02.25 16:52
三菱電機 片面灯35mm、両面灯45mmの薄型LED誘導灯 厚さを最大13mmカット、自動点検機能つき
三菱電機(東京都千代田区)は、災害時の避難口や通路を表示するLED高輝度誘導灯「ルクセントLEDsシリーズ」の新製品として、計9機種を4月21日から販売する。
同社は平成12年4月、従来の蛍光灯や冷陰極ランプと比べてコンパクトなLED高輝度誘導灯「ルクセントLEDsシリーズ」を発売した。しかし、壁や天井に直付するタイプの誘導灯については、放熱性の問題からLED化は困難とされていた。
今回の新製品は、コンパクトなLED光源の採用により、器具の厚さを最大13㎜薄くし、片面灯で35㎜、両面灯で45㎜の最薄化を実現した。また、器具の放熱設計を工夫することで壁・天井直付タイプのLED化を成功させた。
誘導灯は消防法により6ヶ月に1回の定期点検が義務付けられている。新製品は器具の自己点検スイッチを押すと、バッテリー状態の検知結果をモニターランプで表示する自己点検機能を標準装備している。自己点検スイッチを押して、充電モニターが緑色に点灯すれば正常、点滅すれば異常というように、わかりやすい表示方法となっている。別売りの自己点検用リモコンを用いれば、高い所など自己点検スイッチに手が届きにくい場所に設置された誘導灯にも、容易に作業ができるため点検作業を効率化できる。
LED光源は蛍光灯や冷陰極ランプなどとは異なり、有害物質である水銀を含んでいないため、環境に配慮した製品である。また、従来の冷陰極ランプは点灯始動時、電極に400V程度の大きな二次電圧がかかるが、同製品は電源部分で30V以下の電圧で点灯させるため、より安全に使用することができる。
表示板の絵柄は「避難口誘導灯」と「通路誘導灯」の2種類で、表示板のサイズは100㎜から400㎜まで3タイプである。価格は2万8800円から7万8000円まで、自己点検用リモコンは8900円。同社は今後、点滅型、音声点滅型、長時間型などの誘導灯製品についてもLED化を進める方針だ。
コクヨS&T 防災のエキスパート監修の災害対策用品 応急手当や避難生活に役立つアイテムが満載
コクヨS&T(大阪市東成区)は、実践的防災・危機管理の第一人者、防災システム研究所所長の山村武彦氏監修のもと開発され、昨年8月に発売された災害対策用品「防災の達人」シリーズの第2弾、4アイテムを来月3日に発売する。
「チャック式防水袋」は契約書原本などの重要書類を水から守る、防水仕様のチャック式保存袋である。高密封ダブルチャックを採用しているので、しっかりと密封することができる。サイズはオフィスでの利便性に配慮したA4ファイルボックスサイズである。
「救急用品セット」は、災害時の応急手当に役立つ厳選アイテムを、オフィスなどに置いても違和感のないシンプルなバッグに収納したもので、二次災害の防止にも配慮し、マスクや手指消毒液など衛生管理・感染防止用品もセットしている。同製品は「少人数タイプ」と、多人数タイプの2種類からなる。
「非常用品セット」は、被災時における不自由な避難生活をサポートする。A4ファイルボックスサイズの多機能ケースに、救急絆創膏からウェットタオル・ゴミ袋・軍手・伝言ラベルなど、被災地では手に入りにくい生活必需品をセットしている。
価格は「チャック式防水袋」が3990円、「救急用品セット少人数タイプ」が1万2600円、「救急用品セット多人数タイプ」が3万3600円、「非常用品セット」が5250円となっている。
イトーキ 面倒な配線作業を省きシールド層が情報漏えいをブロック置くだけでL AN接続が可能になるシート
イトーキ(大阪市東成区)は、シートにPCを置くだけで簡単にLAN接続ができる二次元LANシステム「LANシート」を今年7月に販売する。
これまでのネットワーク通信方法は、情報が金属ケーブルなどを伝わる有線LAN無線と、無線や赤外線で情報を伝える無線LANの2種類があった。
しかし、有線LANではコネクタの数までしかPCをつなげることができず、配線作業も面倒であった。また、無線LANでは電波が干渉すると通信速度が遅くなり、外部への情報漏えいのリスクがあった。
「LANシート」はメッシュ層、誘電層、シールド層からなる3層構造のシートで、誘電層を伝わる電波をシールド層が裏側に漏らさず、メッシュ層の表面から安定して供給する。
使用時はまず近接コネクタと専用のアクセスポイントを接続し、シートをデスクに設置する。このシートの上に無線LAN対応のPCを置けば、シートを介して電波が供給され、ネットワーク通信が可能となる。コネクタへの接続が必要ないので、デスクに在席可能な人数程度であれば、PCが何台増えても快適な通信が可能である。
また、ネットワークとの接続状態が、シート上にPCなどを置いているかどうかの一目でわかるので、セキュリティの不安を解消する。シートからおよそ1m以上離れると、通信ができなくなるので、壁越しや建物の上下から社内のネットワークにアクセスできず、外部からのサーバー攻撃も防ぐことも特徴である。
トクヤマ 日本伝統の漆喰を乾式化した内装材 タイルタイプ、シートタイプの2種類を同時発売
トクヤマ(東京都渋谷区)は、日本で古来より使われてきた左官材料である漆喰(しっくい)を、同社独自の技術で乾式化し、新しいタイプの内装材「漆喰ルマージュ」を開発した。販売は4月からである。
同製品は特殊なベース紙に、漆喰の元になる消石灰(未硬化の漆喰)からなる層を形成し、その層を保護シートで覆う三層構造の内装材である。製造中に消石灰を締め固めるため、熟練の左官職人が金ゴテで押し固めたものと同等の緻密な構造となる。
製品の施工後は、空気中の炭酸ガスと反応して徐々に硬化していき、完全に硬化すると、伝統的な左官工事で得られる漆喰仕上げと同等の堅牢性、吸湿性、防カビ性などを有する壁面が完成する。
同製品は厚みが1㎜、400㎜角のタイルタイプ「漆喰ルマージュT」と、厚みが0・4㎜、幅920㎜でシートタイプの「漆喰ルマージュS」の2種類がある。「漆喰ルマージュT」は、日本の伝統色をベースに無機質顔料で着色することで、独特の雲竜模様が形成され、空間に癒しを求める時代のニーズにフィットしたデザインタイルとなっている。カラーバリエーションは日本の伝統色15色である。
また、「漆喰ルマージュS」は、「クラシック」、「プレーン」、「ラフ」、「サンド」の表情の異なる4つのグレードを備え、幅広いニーズに応えられる現在の漆喰の白壁としている。
「漆喰ルマージュT」の価格は1箱20枚入りで9万720円。「漆喰ルマージュS」は1m当たり4200円〜6300円となっている。