不動産トピックス
今週の一冊
2008.04.14 10:26
実務上で必要な法改正を集約 ポイントとマークで効率的に
平成20年度版不動産従業者のための法令改正と実務上のポイント
編著:不動産流通近代化センター
出版:大成出版社
発行:平成20年3月12日
価格:1143円(税別)
平成19年度は、建築基準法をはじめ不動産従業者にとって大きな影響のある法律が改正された年となった。また、近年は防災やまちづくり基準等の訓告など、さまざまな角度から不動産事業へ要求される規定の改正や刷新がされている。その範囲は広く、従業者にとって把握することは非常に難しい。
本書は、このように多岐にわたる改正項目とその解説、実務に関わってくるポイントを解説する。単なる法律論に留まるのではなく、要項が実務上にどのような影響を及ぼすかといった点にも言及しているのが本書の特徴。条文内において関わりの深い部分にマークしてあり、実際の事業に関係する部分が一目で確認できるようになっている。
中には、都市計画法や耐震改修の促進に関する法律、登記法や旧SPC法を改正した資産の流動化に関する法律など、注目度の高い改正が網羅されており、改正に至るまでの背景やその目的が記載される。不動産従業者にとっては実務に直結する内容だけに、確認しておきたいところだ。