不動産トピックス

過熱する投資市場の現場から

2008.04.28 11:30

アドバンス・レジデンス投資法人 学生専用のドミトリーマンション受益権の取得価格は6億7500万円
 アドバンス・レジデンス投資法人(東京都千代田区)は、「和光学生ハイツ」の信託受益権取得を決定した。
 取得価格は6億7500万円。売主はクレッシェンド投資法人(東京都港区)である当。該物件は、東京メトロ有楽町線・東部東上線「和光市」駅徒歩11分に位置する学生専用のドミトリーマンション。運営・管理は伊藤忠アーバンコミュニティが行っている。敷地面積が1728・40㎡、延床面積は3434・07㎡。竣工は平成2年4月30日で、RC造の5階建て寄宿舎である。総戸数は127戸だ。現在、稼働率は100%となっている。同物件の沿線上には、東洋・立教・早稲田大学が位置しており、安定した高いニーズが見込まれるとの評価。同社は今回の取得について、中長期にわたる安定的な収益の確保及び首都圏におけるポートフォリオの充実を図ることが目的としている。また、今年6月には東京メトロ副都心線の開通も予定されており、池袋、渋谷及び新宿の三大副都心を通り抜けることから、更なる利便性の向上を期待するとしている。

ケネディクス投資法人 名古屋市栄区の目抜き通り沿い未竣工物件を取得 取得価格合計83億2500万円 竣工は平成21年6月を予定
 ケネディクス投資法人(東京都港区)は、「(仮称)栄4丁目事務所ビル」の取得を決定した。
 取得価格は、土地が40億円、建物が43億2500万円。契約締結日は4月25日で、売主は不動産商品の企画・開発及び販売を行うウッドフレンズ(名古屋市東区)となっている。一部RC造の地上11階建て。用途は事務所及び飲食店舗となる予定だ。約2・8mの天井高と10のOAフロア、個別空調及び電動ブラインド、ICカード方式の 防犯システムなど、最新の設備を備えている。
 敷地面積が1192・22㎡、延床面積は1万848・45㎡。竣工予定は平成21年6月18日となっている。
 栄区は名古屋圏における商業・ビジネスの中心街である。当該物件は、栄区の名古屋市営地下鉄東山線・名城線及び名鉄線「栄」駅から徒歩約3分の好立地に位置しており、目抜き通りである広小路通に面している。
 今回の取得理由として、同投資法人は以下の4点を挙げている。1つ目が名古屋市内でも希少性が高い優良立地であること。次に、目抜き通りである広小路通に面し、高い視認性を有すること。3点目が、11階建て、延床面積3000坪及び基準階貸室面積が約200坪とエリア内において競争力のある物件であること。最後に免震構造で設計され、最新のスペックを備えている新築物件であること。
同投資法人は、未竣工の段階での早期確保について、優良物件をポートフォリオに組み込む上で有効な戦略の1つとしている。

ニューシティ・レジデンス投資法人 譲渡価格は22億1000万円を予定 信託受益権譲渡を決定
 ニューシティ・レジデンス投資法人(東京都港区)は、信託受益権譲渡を決定した。対象となる資産は「ニューシティレジデンス学芸大学」及び「ニューシティレジデンス洗足公園」。予定譲渡価格は22億1000万円だ。
 「ニューシティレジデンス学芸大学」は敷地面積が970・73、延床面積が1919・59㎡のRC造4階建て共同住宅だ。竣工は平成17年4月14日。信託期間満了日 は平成25年5月31日である。
 一方、「ニューシティレジデンス洗足公園」の敷地面積は1826・66㎡。延床面積1818・62㎡のRC造3階建て居宅である。賃貸可能戸数は19戸。竣工年月は平成7年4月12日だ。こちらの信託満了日は、今年の7月24日となっている。

ユナイテッド・ア-バン投資法人 不動産受益権を3億8000万円で取得 「京王八王子」駅徒歩1分のホテル
 ユナイテッド・アーバン投資法人(東京都港区)は、「MZビル」における信託受益権を取得した。
 取得先はSJ三田インベストメント(東京都千代田区)。取得価格は3億8000万円。京王線「京王八王子」駅徒歩1分、JR中央線「八王子」駅徒歩5分に位置する。用途は、ホテル、店舗及び駐車場だ。敷地面積が1304・44㎡、延床面積は7708・88㎡となっている。S造陸屋根13階建てだ。
 竣工は平成19年4月。メインテナントとして、ワシントンホテルが入居。また、マスターリースを行う丸紅コミュニティからの転借人として、イタリアンレストランのサイゼリヤやセブンーイレブン・ジャパンなどの実績ある企業が入居。そのため、同投資法人は今後も安定的な収益が見込まれるとし、首都圏のホテルのポートフォリオの拡充を図る。

野村不動産オフィスファンド投資法人 取得予定価格は約38億~41億円今年2月に竣工の新築オフィス 福岡市天神エリアの事務所ビル取得を決定
野村不動産オフィスファンド投資法人(東京都新宿区)は、「NOF天神南ビル」の信託受益権取得を決定した。取得価格は、37億5000万円から41億円まで、売主である 合同会社グローバル・インベストメント・パートナーズ1号(東京都中央区)によるテナント誘致状況に応じて決定する予定だ。
 当該物件は、福岡市におけるビジネス及び商業の中心地区「天神」エリアに近接。竣工は今年2月で、敷地面積は745・32、延床面積が4603・61。S造の陸屋根10階建て事務所ビルだ。
福岡市営地下鉄「天神南」駅、「渡辺通」駅から徒歩5分、西日本鉄道天神大牟田線「福岡(天神)」駅徒歩6分、「薬院」駅徒歩7分、福岡市営地下鉄空港線「天神」駅徒歩9分と、5駅4線が利用可能と、利便性の良い好立地。建物においては、基準階面積が約120坪で3分割対応可能。同投資法人は、天井高2・75mで個別空調といった、安定的にテナントの需要に対応が可能としている。




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