不動産トピックス
ビルオーナーのための建築・設備最新情報
2008.04.28 11:29
美和ロック カギの構造は261億通り製品はパスタをイメージ シリンダーを交換せずにカギ交換ができるロックシステム
美和ロック(東京都港区)は、テナント移転時にシリンダーを交換することなく、次の新しいカギを登録することができるロックシステム「LBシリンダー」を販売している。
テナントが退去して次のテナントが入居する際には、カギも新しいものに交換されていなければならない。また、カギを紛失した場合や盗難にあった場合も、すぐにカギを交換しなければならない。
しかし、これには新しいシリンダーの費用と交換工事が必要となるため、シリンダー1個あたり毎回1万5000円から2万円の負担が発生していた。
「LBシリンダー」は261億通りのカギ違い構造を持ち、ニュートラルキーを差し込むことでシリンダーを交換せずにその場でカギを新しくすることができる。この鍵の交換は管理用のIDがないと新しいカギを注文できない仕組みになっている。
製品のデザインにはイタリアのデザイナーを起用、パスタをイメージした曲線が取り入れられている。また、どちらの方向に差し込んでも操作することができる利便性の高いリバーシブルタイプで、ほこり・ちりの侵入を防止するためシリンダーの口にはシャッターが標準装備されている。
製品は1本のニュートラルキーで全箇所の操作が可能なフリーセレクトタイプと1箇所ごとに対応するペアタイプがあり、価格は1個1800円である。今年度12万個の販売を目標としている。
東芝ライテック セラミックメタルハライドランプの新型発表 照明器具・インバータの組み合わせで省エネ効果
東芝ライテック(東京都品川区)は、高効率のセラミックメタルハライドランプ「ネオセラ〈プライド〉」シリーズに、50W形と対応照明器具・インバータを追加、今月15日に販売を開始した。
セラミックメタルハライドランプとは、発光管に透光性セラミックを用いたもので、より自然光に近い光を放つランプとして、商業施設・店舗などを中心に需要が高まっている。 同社は高演色と高効率を両立した「ネオセラ〈プライド〉」シリーズを100W形から400W形まで販売し、好評を得てきた。
今回の50W形は平均演色評価数Ra85を実現し、かつ、専用の対応照明器具・インバータと組み合わせることで、従来のセラミックメタルハライドランプ70W形の照明器具とほぼ同等の器具光束を得ることができるため、大幅な省エネが可能になる。また、点灯方向に制限がないため、設置場所や使用器具の自由度が確保できるとともに、3重管構造のため下面開放器具で使用可能など、扱いやすいランプ設計となっている。
専用の照明器具は、コンパクトな光源の特長を生かした高効率反射板を採用し、専用インバータは100〜242Vの電圧フリーで使用することができ、使い勝手の良さが特徴である。製品の価格は「ネオセラ〈プライド〉50W形」がオープン、照明器具の「ネオセラ〈プライド〉50W用ダウンライト」が2万500円から、「ネオセラ〈プライド〉50W専用インバータ」は3万円である。
三浦工業 ランニングコストを低減する電気再生式純水装置 電気を利用して高純度の給水を連続的に供給
三浦工業(愛媛県松山市)は、薬品を使用しない電気再生式純水装置「WIシリーズ」を開発し今月より販売開始した。
安全・安心な水を供給するための装置は、混床式純水装置やカートリッジ式純水装置が一般的となっている。しかしこれらの純水製造方法にはイオン交換樹脂の再生処理や交換作業が定期的に必要であった。
「WIシリーズ」の装置原理は、陽イオンのみを透過させる陽イオン交換膜と、陰イオンのみを透過させる陰イオン交換膜を交互に配置、その両側に電極を設けて電流を流す。これによって給水の中の不要なイオンを除去するとともに、イオン交換樹脂が連続的に再生されるため、薬品による再生処理や交換作業が不要となる。また、同製品はインバータ搭載なので流量を制御し、省エネにも効果を発揮する。
製品は10インチ大型液晶パネルを搭載し、運転状態を表示する。トラブルが発生した場合は、液晶パネルの指示に従って操作するだけで早期の復旧が可能である。装置構造の変更で製品サイズは同社従来品比べて45%カットし、機種は処理水量によって3機種がラインアップされている。価格は900万円からとなっている。
トルネックス レイアウトやデザインでサイズ・カラー変更可能 煙をシャットアウトする分煙対策用品
トルネックス(東京都中央区)は分煙対策用商品として、空気清浄機や換気扇と組み合わせ煙の漏れを防ぐ「エアカーテンボックス」を開発、来月から販売を開始する。価格はオープンである。
平成15年施工の健康増進法によって、オフィス・公共スペースをはじめとして受動喫煙の防止が義務付けられている。飲食店においては、パーテーションで仕切るなどの対策を行っているところもあるが、喫煙席と禁煙席を分けるだけで済ませるケースも多い。また、間仕切りなどで完全に仕切る方法も効果的ではあるが、個室化による消防設備の費用がかかることが課題となっている。
同社は飲食店の分煙対策導入にあたり、店舗のレイアウト、デザインを確認した上で、スペースに合わせたカスタマイズ商品を提案・設置し、好評を得てきた。そして同製品の発売によって、昨年9月に発売した「エアカーテン付天井型空気清浄機」が天井裏に収まらないケースへの対応など、分煙対策製品のラインアップの充実を図る。
同製品は喫煙席と禁煙席の境界に設置することにより、製品から2000㎜〜2500㎜のエアカーテンで禁煙席への煙の流入を防ぐ。エアカーテンの風速は遮断する高さに合わせて変更することが可能で、エアカーテンの下を通過する際に風を不快に感じることはない。また、機器の外装デザインは、設置場所の内装に合わせたサイズ(基本サイズは900㎜幅と1200㎜幅の2種類)、カラーリングに変更でき、レイアウトに合わせたオリジナルのエアカーテンを作ることができる。
オプテックス ベルや回転灯に接続し侵入者に対して威嚇も 省エネ性能を有した防犯制御機器
オプテックス(滋賀県大津市)は、省エネに対応した防犯機器「セキュリティコントロールボックスCB-22」を発売した。
同社はセンサーやベル、回転灯を接続することで侵入者や来客を検知して知らせたり、熱感知器や煙感知器を接続して火災を警報する制御機器「セキュリティコントロールボックスCB-2」を販売してきた。今回の新製品はこれに「照明制御機能」と「2方向判別機能」を新たに追加したものである。
「照明制御機能」は環境に配慮した製品へのニーズの高まりを受けて付加したもので、検知エリアに人や車が出入りすると、センサーが自動で照明の点灯・消灯を行う。これによって消費電力の無駄をなくし、省エネ効果を実現できる。また、照明の消し忘れによる消費電力の無駄もない。
「方向判別機能」は進入方向によって警報やチャイムを使い分けることができる。例えば駐車場入口にセンサーを設置すると、車が敷地内に入った時に照明を点灯させて注意喚起し、敷地から出て行く時は回転灯で外部の通行人に安全を促す。また、同製品をベルや回転灯を接続することで、センサーが侵入者を検知した時に音や光で威嚇するといった活用法もある。製品の価格は2万6250円である。
ハーマンミラージャパン 洗練されたデザインのアームチェアに新色 樹木を連想させる脚が特徴27のカラーバリエーション
米国の家具メーカーハーマンミラー社(本社:ミシガン州)の日本法人であるハーマンミラージャパン(東京都品川区)は、ジョージ・ネルソン氏がデザインした「ネルソンスワッグレッググループアームチェア」の新色、ブラック、グレーの販売を今月より開始した。
「ネルソンスワッグレッググループ」は昭和33年に発表されたテーブル、デスク、アームチェアの商品群である。この中でアームチェアは、カラーがホワイトのタイプが既に販売されている。
このシリーズは美しい彫刻のような脚を持っているのが特徴で、その洗練されたデザインは力強く成長する樹木を連想させる。デザインの際に、スチール製のほっそりした4本の脚をどのように椅子に取り付けるかが問題となったが、独自の技術によってシンプルなベースに仕上がっている。
以前は素材にFRPが使用されていたが、現在はポリプロピレンが採用され、環境への配慮もされている。背・座・ベースにそれぞれホワイト・ブラック・グレーの3色を選択できるので、合計27種類のカラーバリエーションから好みに合わせたアームチェアを作ることができる。製品の価格は7万6650円となっている。