不動産トピックス
今週の一冊
2008.05.12 10:04
基礎から学ぶ不動産実務尾金融商品取引法-変化を読む、対策を知る、利益につなげる‐
著者:田辺信之
監修:田中俊平
出版:日経BP社
定価:2800円
発行:平成20年4月14日
この数年、活況を呈している不動産投資ビジネス。投資対象物件もオフィスビルから物流施設、ホテル等へと拡大し、対象となる範囲も都心部のみならず各地方都市へと波及している。その中でも注目すべきなのは不動産の金融化である。投資物件が金融商品として扱われ始めるに従い、平成19年9月、金融商品取引法が施行された。これに伴い、不動産実務も変化している。
本書は、金融商品取引法の法規制の中でも不動産実務に関連する部分に注目。図や表、グラフ等を多く使用することで、初・中級者及び学生にも分かりやすい内容に仕上げている。また、法律におけるポイントを整理して掲載。筆者が実際に携わる不動産投資ビジネスを通し、培った個人メモをベースに説明しており、各プレイヤーやJ-REIT、不動産証券化においてどのような影響が起こるかを章ごとにまとめている。
各章にはコラムが付き、テーマに沿った解説文と、それに必要とされる条項及び専門用語の解説や補足説明がされている。巻末には不動産関連部分を抜粋してまとめた条文集を掲載。実務時や、勉強の際に簡単に条文を引くことができる。