不動産トピックス
ビルオーナーのための建築・設備最新情報
2008.07.14 16:30
内田洋行 使用履歴をデータ化して分析し最適な利用を実現 会議室の利用状況をウェブ上で一元管理するシステム
内田洋行(東京都中央区)会議室予約専用ウェブシステムと連携し、社内ネットワーク上のPCはもとより会議室前のタッチパネルそのものの直接操作でもその場で部屋予約や終了、延長管理を効率的に行うことが可能なシステム「SmartTimeShare(スマートタイムシェア)」を7月から販売開始した.
近年、多くの企業で会議の効率化や時間短縮が叫ばれ、それらを解決するためのツールや方法論が注目されている。会議室の予約や延長などの効率的な運用に関しては、さまざまな利用形態に応じたきめ細かな管理がほぼされておらず、同社では会議室の利用効率を向上させるのは会議室の数ではなく、効率的な運用が最も重要なポイントであるとの結論を得て、同製品を開発した。
開発にあたっては、同社が以前から手がけている公共施設内の電子総合案内などで知られるデジタルサイネージ技術やネットワーク、インターフェースの技術が活用されている。
製品は社内のネットワークPC、または部屋前に設置されたタッチパネルに入力することにより、使用時間の予約・延長・終了を管理する。使用履歴のデータを集約分析することができるので、企業内の会議室利用の実態を把握し最適な会議室活用を実現することができる。同製品のサーバーソフトは73万5000円、タッチパネルは41万7900円である。
INAX水を全く使わない新タイプの小便器 超節水大便器も同時発売80%のCO2削減目指す
INAX(愛知県常滑市)はパブリックトイレ向けの節水商品として、水を全く使わない「無水小便器」と、節水大便器「壁掛式洋風便器」を8月1日に同時発売する。地球温暖化対策のため、省エネに関する法律が相次いで改正される中、節水機器は今後オフィスを中心に需要が高まっていくと見られている。このような背景から、同社はパブリックトイレ市場に置いて大幅な節水を実現し、CO2排出量削減にも貢献する商品の発売を決定した。
「無水小便器」は水を使わずにおい・汚れを抑え、しかも掃除がしやすい小便器で、便器本体と尿が流れ込む専用カートリッジで構成されている。専用カートリッジは水よりも比重が軽い密封液が入っており、フタの役割をすることで尿のにおいを抑える。
「壁掛式洋風便器」は住宅用の便器で培ってきた「上から100%洗浄」機能に加え、便器鉢内やトラップの形状を最適化し、6l洗浄を実現している。「無水小便器」と同様にデザインを細部にわたってブラッシュアップし、さらに側面の凹凸を隠して掃除をしやすくしたサイドカバータイプもラインアップされている。参考価格は「無水小便器」が11万5000円、専用カートリッジが3万2760円、 「壁掛式洋風便器」が38万8342円となっている。
同社ではCO2排出量を2050年に80%削減するという目標を掲げた「環境宣言」を行い、さらに6月24日には業界トップランナー企業として、低炭素社会、省エネ社会、循環型社会の構築を目指す「エコ・ファーストの約束を環境省と結び、これから節水商品の開発に積極的に取り組むとしている。
立川ブラインド 好評のカーテンブランドをリニューアル 光を確保しながらプライバシーを守るタイプなどをラインアップ
立川ブラインド(東京都港区)は、ローマンシェード・カーテン・パネルカーテンで展開するブランド「クレアス」を8月からリニューアル販売する。同製品は「上質×ベーシック」をコンセプトに新しい生地を59柄173アイテムラインアップし、これによって全シリーズ91柄238アイテムとなった。
生地にはシックな「ドレーパリー」(32柄118アイテム)、無地で多彩な「ナチュラル」(18柄33アイテム)、機能だけではなく生地の素材感にこだわった「遮光」(6柄20アイテム)、モダンな薄地の「ボイル&レース」(22柄34アイテム)、繊細で重厚感を醸し出す「竹スダレ・経木スダレ」(13柄33アイテム)と、豊富なバリエーションで雰囲気に合わせた上質な空間を演出する。
今回発売となる製品の中でもローマンシェードでは、上部から採光しながら目隠しもできる「上部採光タイプ」が新登場。プライバシーを守りながら光を採り入れることが可能となった。
幅180㎝×高さ180㎝の場合の参考価格として、ローマンシェードは3万4860円から、カーテンは3万4125円から、パネルカーテンは4万3575円からとなっている。
三菱電機 APF効率5・7を達成した新型の省エネエアコン発売 「ムーブアイ」を進化させた「エリアムーブアイ」を搭載
三菱電機(東京都千代田区)は、事務所・店舗用エアコンの新シリーズとして、業界トップクラスの通年エネルギー消費効率を達成した「スリムER」シリーズ26機種を10月から販売する。
平成20年は洞爺湖サミットの開催など、地球環境保護に向けた全世界的な取り組みが積極的に行われている。このような中、オフィスや店舗で大きな比重を占める空調機にはより高い省エネ性が求められていることから、同社は基本性能を示す通念エネルギー消費効率(APF)で業界トップクラスを実現するとともに、省エネニーズに合わせた運転で時代にあった今回の新製品を発売することとなった。
製品は新形状熱交換器フィンと大口径ファンを採用した新室外ユニットと、細管化熱交換器を採用した4方向カセット形室内ユニットにより、APF5・7を達成している。また、ふく射温度センサー「ムーブアイ」をさらに進化させ、部屋の温度分布に応じて風向きを自動制御する「エリアムーブアイ」を搭載。冷房では体感温度の高いエリアに冷気を、暖房では体感温度の低いエリアに暖気を送ることで、従来の「ムーブアイ」よりも無駄な運転を抑制し、消費電力約10%削減する。「ムーブアイ」を搭載していない機器と比較すると冷房時25%、暖房時40%の消費電力削減が可能となる。
製品の価格は96万6000円から315万7350円までとなっている。同社では今後も業界をリードする技術で新しい空調を提案していく方針だ。
アイレックス 塗布後の外観を損なわずにコンクリート強度20%向上 さまざまな素材の外壁に対応する吸水防止剤
アイレックス(東京都世田谷区)では優れた浸透性と防水性を持つ劣化・吸水防止剤「マクサム」を販売している。
同製品はケイ酸アルカリの複合化合物と高反応触媒を主成分とする無色透明な水溶液で、コンクリート、各種石材、レンガ、タイル、セメント質系二次製品等に対応する。
コンクリート、石材等の基材中の遊離アルカリ、シリカ質と反応して、基材内部の隙間を疎水性無機質結晶で充填し、恒久的なシリーングと防水性をもたらす。また、製品は躯体の表面に塗膜を形成しないので塗布後の外観を損なわず、浸透した後形成された疎水層は熱や温度変化、紫外線の影響を受けることはない。施工にあたってはローラー・ハケ等を使用して試験施工を行ってから、2回塗布することが基本となっており、同製品は反応が早いのですばやく同じ施工部位に連続的な塗布が必要となる。
使用量はコンクリート製品の場合で製品1lあたり4〜5㎡程度、1㎡あたりの使用量に換算すると、0・20〜0・30lとなる。これによってコンクリート等の表面強度を20%前後上昇させ、カビ・コケの繁殖や中性化、塩害、凍害、エフロレッセンスを防止して構造物の耐久性・安定性を大幅に向上させることができる。
初台製作所 防犯・防災フィルム装着済み 割れても飛散せず安全 紫外線99%以上カット
初台製作所(東京都足立区)では、防犯対策フィルム・防災フィルムを施したセキュリティガラス「セキュガードGH」を販売している。侵入手口の半数以上はガラス破りといわれ、侵入盗が最も狙いをつけるのは窓ガラスである。侵入盗の多くはどの窓が破りやすいか即座に判断することができ、5分間で侵入できなければ約70%があきらめるというデータが報告されている。このデータから、窓ガラスの防犯には破るのに時間がかかる防犯対策ガラスが、非常に効果があると考えられる。
同製品はそれぞれ防犯対策フィルム、防災フィルムを貼り付けた2枚のガラスを、アルゴンガスを介してはり合わせた構造をしている。それぞれのフィルムがガラスの飛散を防止し、もし室外側から打撃を加えても防犯フィルムを破って侵入するまでに時間がかかるので防犯の抑止につながる。
また、紫外線は99%以上カットすると同時に、製品内部のアルゴンガスが温度もれを防いでくれるので、夏は涼しく冬は暖かく過ごすことが可能になり空調機器の省エネにも効果を発揮する。同社の研究結果によると、普通のガラスと比較して「セキュガードGH」は約3倍日射熱を遮断する。