不動産トピックス
過熱する投資市場の現場から
2008.07.28 17:22
日本ビルファンド投資法人 61億円で事務所ビルの信託受益権を取得 東京都港区のオフィスビル複数路線が使用可能な立地
日本ビルファンド投資法人(東京都千代田区)は、「芝公園高橋ビル」の信託受益権を取得した。取得価格は61億円、取得先はモカ・インターナショナル・リミテッド(英国領西インド諸島ケイマン諸島)。
敷地面積は836・45㎡、延床面積は5350・75㎡。このうち、今回の契約対象となる信託財産は、敷地全体のうち約88%、建築物では約87%となる。
同物件は平成3年3月29日に竣工しており、S造・RC造で地上9階地下1階の事務所ビル。
東京都港区の主要ビジネスエリアの1つである浜松町・芝公園エリアに位置する。大門通りに面し、都営大江戸線・浅草線「大門」駅徒歩3分、都営三田線「御成門」駅徒歩5分、「芝公園」駅徒歩6分、JR「浜松町」駅徒歩7分と、複数路線が使用可能な好立地であり、十分な競争力を有するという点を評価しての取得となった。
さらに、同物件は御影石張りの外観を備えるなど意匠性の高さに加え、設備面においては天井高2・6mで個別空調及びOAフロア対応などのスペックを有する。
今回の取得にあたって同投資法人は、「規約に定める試算運用の対象及び方針に基づき、東京都心部におけるポートフォリオの充実を図る」としている。
野村不動産オフィスファンド投資法人 名古屋市伏見地区の新築物件取得を決定 予定価格は40億5000万円最新スペックの事務所ビル
野村不動産オフィスファンド投資法人(東京都新宿区)は、「(仮称)NOF名古屋伏見ビル」の売買契約を締結した。
売主は清水建設(東京都港区)である。取得価格は40億5000万円、取得日は平成21年10月30日を予定している。
ただし、1階部分のみ用途を事務所から店舗に変更する予定であり、これが行われない場合には取得価格は39億8000万円となるとのこと。
この条項に関しては、双方の合意が得られている。同物件は名古屋市中区に位置する事務所ビルだ。現況は建設中の物件で、平成21年10月の竣工予定となっている。
敷地面積は580・58㎡、延床面積は5216・89㎡。地上11階地下1階建てのS造・RC造だ。
同投資法人は、今回の売買契約締結に至った理由として、物件の基準階面積が約100坪であることや最大3分割が可能な形状であること、天井高2・7mであること及び制震構造である点を挙げる。
また、立地条件については、地下鉄東山線・鶴舞線「伏見」駅徒歩1分、地下鉄桜通線「丸の内」駅徒歩4分と、複数の駅が利用可能な上、幹線道路である伏見通に面する点を評価。
さらに、物件が位置するエリアは、名古屋市内における代表的なオフィス区画である伏見地区の中心部であり、更なる求心力が期待できる。名古屋市内におけるオフィス立地としてのステータス向上も含め、これらの点を考慮し、テナント訴求力が期待できると判断しての契約となった。
日本プライムリアルティ投資法人 取得先は東京建物出資のSPC 東京都港区のビル取得価格は37億6000万円
7月14日、日本プライムリアルティ投資法人(東京都中央区)は、「南麻布ビル」を取得した。取得価格は37億6000万円。取得先は同投資法人の運用会社である東京リアルティ・インベストメント・マネジメント(東京都中央区)の主要株主である東京建物(東京都中央区)出資によるSPC(特定目的会社)である。
同物件は平成4年6月に竣工した事務所ビルだ。敷地面積778・09㎡、延床面積4570・63㎡。東京メトロ南北線・都営地下鉄三田線「白金高輪」駅徒歩5分に位置し、S造の9階建てとなっている。
ジャパンエクセレント投資法人 仙台市青葉区の事務所ビルを譲渡 譲渡価格は48億1460万円を予定 地上15階地下2階建てのSRC造
今年8月29日、「仙台興和ビル」の信託受益権が譲渡される。譲渡先はSPCであるあおば特定目的会社。譲渡主はジャパンエクセレント投資法人(東京都港区)である。対象となる 物件は地上15階地下2階建ての事務所ビル。S造及びSRC造だ。
同物件は仙台市青葉区に位置し、敷地面積は2715・39㎡、延床面積は1万8564・45㎡。昭和54年8月20日竣工で、信託期間は平成29年3月31日までとなっている。譲渡価格は48億1460万円。
媒介は興和不動産(東京都港区)。同投資法人は、平成19年4月に約42億円で取得しており、当時の取得先も興和不動産だった。
今回の受益権譲渡について、同投資法人は現状及び将来におけるポートフォリオの構成等を総合的に検討した結果によるとしている。