不動産トピックス
ビルオーナーのための建築・設備最新情報
2008.08.04 17:01
文化シャッター ガラスパーティション向けのステンレス枠 幅を38mmまでスリム化することに成功
文化シャッター(東京都文京区)では、ガラス用ステンレス中空枠「リブレイド」のガラスパーティションタイプを8月1日より販売している。平成19年10月に発売された「リブレイド」は、オフィスビルやマンションのエントランス向けに開発された幅50のステンレス中空枠である。この「リブレイド」はシャープなフレームと露出部の意匠性にこだわり、大開口のファサードを中心に採用実績を持つ。
特需部ステンレス部の杉浦光晴氏によると「この製品の最大の特徴は、人の目に触れる見えがかり幅が6と非常に小さいため、設置空間に自然に溶け込み景観を邪魔しません」とのこと。
しかしながら、現場設計士からは建物内部の会議室などに使用するパーティションに対応するよう、枠の幅をスリム化してほしいという声が同社に寄せられていた。そのような要望に応えるため、同社は「リブレイド・ガラスパーティションタイプ」を開発した。同製品は独自のロール成形技術により枠の幅を38mmにスリム化したことで、室内においてもすっきりとした印象を与える。また、枠は中空構造となっているため軽量で施工性の高さも有しており、一般的なフラットバーに比べコストを削減することが可能だ。
杉浦氏は「『リブレイド』は高い意匠性を生かして、オフィスビルやマンションだけではなく、ホテルの浴室などにも採用実績があります」と語る。製品の表面仕上げはヘアライン・バイブレーション・鏡面の3種類、ガラスの高さは6mまで対応する。同社では「リブレイド・ガラスパーティションタイプ」の全国発売に合わせて、これまで関東限定で販売を行っていた「リブレイド」についても全国展開を開始するとしている。
東邦レオ 屋上緑化の高い品質維持を実現する新サービス 年3、4回のメンテナンス年6回に強化作業後は写真入りの報告書で安心の管理
東邦レオ(大阪市中央区)は、屋上緑化システム「Rパレットシステム」について、より高度な緑の品質維持を目指し、ビルオーナーや管理会社に向けたメンテナンスサービスを8月7日より開始する。同社では60kg/㎡以下の超軽量、底面給水型で自動灌水システムを標準装備し、環境改善効果の高い屋上緑化を実現する「Rパレットシステム」を開発し、平成17年から販売している。しかし、急速な屋上緑化市場の伸びに対して、メンテナンスや省エネ効果の数値化、総合的な活用提案等、付帯サービスの市場はいまだ未開拓な状況である。特にメンテナンスについては屋上緑化に特化したサービスが少なく、手入れの不足により施工後に緑が荒れてしまうケースも発生している。
今回開始される新サービスでは、年3、4回が一般的であったメンテナンスの頻度を年6回に増やしてこまめな管理を施し、また、メンテナンスのスタッフは発注者や利用者とのコミュニケーションを重視し、作業後は写真入りの報告書を提出するなどのサービスを行う。また、「Rパレットシステム」の施工後1年間は、メンテナンスおよび植物が枯れた際に交換を行う「枯れ保証」を無料とすることで、屋上緑化の導入をより容易なものとしている。
同社では今後、省エネ効果の測定、企業のCSR実現など、さまざまな付帯サービスの展開を予定しており、「Rパレットシステム」の東京地区における売り上げ目標を、3年後で3億円としている。
ジョンソンディバーシー 木の風合いを損なわない水性ウレタン保護塗料 水はほぼ使用せずフローリングのダメージ軽減
ジョンソンディバーシー(横浜市中区)では、木床の安全と風合いの維持を目的として、水性ウレタンを活用した「JonWood(ジョンウッド)」の塗料、ならびに専用ツールの製品群を7月25日より販売している。
現在、商業施設や文教施設などフローリングで最も一般的に行われている樹脂ワックスを用いたメンテナンスでは、表面洗浄やはく離作業で大量の水を使用している。その結果、反り・変色など、フローリングへダメージを与えるケースがあった。さらに、人の往来が激しいフロアでは、表面塗装の磨耗による美観の低下が著しくなっている。
これに対応するためにワックスを頻繁に塗布するケースが多く見られるが、塗布回数を増やすことで必要以上にフローリングの光沢が増してしまい、木の自然な風合いを維持することが難しくなる傾向にある。
そこで同社では木床への負担を軽減し、メンテナンスが容易な同製品を開発した。施工にあたっては、床面のクリーニング・サンディングといった下準備を行った後、主剤と硬化剤を混合させた水性ウレタン塗料を専用のローラーを用いて、1㎡あたり90mlを均一に塗布する。なお、乾燥時間の目安は約3時間である。作業には水をほとんど使用しないので木床にやさしく、高い耐久性を発揮し長期間フローリングを保護する。塗料は光沢の度合いによって「ノングロス」、「セミグロス」、「ハイグロス」が3種類ラインアップされており、施工箇所に応じて木の風合いをコントロールすることが可能である。
アライヴコミュニティ 直射日光・紫外線をブロックするサンシェード
アライヴコミュニティ(東京都新宿区)では、室内に入り込む直射日光や紫外線を遮り、省エネに貢献するスクリーン式サンシェード「ECOシェード」を8月から販売開始する。
室内空間において、窓により近い地点では直射日光が入りやすく、窓から遠い地点との間に温度差が生じていた。この対処法としては窓の内側にブラインドを設置して、直射日光を防ぐのが一般的となっているが、これだけでは室内の温度差を解消するためには不十分なケースも多い。
同製品は設置するだけで省エネ、紫外線の遮断、プライバシー保護の強化に効果を発揮するもので、夏場のエアコン稼働率を最大3分の1にまで大幅に削減することが可能となる。また、同製品は人体に多大な悪影響を及ぼす紫外線を約87%遮断する。他社ですでに販売されている同様の製品は、安いものでは2万円程度から購入が可能であるが、それらの製品はサイズが小さい、紫外線を遮断しないなどといった問題がある。同製品は幅1850mm、長さ1800mmの大型サイズで直射日光・紫外線を広い範囲で防ぎ、また、スクリーン式であるため荒天時などの場合は収納することで、製品の破損を防止することが可能である。なお、同製品はビル・マンション等さまざまな場面において設置が可能であるが、シェードを取り付けるひさし・手すり等があることが条件となっている。カラーはアイボリー・グリーン・ブルーの3種類で、価格は4万2000円である。