不動産トピックス

クローズアップ スペース活用編

2008.08.11 15:41

 空室や端切れ地を含め、敷地内には案外有効活用できていないスペースがある。賃料の値上げが難しい昨今、この空スペースを利用することで全体の収益を上げることは、ビル経営にも大きく寄与することとなるだろう。今回は、そんな隙間活用のサービスを取り上げてみる。

ワイ・エス・シー JIS鋼材を使用する高い強度が荷物を守る 建築スペース活用基準法対応の2階建て建築コンテナ
 ワイ・エス・シー(横浜市中区)が開発した「くら蔵」は、建築基準法に沿った建築コンテナだ。JIS鋼材を使用しており、2段積みでも建築確認が取得可能な点を特徴とする。
 「当社が提供しているコンテナは、日本で初めて建築確認の取得を可能にしたものです。あちこちでコンテナが置かれていますが、簡略な構造で建築確認が取れないものが多く、強度に不安が残ることは否めません」(文後氏)
くら蔵には壁材としてサビに強い断熱サイディングを使用し、200色以上の豊富なカラーバリエーションを用意している「SK50A」タイプや、通路によって区切る2ドアと4ドアの「SK50B」タイプがラインアップされる。
 土地はあるものの、ビルを建設するには不向きであったり、建築計画までの時間、土地を遊ばせているというケースにはもってこいだ。1ボックスあたりの床面積は「SK50A」タイプで10・7㎡、「SK50B」タイプで4・0㎡×2部屋となっている。

日本ゴルフネットワーク 低コストで導入可能な屋内ゴルフ 空室対策に有効なレッスン場
 日本ゴルフネットワーク(東京都新宿区)は、コースで行うゴルフレッスンを開催している。その事業で培ったノウハウを基に、屋内におけるバーチャルレッスンの提供をスタートした。インストラクターは同社が用意し、ビルオーナーは場所を提供することでレッスン場を自社ビルに導入することができる。使用する機械はスイングマスターPRO。リースを組む1例としては、5年で月あたり約8万円という省経費を特徴とする。「スタイルとしては、学習塾を思い浮かべて頂ければ良いかと思います。オーナーの方は、初期投資を行った後に、ゴルフステーションの経営者として事業にあたり、当社が教官を行ったインストラクターが生徒指導を行います。リースで月あたりの経営も低コストに抑えることができます」東京都江東区や名古屋で既にスタートしたゴルフステーションのレッスン生徒は140人(体験レッスン)。東京都の四谷で経営されている直営店においては、月あたり200万円以上の売上をあげているとのこと。30坪〜40坪のスペースがあれば3〜4打席を設けることができるため、中小規模ビルの空きスペースを活用するのに役立つだろう。




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