不動産トピックス
今週の一冊
2008.09.08 10:57
鑑定評価基準改正に対応の最新版 不動産鑑定評価書の読み方を詳解
不動産鑑定評価書の読み方 最新増補版
著者:鵜野和夫
出版:清文社
定価:3990円(税込)
発行:平成20年9月3日
本書は不動産鑑定書を読む人の言葉で解説することを念頭に置かれて書かれており、平成16年の全訂版に加え、不動産の状況の変化に対応する形で行われた平成19年4月の不動産鑑定評価基準の改正に対応したものとなる。今回の増補版では改正基準の概要やDCF法の解説などの見直しを行った。
著者の鵜野氏は日本不動産鑑定協会調査研究委員会小委員長や国土庁土地鑑定委員会鑑定評価員などを歴任。不動産鑑定士・税理士として活躍しており、それぞれの視点を持ちながら、身近な例での解説には定評がある。
ビルオーナーにとっては第7章の「自社ビルの評価『自用の建物及びその敷地』の評価その2」や第9章の「賃貸ビルの評価『貸家及びその敷地』の評価」が必読部分である。
第7章では自用の事務所ビルの建物とその敷地の鑑定評価書の例をあげて説明。第9章では第7章で例としてあげたのと同様の事務所ビルが継続して第三者に賃貸されたときの評価を解説している。これから土地・建物を売買するビルオーナーには必読書である。