不動産トピックス
ビルオーナーのための建築・設備最新情報
2008.09.15 10:22
リンクアース 通電により透明化する機能性液晶フィルム プロジェクターの映像を投射可能
リンクアース（東京都渋谷区）は、機能性液晶フィルム「淡陽（ＴＡＮＹＯ）」の販売を開始した。
同製品は透明電極付フィルムで、白濁化した液晶フィルムに電気を通すことにより透明化する仕様となっている。全光線透過率は８５％以上の透明度である。オフィスのパーティションに設置した場合、電源が入っていないときはブラインドとしての役割を果たし、電源を入れると透明化し、採光するといったことが可能となっている。
また、フィルムをベースとしているので湾曲させるなど様々な形への加工が可能となっており、ユーザーの環境に合わせた使用ができる。
マーケティング部の柳澤氏は「淡陽は加工する段階で液晶を固めてフィルムに流し込んでいるので液垂れすることがなく、ムラのない構造になっています」と語る。
動作原理としては電源オフ時、液晶粒子の向きが揃ってないため入射光が錯乱され白く濁ったように見える。電源オン時には液晶粒子の向きが同一方向に整列され入射光が錯乱されないため透明に見える。
同製品は、プロジェクターの映像を液晶フィルムに投射することで、液晶テレビと比べても遜色の無い画質を実現。また、透明時でも映像の投射が可能で、プレゼンテーションの場での使用などもできる。
「導入事例としては、病院の保育室に導入されました。保育室でカーテンを使用するとほこりなどが舞ってしまうので、普段はカーテン代わりに使用し、家族の方が会いに来たときにだけ透明化するといった使い方をされているようです」
消費電力は１㎡あたり３Ｗとなっており、電気料金にすると月間数十円で、ランニングコストの大幅な削減ができる。応答速度も速く電源オフからオンが５０ｍｓｅｃ、電源オフからオンが３５ｍｓｅｃとなっている。
同社は設置に関しても、ガラスの施工や電源の取り付けなど一貫してサポートする体制が整っており、ユーザーの希望に合わせた施工が可能である。価格はフィルム１㎡で１２万円となっている。
三和シヤッター工業 メッシュパネルで通気性高める 電気錠使用でセキュリティ対策も
三和シヤッター工業（東京都板橋区）はデーターセンターやサーバールームで使用する「サーバールーム用スチールパーティション」を発売した。
情報化社会の進展に伴い急速に需要が伸びているサーバールーム。情報の漏洩、紛失などが大きな社会問題になっており、サーバーコンピューターの保守管理の重要性が高まってきている。
今回の製品はメッシュパネルの使用により通気性や透視性を高めたサーバールーム専用の間仕切りである。メッシュパネルはサーバーコンピューターが発する熱がこもるのを防ぐことが可能であり、そのことで室内の空調管理を容易に行うことができる。
また、見通しが利くため、外部からの侵入や内部不正を見つけやすいといった利点もあり、電気錠を使用することで、入退室管理やセキュリティ対策も図れる。後付けも可能となっており、破損などした際、必要な部分のみを修理・交換できる。
設計範囲はパネル高さ２４００㎜〜３０００㎜、パネル幅４５０㎜〜１２００㎜。メッシュパネルの材質はスチール。メッシュパネル色はホワイトとブラックとなっている。参考価格は高さ２７００㎜×幅１万㎜、扉１カ所付きで、１９５万円。
松下電工 省エネと快適な光環境を両立した照明器具 Ｆｅｕ（フー）に基づいた配光設計 ８アイテム１２８品番順次追加する
松下電工（大阪府門真市）は明るさ感指標Ｆｅｕ（フー）に基づいた配光設計で省エネと快適な光環境を両立した建築照明器具「ＳｍａｒｔＡｒｃｈｉ（スマートアーキシリーズ）」において、平成２０年度中に８アイテム１２８品番を順次追加する。これによって平成２０年度にはシリーズ全体で合計約５００品番の品揃えとなる。
「ＳｍａｒｔＡｒｃｈｉ」は「建築とひとつになること」をコンセプトに、平成１４年から発売を開始したシリーズで、ビルや施設など建築物向けにデザイン性の高い空間などに適している。
「ＬＩＮＥＷＡＬＬＷＡＳＨＥＲ」の特長は、壁面の直接光を抑えて連結部の切れ目を感じさせず、ランプが直接見えないグレアレス設計で眩しさを軽減。光源には高効率「６３形ＧＨｆ蛍光灯」を使用している。
「ＣＯＭＰＡＣＴＤＯＷＮＬＩＧＨＴ」の特長は、埋込穴直径７５、１００、１２５のコンパクトな３系列を揃え、高効率なコンパクトライトと専用の高性能ミラーとの組み合わせにより、従来よりもコンパクトで高出力な光性能を実現。
「ＦＯＯＴＳＴＡＮＤＬＩＧＨＴ」は屋外でも明るさ感重視の光環境をつくり、オプションの組み合わせでＦｅｕをコントロールして、多様な光の演出が可能となっている。
東芝ライテック 電球ソケットにそのまま使用できるＬＥＤ電 ２万時間の長寿命で取替えの手間省く
東芝ライテック（東京都品川区）は、ＬＥＤ照明シリーズ「ＴＬＥＤｓ」に、電球ソケットにそのまま使用できる高出力ＬＥＤ電球４機種を”Ｅ-ＣＯＲＥシリーズ”としてラインアップに追加、販売を開始した。
「ビームランプ１００Ｗクラス」は、パワーＬＥＤ８個を搭載しており、白色相当で２１８０ｃｄ、電球色相当は１６００ｃｄの最大光度を、消費電力９Ｗで実現した。白熱電球のビームランプと同じ外形をしており、そのまま置き換えることが可能。また、ビームランプ専用器具との組み合わせで屋外での仕様も可能で、看板や軒下、施設・店舗のライトアップに最適である。
「レフランプミゼット形６０Ｗクラス」は、平成１９年１２月に発売した４０Ｗクラスと同じ寸法で、出力を約１・５倍に高めている。パワーＬＥＤ５個搭載、白色相当で４００ｃｄ、電球色相当で２９０ｃｄの最大光度を、消費電力５・３Ｗで実現。同社レフランプミゼット６０形との比較し、定格寿命２万時間で約４００㎏のＣＯ２を削減。
「ビームランプ１００Ｗクラス」、「レフランプミゼット形６０Ｗクラス」ともに２万時間の長寿命で取替えの手間を省くことができる。また、繰り返しの点滅に強く、点灯直後でもほぼ１００％の明るさを得ることが可能となっている。
ＩＮＡＸビルサービス 立体型のターゲットマークで狙う気持ち高める 雑菌の繁殖を抑えるため抗菌仕様 償却時ダイオキシンが発生しない
ＩＮＡＸビルサービス（愛知県常滑市）は、立体型の小便器ターゲットマーク「アタルーニョ」の販売を開始した。
同社はオフィスビル、ホテル、病院、工場など、様々なビル・建物の維持や管理業務をトータルにサポートする商品を開発しており、今回の製品は建物には欠かせないトイレを対象としたものである。トイレの清潔さは入居テナントにとって、ビルの価値判断をする基準として常に高い項目に挙げられており、ビルオーナーもトイレの清潔さは気を使っているところだろう。しかし、小便器の清潔な使用を促すには、張り紙をするといった方法しかなかった。同製品は、ターゲットマークだけでなく使用者の狙う気持ちを高める穴あき立体型となっており、トイレに取り付けることで、床汚れが軽減効果をさらに高める仕様となっている。ターゲットマークの絵柄は、ダイナマイトタイプ、空き缶タイプ、燃料タンクタイプの３種類を揃えている。
また、雑菌の繁殖を抑えるためオレフィン系軟質樹脂を抗菌仕様としている。同素材は非塩ビ素材のため、償却時にダイオキシンが発生しない。取り付け時には湾曲したトイレ壁面でもシワが寄りにくくなっている。サイズは９０㎜×５０㎜、立体高約１０㎜となっている。価格は３種、計１０個入りで３９８０円。
グラスキューブ 安全なガラスとＬＥＤ照明組み合わせた光床 光床設置に必要な資材を厳選 メンテナンス費用を削減可能
グラスキューブ（富山県高岡市）は、歩きやすく安全なガラスとＬＥＤ照明を組み合わせた光床パッケージ「Ｌｆｌｏｏｒ」を発売している。
同製品は光床設置に必要な資材を厳選している。最低限の基盤床の平滑性で設置できるアジャスター付きスタンド、施工時間の短縮が可能な専用のフレーム材や目地材、国産ＬＥＤパネルなどを組み合わせることによって、初期費用やメンテナンス費用を軽減が可能。ガラスには、鉛やフッ酸を使わずに製造した環境配慮型新商品「ノンスリップＥＣＯ」を使用しており、安全な歩行にふさわしい摩擦係数を保持している。また、全ての資材が再利用可能となっており、レイアウト変更や引越し先でも、リユースができる。
高さの調節は最大５０㎜まで可能なスタンドを使用することで下床地の平滑化を容易に行うことができる。重さは４００㎏まで耐えられる。また、一人でも組み立てることが可能なフレーム用バー材を使用しており、施工費の削減もできる。光パネルはＳＪＥＴ試験に適合し、品質の安定したＬＥＤパネルを採用。１００Ｖコンセントで最大１２枚まで簡単に設置できるコネクターを接続しており、複雑な電気工事は必要としない。
同製品は必要部品がパッケージになっているので見積もりも簡単にできる。
