不動産トピックス

クローズアップ 加湿器編

2008.11.03 14:28

 乾燥する季節がやってきた。唇や手が乾き、その対策に薬局に走るオフィスワーカーも少なくないだろう。乾いた粘膜では風邪やインフルエンザといったウィルスや細菌を留めることはできないため、肌への影響だけでなく健康の面でも心配だ。オフィスにうるおいをもたらす加湿器を見る。

パナソニック 水に包まれたイオンがうるおいもたらす
 パナソニック(東京都港区)の「FEKXD07」は、nanoe(ナノイー)搭載のハイブリッド式加湿器である。
 “nanoe(ナノイー)”とは、水に包まれたイオンのこと。従来のマイナスイオンと比較して、より長寿命で微細な点が特徴だ。加湿器から噴出される空気の流れに乗って、より離れた場所までイオンの効果を行き届かせることができる。また、この新イオンは人間の皮脂となじみやすい性質があり、よりうるおい効果が期待できるのだ。
 一方、加湿フィルターは旭化成せんいと共同開発したフュージョン素材を採用。蜂の巣のようなハニカム構造のフィルターが、水車のように回転することでたっぷりと含まれた水が気化し、効率良く加湿する。
 「この素材は今までのフィルターと比較して柔らかく弾力性があり、従来はクエン酸溶液に漬け込む必要があったところを、押し洗いによって簡単かつ短時間で処理できるように改良しました。そのため、前モデルでは2年間の交換期間が設けられていたのですが、新モデルは10年間交換が不要です」(森氏)
 このほかにもタンクの口径を手がすっぽり入る広さにするなど、清掃の手間を省く工夫がされている。約31まで対応し、価格は1台2万7000円。

三菱電機 親水加工ディスクが回転 タンクの水を清潔に気化
 三菱電機(東京都千代田区)の「ラクリアミスト」シリーズは、フィルターの交換が不要なディスク気化式加湿器だ。フィルターを採用していた従来品はカルキや水垢の結晶化が起こす目詰まりによって水を吸い上げる力が低下するため、月に1度の清掃及び2〜3シーズンに1度のフィルター交換が必要だった。一方、「ラクリアミスト」はフィルターを用いず、親水加工によって水の膜が付着しやすくなった30枚の加湿ディスクが回転することで加湿する。
 さらに、「カルキ水回収システム」を搭載しており、使用と共にカルキ濃度が高くなった水を回収タンクに回収。水受けトレイの中の水は常にカルキ濃度が低く保たれるため、白く結晶化した水垢が発生しない。しかも、回収タンクを使用することで水受けトレイのにおいも一緒に除くことができ、水が本来持つ脱臭力を妨げない。アンモニアに代表される生活臭などを脱臭し、加湿と両方の効果で快適な環境を保つことができるのだ。
 毎時800mlの加湿が可能で、約37まで対応。さらに、自動制御でウィルスの活動を弱める「のどガード」や美肌のための「うる肌モード」といったメニューを搭載しているため、ニーズに合わせてコントロールすることができる。8月21日発売で、価格は4万2000円。

三洋電機 電解水除菌が約62㎡の広さまで対応 「viruswaher」機能を搭載 清潔な水と空気が室内を加湿  三洋電機(大阪府守口市)から、9月1日発売された「AQUAPLUS(品番CFKVWX70B)」は、水の力を利用した「viruswasher(ウイルスウォッシャー)機能」を搭載した加湿器である。
電解水除菌システムの「viruswasher(ウイルスウォッシャー)機能」は、回転するディスクが汲み上げた水を電解ユニットで電解水に変化させ、水受けトレイに戻すという循環型システム。空気清浄用フィルターを通過した空気に含まれた電解加湿水が、オフィス内を加湿すると共に浮遊ウイルスを抑制する。
 また、水受けトレイにも電解水が戻ることで、発生しやすいトレイ内のカビ及び雑菌も抑制。室内空気を集中的に除菌する「パワーウォッシュモード」を備えるなど、徹底的に室内の清潔感にこだわった。
 DCインバーターモーターを搭載しており、内蔵されたインバーターによる高効率運転が、従来製品と比較して省エネ性能をより向上させている点も特徴である。吹き出し口が熱くならず、安全な「ヒーターレスファン加湿方式」を採用。約62・7㎡の広さまで対応する。価格はオープン価格となっている。




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