不動産トピックス
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2008.11.10 17:23
岡村製作所/沖電気工業 ロボット技術採用のオフィスチェアを新開発 優しく包み込むような座り心地がコンセプト
岡村製作所(横浜市西区)と沖電気工業(東京都港区)は、ロボットテクノロジーを応用し共同開発したオフィスチェア「Leopard(レオパード)」のコンセプトモデルを発表した。
岡村製作所は、沖電気工業のロボット技術の研究により生まれた「ロボットレッグ」に着目し、オフィスチェアの快適な座り心地を追及する一環として、この技術を応用するための開発を共同で行ってきた。「ロボットレッグ」とは、沖電気工業がメカトロ技術(メカニクスとエレクトロニクスの融合技術)の未来形として、同社が行ってきたロボット技術の研究開発により生まれた脚型ロボットである。ヒトの骨格や筋肉のメカニズムを研究して機構に組み込むことで、複雑な姿勢制御をしなくても人間らしいバランスの良い跳躍・着地を実現している。
今回の「Leopard」のコンセプトは、「子どもが親に抱きかかえられるような座り心地」であると、岡村製作所常務取締役マーケティング本部長の岩下博樹氏は語る。また、沖電気工業常務取締役の浅井裕氏は 「母親が子どもを抱きかかえる動作を、ロボット技術で実現することを目標にした」と話す。同製品はこれを可能にするために、「ロボットレッグ」がもつ大腿から股関節周辺にかけての筋肉のメカニズムを、チェアの座面から背もたれにかけて配置している。座面は人を迎え入れやすいよう傾斜した形状で、着席すると座面が最大25度、リクライニングが最大27度稼働する。そして立ち上がる際は座面が追従して持ち上がり、起立補助を自然な感覚で行う。
また、同製品はオフィス家具業界初の試みとして一部にカーボン素材を使用している。このカーボンはクリアコーティングによって美しい外観を追求した設計となっている。
両社は今回のコンセプトモデルをベースに、素材・コスト・品質・耐久性についての検証を行うなど商品化に向けた準備を進め、平成21年5月の販売開始を目指すとしている。
東芝ライテック 初期照度補正機能を持つ専用インバータ―を搭載 消費電力約44%・CO2削減量約43%削減可能
東芝ライテック(東京都品川区)は、省エネ・長寿命の照明器具「エネカット32」シリーズの販売を開始している。
同社は、国内のオフィス占有部において、エネルギー消費の約40%を照明が占めており、照明の省エネに貢献する重要性が高まっている現状に応える形で「エネカット32」を発売した。
同製品の特長は、初期照度補正機能を持つ専用インバーターを搭載することにより、ランプ交換直後の必要以上の明るさをカットすることができる。これにより、「エネカット32」2灯用器具(非常灯なし)の場合、平均消費電力48Wを実現しながら、従来のラピッド式2灯用照明器具のランプ寿命末期時の光出力と同等の4200lmを確保可能である。
さらに、従来のラピッド式2灯用照明器具と比べて、消費電力を約44%、CO2排出量約43㎏の削減を可能としている。また、電極部へのエミッタ塗布量の最適化と保護膜の適正化を行ったHf32形蛍光ランプ「メロウラインPRIDE」を搭載しており、「エネカット32」専用インバーターと組み合わせることにより、ランプ寿命を1万8000時間と長寿命化を実現した。さらに、従来ラピッド式照明器具と比べて、ランプ交換の時期が約2年延び、交換の手間を軽減することができる。
ハーマンミラージャパン 厳しい環境適合設計に基づき開発されたテーブルシステム 工具を使わず簡単に組み立て可能
ハーマンミラージャパン(東京都品川区)は、高機能テーブルシステム「センス(sense)」の受注を開始している。
特長は、全ての構成部品が工具を使わず、差し込んで回すだけでしっかりと固定することができるため、組み立てや組み換えなどの作業を簡単に行うことができる点である。また、シンプルな構造のシステム家具であるので、設計者やユーザーともに用途を限定せず、オフィスルームや空間効率の良いグループ用のレイアウトといった様々なワークスペースを作ることが可能である。カラーバリエーションはフレームとレッグ3色、テーブルトップ6色、スクリーン12色、アクセサリー6色を取り揃えている。
同製品は、ハーマンミラーの厳しい環境適合設計に基づいて開発されており、素材に含まれる化学物質や製品の解体性、再資源化を評価しながらデザインされている。また、ビル・マグダナーとマイケル・ブラウンガートが提唱する完全循環型の設計ガイドライン「ゆりかごからゆりかごまで(CradletoCradle)」認定の銀賞を受賞する予定。デザイナーは、スイスのデザインスタジオ「korb+korb」を主宰するダニエル・コーブ氏。同製品には、コーブ氏のシンプルなデザイン性が大きく反映されている。
スミノエ 不規則なリピートのフロアデザインを演出可能 従来の製品と比較してCO2排出量19%削減
スミノエ(大阪市西区)は、リサイクルタイルカーペット「スミグリーンSG-400」、ロールカーペット「カーペットコンシェルジュVOL2」を発売している。今回発売された「スミグリーンSG-400」は、スミグリーンシリーズの新商品であり、LCA(ライフサイクルアセスメント)評価では、従来の製品と比較して、CO排出量を19%削減可能な環境商品である。同製品は、ロングリピートのデザインから不規則性がでるように裁断しているので、広いフロアでの使用も、不規則なリピートのフロアデザインを演出することが可能。グラフィックパターンは4種類、色数は30色用意されており、「スミグリーンSG-300」とのコーディネート性も高い商品となっている。仕様としては、組成がポリエステル100%。パイル長が4㎜×2・5㎜。全厚が7ミリである。価格は1 あたり8600円。「スミグリーンSG400」と同時に発売される「カーペットコンシェルジュVOL2」は、全品に消臭効果がアップした「トリプルフレッシュⅡ」を加工している。また、スミトロン糸使いの新商品である「エコロア100」はロールカーペットで初のエコマークを申請中。掲載点数は、32マーク187アイテムとなっている。