不動産トピックス
今週の一冊
2008.12.22 10:20
耐震安全性を総合的に判断する考え方をまとめた一冊
耐震総合安全性の考え方2008
編者:NPO法人耐震安全機構
出版社:技報堂出版
発行:平成20年10月
価格:2940円(税込)
今年の5月に発生した中国四川省での大地震は、多くの死傷者が出た。このニュースを聞いたビルオーナーの中にも、自身が所有するビルの耐震性について再考した方も多いのではないか。オーナーにとってテナントの安全を守ることは、第一の優先事項であり、いつ起きるか分からない大地震に向けての対策は必須である。
本書は、生活者の視点に立って、耐震安全性を総合的にとらえ、安全な住環境を整備することを目的として、建築の設計にかかわる建築家、構造技術者、設備技術者が、それぞれの専門領域を越えさまざまなジャンルを総合的にとらえ、建物の耐震安全性を総合的に判断する考え方としてまとめたものとなっている。
編集を担当したNPO法人耐震総合安全機構は、「生活者の視点に立って、耐震安全性を総合的に捉え、安全な住環境を整備する」ことを理念に掲げ、活動を行っている。本書は、平成17年に取りまとめた「耐震総合安全性指針(案)」に耐震性を評価する考え方を新たに加え充実させたものである。