不動産トピックス
ビルオーナーのための建築・設備最新情報
2009.02.23 11:47
NTTファシリティーズ サービスメニューを拡張しエネルギー管理業務を支援 表示方法のカスタマイズにも対応し視認性向上
NTTファシリティーズ(東京都港区)は、エネルギーモニタリングサービス「Remoni(R)」のサービスメニューを拡張し、省エネ法改正後のエネルギー管理業務を支援するサービスの一つとして提供開始する。
CO2削減や改正省エネ法への対応は、事業医者単位でのエネルギー管理が必要となるため、全国に展開している事業所や店舗など全体でのエネルギーの「見える化」の重要性が高まってきている。そこで、同社は少点数から多点計測まで複数拠点でのエネルギー使用量の「見える化」を安価に実現する「Remoni」に新機能を加え、提供開始する運びとなった。
「Remoni」は電力量や電力値、温度、湿度、CO2濃度、警報など様々な計測データを、インターネットを利用して収集し、、ASP(アプリケーションサービスプロバイダー)方式で提供するサービスであり、エネルギー管理をはじめ、環境計測、遠隔設備監視といった幅広い分野にて利用可能である。また、収集したデータを活用した分析・評価や、CO2削減・省エネ施策の提案までトータルな支援が可能となっている。
サービスの特長は、ASP方式のため初期投資が抑えられ、計測点の増設も容易という点である。
また、インターネットが利用できることで複数拠点の一元管理が可能。このため報告書対応の計測から省エネ施策立案・運用対応の詳細計測など、エネルギー管理戦略の変化に対応できる。さらに表示方法のカスタマイズに対応しており、地図や系統図の上に計測値やグラフを表示し視認性を向上させることや、床面積単位での平均値による未計測店舗の推計、各種条件による傾向分析などが可能。また、Webパーツの提供も可能なので、収集データをPRに用いるなど多様な用途にも利用できる。
同社は今後、「Remoni」について、現状エネルギー消費量が把握されていない中小規模の既存オフィスを中心に各種店舗などへ営業を展開し、機能についてもさらに充実を図るとしている。
パナソニック電工 DCモーター搭載で大幅な風量調整と省エネ実現 羽根をワンタッチで着脱できメンテナンスも簡単
パナソニック電工(大阪府門真市)は、DCモーター搭載で大幅な風量調整と省エネを実現した。天井埋込形換気扇の大風量タイプを含む全20機種を4月21日から発売する。
今回のシリーズのうちDCモーター搭載機種は、実際に運転した際にかかる圧力損失時における換気風量(ダクト直管の長さ30m時の風量)で同社従来のACモーター搭載機種に比べ、消費電力量を30~75%削減。店舗、オフィスを中心に、幅広い用途での使用が可能である。常時換気運転時は、ダクトの長さや外風圧の影響に関わらず設定された風量が得られる「常時弱ー常時強」モードの風量一定制御と、さらに「急速」モードは実使用域で最大風量を「弱」モードの3~4倍で使用範囲を拡大している。メンテナンスも、従来外せなかった羽根がワンタッチで着脱でき、水洗いが可能で清掃を簡単に行うことができる。また、新開発のシロッコファンとサイレントオリフィスにより、実使用時の耳障りな騒音をなくし、最大4㏈の低騒音を実現している。
シックハウス対策により、建設基準法が改正となり、常時換気が義務化されている。ユーザーの立場から一時的な空気の汚れにも対応できる局所換気の機能も求められている。こういった現状を踏まえ同社は今回の製品を発売するとしている。
岡村製作所 スチール棚の新しいスタンダードシリーズ発売 ボトルレス構造を採用省エネスペースなどに貢献
岡村製作所(横浜市西区)は、既存の「6N型中量棚」と互換性を持つ「6J型中軽量棚」を追加品揃えし、同製品を包括したスチール棚の新しいスタンダードシリーズ「マルチモジュールシェルフ」を2月3日から発売している。
今回の製品の特長として、棚枠は棚1連あたりの最大積載量が1500kgの「6J型」と2000kgの「6N型」の2タイプを揃え、1段あたり100、200、300、500kgの4タイプ棚板と自由に組み合わせることが可能。これにより荷重条件に合わせてきめ細やかに対応することができる。
その構造はボルトレス構造となっており、組立・移設が簡単にできる。左右の支柱は連結材でつなぎ、抜け止め用のナイロンファスナーを使用して固定する。
棚を並べて設置する場合は、連結部の支柱を共有化できるので、省スペース・省コストに貢献する。材料は主にスチールで複合素材パーツがなく分別、再資源化が容易となっている。
樹脂パーツには積極的に再生樹脂素材を活用。
塗装はホルムアルデヒド放散等級「F☆☆☆☆」の塗料を使用している。参考価格として、「6J型中軽量棚100kg/段タイプ」が7万4762円となっている。
AGC 複層ガラスにアタッチメントフレームを一体化 1枚ガラスの約3倍の断熱性を実現
AGC(東京都千代田区)は関係会社AGCグラスプロダクツ(東京都千代田区)を通じて、リフォーム用エコガラス「ペヤプラス」を2月20日から発売を開始している。
「ペヤプラス」の特長は複層ガラスにアタッチメントフレームを一体化して既存住宅の1枚ガラス用サッシに使えるようにしており、これにより施工は簡単で1窓あたり30分から1時間で完了する。2枚のガラスの間の空気層に高断熱アルゴンガスを封入しているため、1枚ガラスの約3倍の断熱性。冬場の暖房効率を向上し、あわせて結露発生を低減。
また、エコガラス(Low-E複層ガラス)「サンバランス」を使用しているため、1枚ガラスの約2倍の遮熱性能があり、夏場の冷房効率が向上する。さらに、全ての商品バリエーションにおいて省エネ建材等級区分3つ星以上を達成。
結露が始まる外気温度の比較として室温20度、室内湿度50%の場合、一枚ガラスは外気温4度で結露し始める。一方、エコガラスは外気温マイナス26度になるまでガラス表面の結露を抑えることができる。
参考材料価格として「Low3ミリ+アルゴンガス入り中空層6ミリ+フロート3ミリ」は2万6460円となっている。
三菱日立ホームエレベーター 業界最小クラスの平面スペースを実現 マルチビームドアセンサーでドアの挟まれ事故などを防止
三菱日立ホームエレベーター(岐阜県美濃市)は、5階建て以下の共同住宅の利便性を向上させ、賃貸住宅の入居率アップや建物の試算価値向上に貢献する小規模住宅用エレベーター「Rメート」を2月20日から発売している。v
マンション等の共同住宅の高層化に伴い、利便性向上や高齢者に配慮した住宅づくりが浸透した結果、6階建て以上の共同住宅のほぼすべてにエレベーターが設置されている。5階建て以下の中低層の共同住宅では、設置スペースやコストの問題からエレベーターの採用が進まず、わずか9・6パーセントの共同住宅にしかエレベーターが設置されていない。同社はこういった現状に応える形で今回の製品を開発、発売するとしている。
その特長はホームエレベータ開発で培った小形化技術を応用し、業界最小クラスの平面スペースと昇格路上部と下部の寸法の最小化を実現。建築レイアウトの自由度を向上させるとともに、敷地の有効活用が可能となる。
また、操作パネルは誰にでも操作しやすい高さとし、側面壁に設置。ボタンは大きく識別しやすい書体の凸文字ボタンを採用し、停止階や行先方向などの運転状態がわかる運転方向・かご位置表示灯を設置している。
価格は500万円からとなっている。
東芝ライテック 大幅な省エネと高演色を実現のセラミックハライドランプ 水銀ランプから置換した場合約33%の省エネが実現可能
東芝ライテック(東京都品川区)は、水銀ランプから置き換えることで大幅な省エネと高演色を実現できるセラミックメタルハライドランプ「HL-ネオセラ2」に150Wおよび230W計4機種をラインアップ、3月1日から発売をする。
水銀ランプは屋内外を問わず広く普及している。しかし、水銀ランプは効率が低く、演色性が低いため、これらの問題を解決できる照明システムの要望があった。同社はこのようなニーズに応え、省エネと高演色を実現したセラミックメタルハライドランプ「HL-ネオセラ2」を開発、発売するとしている。
特長としては、ランプ効率100lm/Wと水銀ランプの約2倍のランプ効率を達成し、ランプ電力150Wで水銀ランプ250Wと同等以上の明るさが得られる。水銀ランプ250Wを「HL-ネオセラ2」150Wに置き換えた場合、約33%の省エネを実現、1年間で1灯あたり電気代を約7480円節約でき、CO2は約133kg削減できる。また、水銀ランプに近いさわやかな白色光でRa85の高演色性を実現している。より自然光に近い光が得られるため、視認性や作業環境の向上はもちろん、店舗や商業施設などにも使用可能である。価格は、1万6400円から1万8400円となっている。