不動産トピックス
クローズアップ フランチャイズ編
2009.03.23 12:54
賃貸ビル経営を行う傍ら、自らの物件を活用してフランチャイズ店舗に加盟して自ら商売を行うという選択肢も、ビジネスのひとつである。今やフランチャイズは飲食店や物販店のみではない。一等立地を必要とした以前とは異なり、住宅地や小規模スペースでも出店が可能となるフランチャイズビジネスも次々に誕生してきている。
足壺健康庵 本格派の高級志向リフレ マナーや漢方知識も取得
「世間的に不況とされる時は『癒し』がブームになりますし、好景気のときはレジャー感覚で利用できる。それが当社の足壺マッサージの特徴です。通常のリフレクソロジーと異なり、当社のリフレはすごく痛い足壺マッサージで、1週間以上効果が持続するのも魅力となっています」(チェーン本部開発担当 川本 真知子氏)
近年急成長したリフレクソロジー業界である。が、同社いわく「本当に良いものだけが生き残る」とのこと。
同社は中国から直輸入した家具を使用し、高級感溢れる内装を提案。また、教育システムにも力を入れており、従業員は本部直営学校である足壺健香学院でしっかりと東洋医学を学ぶことができる。「施術技術」「漢方知識」「接客マナー」「商品知識」を中心にバランスの良いカリキュラムで、未経験者でも短期間で本格的な施術が可能となる。
リフレクソロジーFCのもう一つの特徴は、飲食店等と比較しランニングコストが割安だということ。消耗品はお茶やクリーム程度、一番コストがかかるのは人件費程度だ。
店舗立地は、地下階以外であれば、路面店でも空中階でも可。20坪前後から店舗を構えることができる。
ただし、OLの利用者が多いため、銀座、青山、恵比寿といった若い女性を集客しやすい駅から徒歩圏内が望ましいという。
アピッシュ 古いコインランドリーのイメージを一新 新ビジネスで低ランニングコスト高収益
従来のコインランドリーのイメージを明るく、さらにクリーニングサービスも付け加えた新しい洗濯代行サービス「WASH&FOLD(ウォッシュアンドフォールド)」。
このビジネスの強みは、「洗濯代行」という市場が未開発であり、競合やライバルが少ない点。スピードをもった多店舗展開が可能となる。また、洗濯代行、クリーニング、コインランドリーの3本柱のサービスにより、低いランニングコストで高いリピート率・高収益を見込める。
「洗濯代行」のシステムは、会員登録と同時に預かる専用のランドリーバックに、洗濯を依頼したい衣類等を詰め込み、集荷で洗濯物を預け、洗濯し、洗い終わった洗濯物を配達してもらうというもの。バッグは詰め放題で、約8kgは入るビッグサイズ。また、水洗いで落ちにくい油汚れは別途ドライクリーニングを依頼することができる。
店舗内は、従来の様な暗くて狭いコインランドリーではなく、欧米人で人気のグッドデザイン洗濯機を設置。木目調の落ち着いた店内で、スタッフが常駐しているため夜間でも安心して利用ができると同時に、建物のイメージアップにも寄与。
出店条件は1階路面店で20坪前後から。ガス、電気容量、水道などインフラ面で一定の条件が必要となる。選択機等の専用マシンはレンタルとなっており、初期投資費用は低めの約500万円(建物代別)からとなっている。
タニタ フィッツミー 景気に左右されない女性の健康ビジネス 住宅地に出店が可能 地域密着型で差別化
女性向け小型フィットネスクラブのフランチャイズショップを提案するのは、大手計測器メーカー、タニタのグループ会社であるタニタフィッツミー(東京都板橋区)。
「利用者は女性限定、トレーナーも女性のみを採用し、一般のフィットネスクラブと差別化を図っています。年齢層は主婦層が厚く、気軽に利用できるようにと出店立地は住宅街が望ましいですね」(FC開発部部長 渡辺久仁紀氏)
同社のフィットネスクラブの基本理念は、「地域の皆様の健康をサポートする身近な存在となり、様々なサービスの創造・提案に努める」というもので、健康な身体づくりの支援、実践を通して生活習慣病の予防や快適なライフスタイルの実現に寄与するというもの。地域密着型店舗であることが大きな特徴だ。女性が気軽に健康づくりに利用でき、かつ健康サークルの輪ができるような取り組み、それがタニタフィットミーのフィットネスクラブである。FC加盟するに当たり、同社は4つのプランを用意。初めて店舗経営する人向けのフルサポート、開業時にサポートするオープンサポート、既存ビジネスとシナジー効果を出したい人向けのパートナープラン、マシンだけほしい人へのシンプルプランである。フルサポートプランで、合計1426万円(税込み)から。