不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2009.04.06 12:14

大和ハウス工業/ナベショー モニタリングシステムでLED照明の一元管理
 大和ハウス工業(大阪市北区)とナベショー(大阪市中央区)は、京セラ(京都市伏見区)と共同で消費電力・CO2排出量を大幅に削減することができる白色LEDシステム「grace lumino(グレース ルミノ)」を開発。4月1日から販売を開始している。
 今回の製品は、照明家である豊久将三氏が持つ色の演出効果および照明器具の配光・光学設計技術と新たに開発したエネルギーモニタリングシステムにより、白色LED照明の一元管理を行うことで、省エネルギーを実現し、電力代を大幅に削減することができるシステムである。
 同製品の特長として、まず挙げられるのは室内に「照度センサー」を設置することで、天候や時間帯、地域にあわせて自動でLED照明を制御し、必要以上のエネルギー消費を防止できる点である。これにより、消費電力・CO2排出量を最大で53%削減を実現している(約200㎡のコンビニ既存店舗内照明の蛍光灯を今回のシステムに置き換え、70%点灯した場合)。
 寿命は従来の2・5倍となる10万時間。白色LEDの機器を京セラが開発、セラミック材でパッケージングし、長寿命化が実現された。LED照明のメリットであるライフサイクルコストの低減と廃棄物量の削減も可能。初期投資費用も省エネルギー効果も伴う電気料金削減効果により、条件によっては約3~4年で改修することも可能である。
 また、現在市販されているLEDの発光方法(白色化発光方式)である「青LED+蛍光体方式」に比べて、色ばらつきやムラが少なく、演色性が良い「紫LED+RGB蛍光体方式」を実用化しており、白色LED照明で照らされた物体は、自然光で見た場合と近い色合いになる。
 参考価格として、コンビニエンスストア1棟(器具、制御装置、施工費含)で250万円程度となっている。

三菱電機 DCブラシレスモーター搭載で消費電力削減
 三菱電機(東京都千代田区)は、24時間換気システムにおいて熱交換換気によって冷暖房費を節約する「ロスナイセントラル換気システム」の新製品として、「DC大風量タイプ」をはじめとする「薄形ベーシック」シリーズ16機種を4月30日から順次発売する。
 同製品は熱交換効率に優れた「ハイパーEcoエレメント」を住宅用ロスナイへ初めて搭載したほか、全機種にメンテナンス性の良いカセット式フィルターボックス構造や、換気ダクト接続部分の方向が変更可能な構造を採用するなど、機能・性能面で向上を図っている。
 今回発売する「薄形ベーシック」シリーズのうち「DC大風量タイプ」は、給気側ファンと排気側ファンの両方にDCブラシレスモーターを搭載することで、定格換気風量時の消費電力を従来のACモーターの70Wから38・8Wと約45%削減した。
 また、フィルターの清掃が簡単なカセット式フィルターボックス構造や、換気ダクト接続部分の方向が変更可能な構造を採用するなど、機能・性能面で向上を図っている。
 今回発売する「薄形ベーシック」シリーズのうち「DC大風量タイプ」は、給気側ファンと排気側ファンの両方にDCブラシレスモーターを搭載することで、定格換気風量時の消費電力を従来のACモーターの70Wから38・8Wと約45%削減した。
 また、フィルターの清掃が簡単なカセット式ボックス構造を新採用しており、本体内給気側に付いている外気清掃フィルターや防虫フィルター等を清掃する際、従来品では本体のフィルターカバーを外した後、各々のフィルターを取り外す作業が必要であったが、今回の製品ではフィルターとカバーを一体化した独自のカセット式ボックス構造を採用しているので、給気側のフィルター類一式を簡単に着脱でき、メンテナンス性が向上している。

三機工業 空調機ポンプの回転数制御で流量を0から100%に可変
 三機工業(東京都中央区)は、個別のポンプのインバータ制御とループ配管を組み合わせることにより、空調水搬送動力の年間ランニングコストを60%削減し、かつ制御性を向上した新冷温水配管システム「ノンバルブシステム」を開発した。
 環境意識が高まっている昨今、商業ビルや工場では稼働時間が一般のオフィスビルに比べて長く、空調用エネルギー消費量が増えており、そのため熱源機器と同様に冷温水搬送動力の省エネ対策が重要な課題となっている。
 同社はこのような現状を踏まえて「ノンバルブシステム」を開発したとしている。
 システムは冷温水を循環するメインのループ配管を中心に空調機毎のループ配管、熱源系統のループ配管およびループ毎に設けたインバータ付ポンプで構成され、制御バルブなしで冷温水流量を制御するシステムとなっている。
 空調機ループ配管の流量は付加に応じ、空調機ごとに設けられたインバータ付ポンプの回転数制御により確保され、メインループ配管の流量は冷温水温度を一定とするべく制御。各空調機ポンプの回転数制御により各空調機の流量を0から100%まで柔軟に変化させることができる。これにより各空調機へは、必要最小限の流量配分が可能となり、温度や流量制御の自由度が大きくなることに加え、水搬送動力を従来方式と比較して約60%低減可能となる。
 同システムの導入実績は事務所ビル向けに2件、大規模工場向けに1件。どの実施例においても従来比で省エネ効果60%以上を達成している。

立川ブラインド工業 ブラインド生地に新シリーズを追加 ナチュラルカラーなど全30色を用意
 立川ブラインド工業(東京都港区)は、全30色のカラーバリエーションをラインアップしたブラインド生地「マカロン」シリーズを3月23日から発売している。
 同製品は「ロールスクリーン」と住宅用タテ型ブラインド「ラインドレープ」の2製品に対応。腰高の窓の部屋には「ロールスクリーン」、テラス窓には「ラインドレープ」を使用するといった使い分けができ、「マカロン」の質感で部屋をトータルコーディネートできる。
 使用されている生地はキャンパス地のような風合いが特徴で、カラーはナチュラルカラー、ペールカラー、トレンドカラーなど全30色を用意している。
 素材には帝人ファイバー(大阪市中央区)が製造・販売している再生ポリエステル「エコペットプラス」、難燃繊維「スーパーエクスター」を使用。再生ポリエステルを20%以上使用しているのでグリーン購入法に適合する。その他、生地に光が当たることでホルムアルデヒドの分解や消臭、抗菌効果もあり、環境にも配慮している。
 製作可能寸法は、ロールスクリーン標準タイプの場合、幅25~200cm、高さ30cm~450cm、面積が9㎡以下となっている。ラインドレープ標準タイプの場合は、幅30~400cm、高さ40~400cm、面積が12㎡以下である。
 参考価格として「ロールスクリーン」(幅180cm×高180cm)の標準タイプ・ウォッシャブル仕様の場合、2万9190円。「ランドレープ」(幅180cm×高さ180cm、スラット幅100mm)の標準タイプ・ウォッシャブル仕様が3万5805円となっている。




週刊不動産経営編集部  YouTube