不動産トピックス
ビルオーナーのための建築・設備最新情報
2009.04.13 11:45
INAX 省エネと清潔さ追求した温水洗浄便座 着脱式ノズルで掃除が簡単に
INAX(愛知県常滑市)は、古くなった温水洗浄便座の取替えに最適な、省エネを追及した超節電の「PASSOWタイプ」と清掃性・清潔性を向上させた「PASSO」の2つのタイプを4月1日から発売した。
まず「PASSOWタイプ」の特長であるが、「省エネ暖房便座」と「省エネ温水シャワー」を搭載することで、大幅な省エネを実現している。
「省エネ暖房便座」は、人を感知するとわずかな時間で便座が温まる。「省エネ温水シャワー」は、お湯を使うときだけ温め連続出湯するものである。どちらも使用する時だけ温めるので、保温する電気を使わないため、大幅な省エネが可能となっている。さらに、トイレを使用しない時間に合わせて、便座ヒーターの電源を「切」にして、消費電力を抑える「ワンタッチ節電」も備えている。状況に合わせて24時間、8時間、6時間と3段階の省エネレベルを選択することができるので、さらなる省エネも期待できる。
一方の「PASSO」であるが、こちらは従来の暖房便座から汚れが入り込むと掃除しにくかった継ぎ目をなくし、汚れが入らず、汚れが付いてもひと拭きできれいになる仕様となっており、INAX独自の技術によりシートタイプでは業界初の搭載となる。
そして、双方に共通する機能として、「スッキリノズルシャッター」を搭載。これは使用しないときにはノズルを隠すことで、男性小用時などの汚れを防ぎ、ノズルはいつも清潔に保つことができる。ノズルは着脱式でスッキリとした形状をしているので、清掃も簡単に行うことができる。また、便座本体をスライドさせ、上部に傾けることで、拭き取りにくかった便器と便座の手前のすきま汚れも、簡単にきれいにすることが可能である。日頃、目に付かない汚れなどを掃除する際の煩わしい作業も、これらの機能によって大幅に手間を省くことができる。
参考価格として「PASSO」の「CW-E63QA」が12万4950円となっている。
東芝ライテック 薄型シンプルデザインの配線器具 業界最薄の9・5mmを実現
東芝ライテック(東京都品川区)はワイド配線器具「WIDEi」シリーズを4月15日から発売する。
同社は昭和63年に、操作部を大きくし、操作をしやすくしたワイド配線器具シリーズを発売して以来、施工性やデザインなど改善を重ねてきた。そして、発売20周年を迎える今年、記念モデルとなる「WIDEi」を発売することとなった。
同製品は現在のインテリアシーンで要望の多い、空間に溶け込みやすく、薄型でシンプルなデザインを実現したワイド配線器具の新シリーズとなっている。
その特長は、スイッチ機構を新設計にすることにより、壁面からハンドル最後部までの厚みは業界最薄の9・5mmを実現。操作部前面にはクリアパネルを採用、透明感のある素材がシンプルなデザインを引き立たせることができる。
また、スイッチプレートとコンセプトプレートを共通化しているため、従来の大角形コンセントなどの機器類もスイッチと同じプレートにそのまま収めることが可能となっている。
「WIDEi」の名称は「空間に美しく融合するデザイン・・・interior」と「みんなが使いやすいカタチ・機能・・・interface」の頭文字「i」を名称として採用したものである。
コクヨオフィスシステム 生産性向上をサポートする座席アシストシステム オフィスワーカー同士のコミュニケーション活性
コクヨグループのコクヨオフィスシステム(東京都千代田区)は、フリーアドレスのオフィスでワーカーが行動様式と利用時間を選択して座席をランダムに割り当て、ワーカーの生産性向上をサポートする座席アシストシステム「OfficeDARTS」を3月2日から発売している。
フリーアドレスとは、オフィスでワーカーの指定席を作らないワークスペースの考え方で、オフィス面積の有効活用やワーカーの意識変革を行う手法として近年、企業などのオフィスで導入されている。
今回開発した「OfficeDARTS」は、ワーカーの個人座席をランダムに割り当てることで、オフィスワーカー同士のコミュニケーションが活性化され、業務内容に応じてコラボレーションの効率化やリフレッシュ効果など、フリーアドレス効果の最大化をサポートする同社が開発したオリジナルのソフトウェアである。
具体的なシステム構成は、ワーカーが専用端末機器にIDカード等の識別情報を入力し、次にワーカーが「集中」、「議論」、「発想」、「その他」などの行動様式に対応した座席選択と、その座席での作業時間選択を行うことで、ワーカーの個人座席をランダムに割り当てでき、行動様式などは任意設定が可能である。
三和タジマ 危険防止装置を標準装備した大型自動回転ドア 安全性だけでなく高い省エネ効果も
三和ホールディングス(東京都新宿区)の連結子会社である三和タジマ(東京都豊島区)では、JIS規格に準拠し、安全に使用できるよう戸先折れ戸など、13タイプの危険防止装置を標準装備した大型自動回転ドア「レボフォート」を4月から全国発売している。
大型自動回転ドア「レボフォート」は、国土交通省・経済産業省「自動回転ドアの事故防止対策に関するガイドライン」およびJIS A4721「自動回転ドアー安全性」を基準に設計している。基本設計段階からリスクアセスメントを実施し、万が一挟まれた場合にも安全を確保するため、戸先に衝撃が加わると扉が逆方向に折れ衝撃力を低減する「戸先折れ戸」などの安全対策を実施した。
危険防止のための装置は「戸先折れ戸」のほかに駆け込み防止用の「防御柵」、ドア内に閉じ込められたときのための「非常停止ボタン」など、計13タイプを標準装備している。さらに回転部はアルミ製とし軽量化も図っている。
回転ドアは常に開口部がふさがれている構造となっているため、冬の冷気や夏の熱風が直接室内に流入するのを防ぎ、空調効率を高める効果がある。医療施設やオフィスビル、大型商業施設などに設置することで高い省エネ効果も期待できる。
川重冷熱工業 年間燃料費とCO2排出量を約6%削減 高性能コンパクト缶体裁用でボイラ効率98%と性能向上
川重冷熱工業(滋賀県草津市)は、大型貫流ボイラ「Ifrit(イフリート)」を開発、4月から発売している。
「Ifrit」は大型ボイラ並の優れた制御方式と高い蒸気乾き度特性、貫流ボイラならではの高効率・コンパクト性の2つを併せ持つ新しいコンセプトのボイラとして、平成13年に販売を開始した。
その優れた蒸気圧力の安定性、高効率、素早い起蒸という特長から、主に産業用の主熱源機やコージェネレーションシステムのバックアップ用熱源機などに幅広く使用されている。
今回、新発売する新型の「Ifrit」は、従来機の優れた特性を引継ぎながら新開発の高性能コンパクト缶体を採用することにより、ボイラ効率を従来の96%から98%へ2ポイント向上させている。この性能アップと従来機から引き継いだ連続燃焼制御による高い部分負荷効率により、一般的な三位置制御の小型貫流ボイラと比べ、年間燃料費とCO2排出量をともに約6%削減することが可能となっている。
これは、従来型「Ifrit」の持つ同比約4%という削減率を2ポイント向上させている。
また、ボディーデザインを一新して、設置スペースを同社の小型貫流ボイラと比べ約25%低減させることで省スペースも実現している。
エービーシー商会 蛍光灯器具用不燃ガラスクロス製カバー発売 まぶしい直接光からやわらかい光へ改善
エービーシー商会(東京都千代田区)は蛍光灯器具に簡単に装着でき、視環境を向上させる蛍光灯器具用不燃ガラスクロス製カバー「ライトフェザー」を発売した。
同製品は蛍光灯器具に不燃ガラスクロス製カバーを両端の固定金具で張る独自構造により、「羽根のような軽さ」を実現した蛍光灯器具用カバーとなっている。透過性に優れた不燃ガラスクロス製カバーは、下面開放型の蛍光灯器具からのまぶしい直接光から、輝度を抑えたやわらかな光へと改善。これによりオフィス内の心理的ストレスを和らげ、安らぎを与える。
また、不燃ガラスクロスからの反射による間接光(アンビエントライティング)により、明るさ感が増す。
同製品は蛍光灯器具の両端に専用金具を取付け、ガラスクロスをセットする独自の構造のため、取り付け、取り外しが簡単に行える。オフィスの引越しやレイアウト変更などの移動時にはコンパクトに収納することができ、再利用も可能となっている。同製品の参考材料設計価格として、1台につき1万8700円。
また、同社は枠組みしたアルミフレームに不燃ガラスクロスを張り込み、蛍光灯器具からワイヤーで吊り下げる構造の「フラットクラウド」も同時発売している。