不動産トピックス
ビルオーナーのための建築・設備最新情報
2009.07.06 10:48
ウシオライティング 自然光を利用した屋内照明システム 屋根から太陽光を取り込み電気を使わず屋内を照らす
ウシオライティング(東京都中央区)は、従来販売していた太陽光照明システム「スカイライトチューブ」、「スカイマイスター」といった製品ラインアップに、新しく「Solatube(ソラチューブ) Daylighting Systems」を追加して販売を開始した。
太陽光照明システムは、井之商(滋賀県大津市)が市場展開しているもので、今年3月から照度安定化、夜間における補助光源の開発や、商業施設、工場、倉庫などに向けての販売展開を、ウシオライティングと協力して進めている。
ソラチューブは、無限に降り注ぐ太陽光を屋根面より採光し、屋内に取り込むことで、照明用として有効利用するものである。電気を使うことなく屋内を明るくする新たな照明システムとして、省エネ、環境負荷低減、電気代節約などに貢献する。また、太陽光照明がクリアしなければならない大きな3つの課題である熱、ギラギラ感、照明コントロールが改善されている。原理的には屋根面に設置したドームが太陽光を採光・集光し、屋根裏などに設置したチューブの中で光を反射させ、散光カバーが屋内に柔らかい自然光を提供するというもの。価格はオープン価格で、販売目標は初年度500セットとなっている。
TOTO シンプルで洗練されたデザインの自動水栓 独自技術でスリムなフォルムを実現
TOTO(北九州市小倉北区)は同社独自技術で従来の3分の2の大きさの小型センサーを開発し、スパウト(吐水口)径32mmとコンパクトでシンプルなデザインを実現した自動水栓「壁付アクアオート」をデザイン商品群「TOTO NEW MATERIAL」として7月1日から販売している。
ホテルをはじめ、オフィス、商業施設、交通施設などの公共施設において、トイレ空間は利用者にとって快適に過ごせるための重要な空間として設計されることが増えている。それに伴い、デザイン性にもこだわったトイレ空間が増え、水まわりの設備商品は建築空間と美しく調和することが求められてきている。
同社ではこうしたニーズを受け、独自に開発した小型センサーを搭載し、スパウト径32mmというスリムなフォルムを実現。
また、空間でのデザイン基調を統一するため、カウンター下の見えにくい部品形状にもこだわっており、特にベッセル式洗面手洗い器との組合せで高級感のある洗面空間を演出している。
希望小売価格は9万3300円から13万7000円(いずれも税別)となっており、年間6000台の販売を見込んでいる。
東芝ライテック 省エネ・長寿命で自然な色のLED照明 40Wと60W相当の4機種発売
東芝ライテック(神奈川県横須賀市)は、「E-CORE」(イー・コア)LED電球シリーズに、一般電球に代替可能な大きさ・形状で電球60W形相当および40W形相当に置き換えられる明るさを実現した「一般電球形6・9W」と「一般電球形4・1W」径4機種をラインアップし、7月15日に発売する。
イー・コアLED電球一般電球形6・9Wと同一般電球形4・1Wは、外径60mm、全長109mmという、一般電球で普及している大きさ・形状を実現。
通常の電球60W形相当および40W形相当に置き換えられる明るさを、消費電力6・9Wおよび4・1Wで達成したもの。さらに、寿命は一般電球の約40倍に相当する4万時間としている。
また、電球色相当については、色の見え方がより自然となるよう平均演色評価数(Ra)を80とするなど、LEDの特長である省エネ・長寿命に加え、家庭のリビングやホテルの居室などでも違和感なく使用できるよう、あかりの「質」を追求している。
希望小売価格は税込み4・1Wタイプが5250円で6・9Wタイプが5480円(いずれも税込)。
同社は販売目標を4機種合計で50万個に設定している。
大阪ガス 太陽熱で作ったお湯を用い空調に行う新システムを開発 平成21年度下期の商品化目指し実証実験
大阪ガス(大阪市中央区)は、低炭素社会の実現に向け、再生可能エネルギーの太陽熱を有効活用し、夏は冷房、冬は暖房を行う「業務用ソーラー空調システム」の実用化を進めるため、同社事業所内での実証試験を6月から開始している。
省エネ法の改正により、エネルギー管理の単位が、従来の工場や事業所単位から企業単位へと変更されたことで、空調システムをはじめとする省エネルギー性の高い設備がより一層求められている。
このシステムは、太陽熱を効率よく集めて温水に変換する太陽熱集熱器と、コージェネレーションシステムの排熱利用機器として開発された排熱投入型ガス吸収冷温水機「ジェネリンク」で構成されている。太陽熱から変換された温水を、夏場はジェネリンクの熱源として利用し冷水を作り出し冷房を行い、冬場は温水を直接暖房に用いる。熱源として太陽熱を優先的に活用するため、省エネルギー性の高い冷暖房が実現できるのである。
同社では、業務用ソーラー空調システムの商品化を平成21年度下期を目標として実証実験を進めていく。
三和シヤッター工業 空調効率向上で省エネ貢献
三和シヤッター工業(東京都板橋区)では、高速開閉、気密性アップ等により建物内の環境を快適に保ち、省エネにも貢献する高速シートシャッター「クイックセーバー」に、風速15~20m/秒の強い風が吹いているときにも開閉可能な高耐風圧タイプ「KRシリーズ」を追加し、7月1日から全国発売している。
同社の「クイックセーバー」は、倉庫などの出入口や建物内の間仕切りとして使用する高速シートシャッターである。高速開閉により、風やほこり、虫の流入を抑制し、室内の急激な温度変化を防ぐことで、保管物の品質保持や快適な作業環境の維持に貢献する。また、空調効率の向上で省エネにもつながるという。
今回発売された「KRシリーズ」は従来品に比べ耐風圧性能および動作可能風圧を高めたタイプである。まtあ、安全性にも配慮されており、人や車両などの通過によって光線が遮られると降下中野シートシャッターが停止する障害物検知機能を標準装備している。