不動産トピックス

今週の一冊

2009.07.20 17:01

596ページと非常にボリュームのある内容

激動!不動産
監修:深海隆恒
出版社:清文社
発行:平成21年7月10日
価格:3400円(税別)

 596ページと非常にボリュームのある「激動!不動産 不動産開発事業のスキームとファイナンス(2)」は、その厚さに負けない内容の濃い一冊である。
 本書は全6部から構成されており、それぞれ歴史・景観・REIT・不動産マネージメント・まちづくり・鉄道駅の活用といった項目について専門家が執筆。
 第1部は歴史的な見方、地政学的な見方を基礎として構成し、不動産開発事業が展開される都市の姿、思想、計画について解説。執筆者は慶応義塾大学名誉教授である日端康雄氏、NTT都市開発東海支店長である河田正氏らが担当。
 第4部は、不動産マネージメントを取り上げ、いろいろな評価、リスク、アセスメント、環境対応などについて、整理し総合的なマネージメントの提案である、FM、CRE、PREを収録している。
 第6部では「今、元気な駅周辺」と題して、「JR東日本が進めるステーションルネッサンス事業」や鉄道会社における最近の不動産活用といった個別テーマが設けられている。
 このように不動産をテーマに多様な議論が収録されている本書は、今後進むであろう不動産開発事業の近未来図を最新の事例等を交えさまざまな角度から考察するには最適な一冊となっている。




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