不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2009.08.24 17:08

三菱電機 オフィス空間用送風機を発売 サーキュレーション効果で省エネ貢献
 三菱電機(東京都千代田区)は、業務用送風機「エアー搬送ファン」の新製品として、オフィス、店舗などにマッチするデザインで運転音も静かなインテリアタイプ2機種と、専用コントロールスイッチ1機種を11月2日から発売する。
 同社は室内の空気のよどみを解消し、換気効果やサーキュレーション効果を向上させる産業用送風機「エアー搬送ファン」を平成5年に発売し、多くの大型商業施設や工場、倉庫、地下駐車場などに納入してきた実績がある。
 一方、近年の省エネ気運はオフィスや店舗などにも及んでおり、サーキュレーション効果で冷暖房の温度ムラを解消し空調エネルギーを削減できるエアー搬送ファンへの注目が高まっている。
 こうしたニーズに応えるべく、同社は今回、オフィスや店舗にマッチするデザインで音も静かな業務用送風機「エアー搬送ファン(インテリアタイプ)」を開発。これにより、「エアー搬送ファン」の用途を工場、倉庫、地下駐車場などの産業用途から、オフィス、店舗などの業務用途まで拡大し、販売を一層強化する構えである。
 外形には、オフィスや店舗などのインテリアにマッチする直線基調の面構成と、シャープエッジのデザインを採用。オフィスや店舗内の設備は直線基調のものが多いため、デザインに統一感をもたせ、インテリアを損なわないよう配慮されている。  また、世界最小クラスのモーター「minimo(ミニモ)」を採用し、従来品より高さを20%抑えて177mmとしたことで、天井付近の意匠も損なわない特性を持つ。
 また、サーキュレーション効果として気流到達距離は8mと13mの2機種で、一般的なオフィスの柱間隔や、店舗やエントランスの天井高さまで十分届く仕様となっている。また、気流の吹き出し方向は11段階に設定可能。天井の低いオフィスでは水平に吹き出し、天井が高い店舗やエントランスでは斜め下へ吹き出すなど、場所に応じて設定することで、最適なサーキュレーション効果が得られ空調の省エネと室内環境の改善に貢献する。さらに、高効率羽根「エクスリーファン」の採用により、運転音は一般的な空調機と同等の35デシベル以下を実現。静かなオフィスに設置しても運転音が気にならないレベルに抑えられている。

サンゲツ 意匠性に優れた床用塩ビタイル 価格見直しで導入障壁下げる
 サンゲツ(名古屋市西区)は、ビル・商業施設から一般住宅まで幅広い用途に対応する床用塩ビタイルを全国一斉発売している。
 新製品では、国内外の希少性の高い石材や木種など新たなモチーフを採用し、素材の表情をよりリアルに再現する新加工技術を導入。また、新しい規格サイズの工夫を行い、フロアデザインの幅を広げている。
 具体的には、従来から人気の石目や木目調に加え、レザー調や畳の上質感をリアルに表現した「たたみタイル」(抗菌・消臭)などアジアンテイストのタイルや、女性のファッションや小物でもトレンドの「キラキラ」感を表現したデザインタイルを新開発し、コーディネートの幅を広げている。
 また、5つのカラーと4種類のサイズを組み合わせ、自由なフロアデザインを可能にする新規格の商品群となっている。 そして、一部商品を除く標準品のトップクリア層を0・3mm厚に仕様変更し(従来は0・4mm厚)、価格を1m2当たり4500円から4300円に見直している。同社によれば、この仕様変更は、意匠面、耐久性において、まったく問題のないものであるとのこと。
 同社ではこの新製品に合わせて最新の見本帳「フロアタイル2009―2011」を発表しており、8月24日から同社ショールームのほか、設計事務所や建設会社、工務店、内装工事店などで見ることができる。

ヤマハ 施工性・安全性に優れたパワーアンプ 幅広い用途に対応し固定音響設備に最適
 ヤマハ(浜松市中区)は、プロフェッショナルオーディオ機器の新製品として、固定音響設備向けパワーアンプリファイアー「IPA8200」を10月から発売する。
 「IPA8200」は、コンパクトな形状に200W×8チャンネルのパワーアンプを搭載した、固定音響設備に最適な省電力型マルチチャンネルパワーアンプである。アンプの電源部は2チャンネルにつき1基ずつ搭載しているため、万が一、電源の一部に不具合が生じた際にも全ての音が同時に出なくなることを防ぐ設計となっている。
 また、入力にはユーロブロック端子、出力にはバリアストリップ端子を採用することで、セキュリティカバーも標準装備するなど、固定音響設備に求められる施工のしやすさや、施工後のセキュリティにも対応している。
 さらに、各アンプは2ch毎に、ソースを独立して駆動するSTEREOモード、モノラルソースを2系統ずつ駆動するPARALLELモード、2つのアンプを1台のハイパワーモノアンプとして駆動するBRIDGEモードの3つのモードから選択可能。多チャンネルでの使用から高出力を得たい場合まで、幅広い用途に対応している。
 なお、この製品の希望小売価格は税込で26万5650円。

パナソニック電工 簡単設定で無線ネットワーク構築 エネルギーの見える化に貢献
 パナソニック電工(大阪府門真市)は、小型簡易電力計「エコパワーメータ」の品揃えを拡充。複雑な設定なしで、簡単にネットワーク構築が可能な「KW1MーRエコパワーメータ(無線内蔵タイプ)」を発売している。
 省エネ法の改正を受け、一定規模以上の工場に義務付けられていたエネルギー管理の規制範囲が拡大。新たにオフィスやコンビニエンスストアなどの各事業者単位にもエネルギー管理が義務付けられる中で、同社では平成15年から電力の「見える化」を実現する小型簡易電力計「エコパワーメータ」シリーズを発売してきた経緯があり、現在までに全4シリーズを品揃えしている。 今回、複雑な設定不要の自動ルーティング方式を採用した無線内蔵タイプを開発。エコパワーメータのグループ番号設定だけで自動的に無線ネットワークを構築することができる。新規導入に加え、新たな規制対象となった既設のオフィスや工場、事業所における省施工・省配線でのネットワーク構築に適した構造となっている。また、従来のエコパワーメータも無線化が可能となっており、専用のネットワーク確認用ツール「KW Network Monitor」を使用すれば、自動構築したネットワークツリー情報を確認することもできる。

ウシオライティング 省エネ・長寿命ハロゲンランプ
 ウシオライティング(東京都中央区)は、一般照明・商業施設用光源として新型「JRφ50 12V仕様ハロゲンランプ/スーパーラインADVANCE(アドバンス)」を製品化し、販売を開始している。
 この製品は、アドバンスシリーズの大きな特長となっているファセットごとに最適な曲率を与える設計手法が、集光効率の向上と照射ムラの低減を両立。また、六角形のファセットで構成されるスーパーラインカットミラー・デザインを採用している。  新しいバルブは、封入ガスの見直しにより、従来品と比べて1・25倍にあたる定格寿命5000時間を実現させている。
 また、UVカットバルブを採用したことで、従来品よりもさらに約50%の紫外線をカット。さらに、30W、45Wで、従来品35W、50Wと同等の最大光度を達成しており、従来品と比べ、約10~15%の電力削減に貢献している。また50Wは、従来品50Wと比べ、約20%の高照度化を達成している。そのほかに、ダイクロイックミラーにより熱線をミラー後方へ80%以上逃がすため、熱に弱い商品にも安心して使用できる長所を持つ。
 主な用途としては、一般照明のほか、商業施設スポット照明や商品展示用スポット照明、ベース照明などが想定されている。

アマノ 無人運用可能なレンタサイクル設備 管理コストの削減と24時間利用が可能に
 アマノ(横浜市港北区)は1台の駐車場集中精算機で車・バイク・自転車の時間貸料金精算を行い、レンタサイクルの貸出・返却管理が無人で行える駐車場システム『アマノ無人レンタサイクルシステム』を開発した。この8月には同システムの第1号機を石川県金沢市内の民間駐車場に納入している。
 『無人レンタサイクルシステム』は、自動車・バイクの時間貸し駐車場の精算機に、レンタサイクルの貸出・返却管理機能を付加したもので、管理人による利用者の受付を行わずに、無人で自転車の貸出管理を可能にするものとなっている。
 この『無人レンタサイクルシステム』は、利用者が借りる際に、始めに精算機で暗証番号の設定を行い、続いて保証金の事前支払いをすることにより、無人貸出のリスクを抑制し、利用者にとっても気軽に利用できる仕組みである。レンタサイクルの貸出は、貸出保証金を精算機で支払うと自転車のロックが解除されて貸出される。この時、精算機より貸出票(暗証番号)を発行する。また、返却は自転車をロック装置へ戻し、精算機に暗証番号を入れると利用料を差し引いた保証金が返金される構造である。
 無人化のメリットとして、管理人等の人件費削減や、レンタサイクルの返却が24時間可能となることによる、利用者の利便性向上も期待できる。




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