不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2009.12.07 17:15

三菱重工 60%の省エネ化を実現したガスヒートポンプエアコン
 三菱重工(東京都港区)は、省エネを実現した高効率ガスヒートポンプエアコン「GHP1型」シリーズの発売を開始する。
 新シリーズは室外機のフルモデルチェンジを行い、ガス消費量を同社の平成12年販売機種と比較して60%低減。
 また、室外機を小型化・軽量化することにより、16~25馬力で20%超の省スペース化、16馬力で約33%の軽量化を実現した。
 さらに高静圧ファンモーターを採用し、ベランダなど上方狭地への設置性も大きく向上させている。
 ラインアップは22・5~71kWの6タイプ。使用ガスはLPGと都市ガス(13A)の2種類で、塩害仕様や寒冷地仕様、ハイパワーなど5つのバリエーションを持つ。室外機2台を組み合わせることのできる「組合せマルチ」を採用することで、機種バリエーションの充実も図っている。
 室内ユニットのラインアップも豊富で、最大接続台数は63台。空調負荷に応じた運転が可能となり、高い省エネ性が実現できる。
 また、室外機のリニューアルに際しては、既設配管を洗浄することなくそのまま再利用でき、施工費の低減と工期の短縮が可能。
 組合せマルチでは、各室外ユニットの運転時間に応じてローテーション運転を行うため長寿命化を実現。室外機のメンテナンス感覚も長くすることができる。
 同製品は大型店舗、学校、病院、中・小ビルなどの業務用途に広範な需要を見込んでいる。

ヤマトプロテック 浸透性と再燃防止効果に優れた消火器
 ヤマトプロテック(東京都港区)は、ガソリンなどの石油火災はもちろん、木材・紙・繊維等の火災にも優れた消化効力を発揮する、機械泡消火器として、環境への残留性が高いフッ素化合物(PFOS類)を含まない消化薬剤を使用した消火器「大和ファイティングフォームA」を翌年1月8日から発売する。
 同製品は界面活性剤を主成分とした機械泡(水成膜)消火器で、速効性と確実性を併せ持ち、B(油)火災はもちろん、木材や紙・繊維などが燃えるA(普通)火災の両方の火災に対して高い消化能力を発揮する。
 A火災では、消火薬材が燃焼物に付着すると同時に、深部にまで浸透して消火。一度薬剤がかかった箇所は確実に再燃を防止できる。
 また、B火災では消化薬剤が油面に素早く流動展開。優れた耐熱性と、耐油性のある泡とフィルムで確実にシールすることで、余熱や残火による再発火の心配がなくなる。
ガソリンスタンドや工場といった危険物取扱所をはじめ、ビルや店舗、神・木材・繊維などを取り扱う倉庫、デパート、地下街などへの設置にも適している。
 欧州では平成20年6月からPFOSの使用禁止の動いが世界的に進んでいる。
 同社では非PFOS薬剤消火器の第1号として「ヤマトファイティングフォームA」YFF-3EXを発売し、平成22年4月までに、全てのPFOS類を含む水系消火器を、非PFOS品に切替える予定だという。

日立ライティング 省エネルギー・省メンテナンスに貢献 蛍光ランプの寿命を2万時間に延長
 日立ライティング(東京都千代田区)は、400W形水銀灯と同等の明るさを維持しながら、消費電力を抑えた蛍光灯器具「Hf86ハイパワーシリーズ」用FHF86形蛍光ランプ「ハイパワーUV」の、テイアック寿命を従来の1万5000時間から2万時間に延長。翌年1月から発売を開始する。
 同製品は現行製品の約1・3倍となる定格寿命2万時間を実現したことで、メンテナンスコストを低減することが可能となる。
 点灯までに時間のかかる水銀灯と比べ、即時点灯が可能となるため、万一の場合の安全性が確保できる。また、昼休みなどにこまめに消灯することも容易となるため、さらなる省エネに貢献することができる。
 日立ライティング独自の、UVカット技術を採用したことにより、目にやさしく、また、虫も寄りつき難いため、作業性向上も期待でき、さらに照射物も色あせにくくなった。
 蛍光ランプ「ハイパワーUV」の価格は4725円(税込)。
 また同社では、蛍光灯器具においても、新しい「ハイパワーUV」の定格寿命2万時間に対応しランプ点灯時の無駄な明るさをカットする、初期照度補正機能付の「Hf86ハイパワー シンプル・ハイセーバ」の発売も同時に開始する。
 さらに、現行の蛍光灯器具の「Hf86ハイパワー」も、新しい「ハイパワーUV」との組み合わせで発売する。

日本ビクター デジタルパワーアンプ搭載壁掛型の非常業務放送装置 2カ国語の非常時用メッセージを標準搭載
 日本ビクター(横浜市神奈川区)は、業界で初めてデジタルパワーアンプを搭載した、壁掛型非常業務放送装置「EM-K100シリーズ」を、平成22年1月下旬より発売する。  本機は、パワーアンプ部のデジタル化により消費電力・CO2排出量を大幅に低減させるとともに、地震や防犯時に業務放送よりも放送を優先する、緊急優先放送機能も搭載。ワンアクションでの緊急放送が可能で、さらに電源ユニット(別売)を増設すると停電時の緊急案内放送にも対応できる。
 非常時のメッセージは、2カ国語(日本語+英語)を標準搭載し、最大4カ国語までのカスタマイズに対応。火災発生場所を知らせるメッセージは、業界最多130種類を搭載し、ほとんどの既設の建物に標準仕様で対応できる。
 外寸は(幅)450mm×(高さ)622mm×(奥行)129mm(突起物ふくまず)。電源はAC100V(50Hz/60Hz)、DC24Vに対応しており、希望小売価格はオープン価格。

トステム 店舗・施設向け自動ドアの接触事故を防止
 サッシ・住設機器・建材の総合メーカーのトステム(東京都江東区)は、店舗・施設向け自動ドアの室内側袖部分に、自動ドアの接触事故を低減させる”ガードスクリーン”を設置し、戸袋に人が入りこめないようにした「TSオートドア」の”ガードスクリーン”のみを、どのメーカーの自動ドアにも後付けできる「TSオートドア既存物件用」として開発。同製品は12月1日より全国で発売を開始している。
 「TSオートドア」は店舗や施設などの出入り口の安全に配慮した自動ドアで、室内側の袖部分に”ガードスクリーン”を設置している為、電車のドアのように戸袋の中に人が入り込むことが出来ず、ドアが急に開いた際に手や体がはさまれるなどの事故を防げる。
 今回発売するTSオートドア既存物件用」は、自動ドアの上部カバー(無目)と床の袖部分にビスでレールを取り付け”ガードスクリーン”をはめ込むだけの簡単施工。作業は1~2時間で完了できる。
 カラーバリエーションはナチュラルシルバー、つや消しブロンズ、アイボリーホワイト、シャイングレー、ブラック、オータムブラウン。
 価格はガードスクリーンのサイズが1500mm(幅)×2000mm(高さ)で6万円(税別・製品代のみ)から。

岡村製作所 PC中心のワークスタイルに最適なオフィスデスク
 岡村製作所(横浜市西区)は、新型スタンダードデスク「ADVANCE(アドバンス)」の発売を、翌年1月より開始する。
 同製品は、スタンダードデスクとして求められている基本的な機能はもちろんのこと、オフィスのICT(情報通信技術)化が進展するなかで、PCを中心としたワークスタイルに最適化すべく開発が進められた。
 特に、ケーブル類のスマートな収納や、デスク間のスムーズな配線を実現しており、パソコン作業の快適性・効率性を高めるオプション類も充実している。
 デスクバリエーションは平机・片袖机・両袖机。ワークスタイルに合わせて、天板の奥行を3つのタイプ(600D、700D、800D)から選ぶことができ、デスク幅も複数サイズを展開している。
 天板カラーは、ホワイト色に加えて、木目柄の3色を取り揃え、パネルカラーもピンナップが可能なクロス仕様(カラー5色)と、スチール仕様(2色)を用意している。
 本体価格は平机1200W700D×720Hタイプが5万2600円。片袖机1200W×700D×720Hタイプが7万8700円(ともに税別。中央引出し付、標準配線カバータイプの価格)など。




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