不動産トピックス

今週の一冊

2010.01.18 16:18

不動産取引で使われる書面を丁寧に解説

すぐに役立つ不動産の契約書式実例集
著者:吉野伸氏/福重利夫氏
出版社:プログレス
発行:平成21年9月25日
価格:3800円(税抜)

 不動産実務に関わる者であれば、片手に置いておきたいのが実践的な契約書式集である。本書は不動産鑑定士の吉野氏(y氏の不動産鑑定事務所・所長)と税理士の福重氏(東京協同会計事務所・所長)が実際に使用された契約書を元に101の書式をまとめるとともに平易な解説を加えたもので、土地・建物の賃貸・売買それぞれの基本的な取引から管理、販売提携、担保やコンサルティング、地上権設定や建築協定などの重要でありながら雛形をあまり見ないものまで網羅している。
 実際に契約が行われる際の流れに沿って必要となる書面からプロでも間違いの起こりがちな契約書と重要事項説明書のチェックポイント、消費税・印紙税なども丁寧に解説されている。読者にはこれまで数々の契約をこなしてきた方もおられると思うが、不慣れな分野の契約が必要となったときや既成の書式の見直しなどにも重宝することと思う。




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