不動産トピックス
今週の一冊
2010.01.25 10:39
消費税庁設置関連の改正盛り込んだ宅地建物取引業法を解説した一冊
逐条解説 宅地建物取引業法
執筆:岡本正治/宇仁美咲
出版社:大成出版
発行:平成21年10月30日
価格:7200円(税別)
本書は「消費者庁」設置関連の改正を盛り込み「宅地建物取引業法」を詳細に解説した不動産関係者にとって必携の1冊となっている。
序盤では「宅地建物取引業法の制定と改正経過」と題して、まず「制定経過」「改正経過」「宅地建物取引業法の位置づけ」「消費者契約法との適用関係」を詳解する。このことからも国土交通省と消費者庁の共管となった平成21年法改正を踏まえていることが分かる。
また、第2章では「免許」、第5章では「業務」について多くのページが割かれており、取引実務行政実務に即した解釈・運用を裁判例等とともに解説されている。
第7章で「雑則」と第8章で「罰則」についても詳細に触れられており、宅地建物取引業者、取引主任者、弁護士などの法律実務家、行政担当者、消費生活センターの消費生活専門相談員などにとっては必読の書となっている。