不動産トピックス
ビルオーナーのための建築・設備最新情報
2010.02.22 11:10
三菱重工業 業務用エアコン向けタッチパネル式リモコンと全自動清掃ユニット 見える化して省エネ意識を向上 コストとCO2排出削減に貢献
三菱重工業(東京都港区)は、業務用空調にタッチ式液晶パネルを採用した「ecoタッチリモコン」と、業務用エアコン向けの清掃ユニット「お掃除ラクリーナ」を開発、本年10月より発売を開始する。
ecoタッチリモコンは、3・8インチの大型液晶タッチパネルと、バックライト機能を採用。画面をタッチするだけで、風向きやスイング角度などを個別に調整できるフリーフロー設定や、サービスガイドの表示を可能にするなど、ユーザビリティーを向上させた。
パソコンと直接データを交換できる機能も搭載し、据付設定情報の書き込みなど、据付時の作業性も向上。冷房、除湿運転後には内部クリーン運転も設定でき、ユニット内のカビの発生を抑制することが可能となる。
省エネ機能では、設定温度自動復帰、設定温度範囲制限や、各種タイマーを装備。運転状況の省エネレベルを液晶画面に表示することで、ユーザーに省エネ意識を喚起できるようにした。
お掃除ラクリーナは、一連のフィルター清掃作業を定期的に全自動で行うことにより、省エネ性と最適運転を両立し、コスト削減とCO2削減に貢献する。4方向吹出し天井埋込型空調ユニットの本体とグリルの間に同製品を設置することで、エチケットブラシ状のローラーがゆっくり反転運動を繰り返しながら移動。ハイメッシュフィルターについたホコリをふき取り、圧縮して付属のダストボックスに収集する。
これにより、一度ふき取ったホコリの再飛散を防止できるようになる。
岡村製作所 その場で立つ・座る動作が容易に 講義室用連結デスクチェアを発売 音が響かずチェアの収納が静かに行える
岡村製作所(横浜市西区)は、講義室用連結デスクチェア「LATUS(ラータス)」に、新たに「ツインフリップモーション」を導入した「LATUS Quattro(ラータス クアトロ)」の発売を開始する。
同製品は座り心地の追求をはじめとして、限られたスペースで「立つ」・「座る」という動作を見直し、「その場で立てる」という新しい機能を追加。
着座者がチェアを引き出し、跳ね上げることにより、着座時の座りやすさと規律時の立ちやすさを実現する。
機構内に設けられたダンパーにより、チェア収納時も講義室内に音を響かせることがなくなる。
同製品の背面には樹脂メッシュを採用し、人間工学を考慮して可能な限り自然な動きや状態で付明けるように設計された背と座の立体的なカーブが背中を支える。
背の部分に採用された樹脂メッシュは、適度なしなり感で背中をホールドし、密着することによる蒸れも防ぐ。
本体価格は1席あたり7万4600円(税抜)。
東芝キヤリア ビル用マルチエアコン35機種部分負荷時の省エネ性を向上
東芝キヤリア(東京都港区)は、ビル用マルチエアコン「スーパーモジュールマルチi」35機種(冷房能力22・4~135キロワット)を本年6月下旬から生産、発売を開始する。
平成21年度の改正省エネ法では、業務用建築物における対象範囲が広がり、空調機器においても高い省エネ性が求められるようになった。
事業者においては、工場・事業所トータルでの省エネが求められており、所有する事務所だけでなく、各テナント事業所での消費エネルギーまで個別に把握し、管理すること必要となる。同エアコンは、このような省エネ化の要望に対応するために開発された。
新製品には、新DCツインロータリーコンプレッサを搭載。ベクトル制御インバーターにより高効率運転を行い、さらに新インテリジェントVRF制御を採用したことで、冷房時中間COP6・89を実現する。部分負荷時の効率を10年前の機種に対し2・4倍に向上させ、CO2排出量を63%削減する。
また、最遠配管長は235mを実現し、大規模ビルや工場空調にも対応可能となっている。外寸は8~12馬力相当の機種で、H1800×W990×D780。
商品価格はいずれもオープン価格となっている。
パナソニック電工 価格を2~3割抑えたLED電球 全世界に先駆け日本で販売を開始
パナソニック電工(大阪府門真市)は、LED照明EVERLEDSシリーズ「LED誘導灯コンパクトスクエア」において、既存の24品番に新たに追加した48品番と加工対応品を3月1日より順次発売する。
前年9月30日に消防法施行規則の一部が改正されたことにより、高層ビルや大型商業施設、地下鉄など、大規模・高層防火対象物での停電時の長時間誘導灯の設置義務の範囲が拡大された。
同シリーズにおいては、一般形A級、壁埋込型、点滅型、誘導音付き点滅型(HACCP兼用)、床埋込型などをラインアップ。同時に長時間(60分間)対応の誘導灯も拡充した。
一方で、同タイプの冷陰極誘導灯は4月より順次生産を終了し、全面的にLED誘導灯に切替える。
従来品(冷陰極蛍光灯)比では最大約58%の省エネを実現し、光源は6万時間の長寿命。カドミウムフリーのニッケル水素電池を採用するなど環境にも配慮した仕様となっている。
希望小売価格は3万6435円~30万4815円(税込)。
トーソー リモコンで簡単に操作できる電動ターンアップスクリーン 機能・デザイン・サイズ・カラーのバリエーションを拡充
トーソー(東京都中央区)は、機能・デザイン・サイズ・カラー等を拡充したロールスクリーンの新製品の発売を全国で開始した。
ブラインドのような調光機能を持つターンアップスクリーン「ビジック」に、電動タイプが新しく登場し、これまで手動で行っていた調光(全開状態~シースルー状態~ミディアム状態~全閉状態)が電動で自由に調節できるようになった。操作はリモコンで簡単に行え、高窓や商業店舗の大窓などでの利用も容易となる。
納まり寸法はコンパクト設計のため取付場所を選ばず、手動びじっくと共通のワンタッチブラケットを採用しているため取り付けが容易。シンクロナスモーターとスプリングバランサーのハイブリッド機構の採用により、高い静穏性も実現している。
参考価格は税込み10万9725円(工事費等別途/幅180cm×高さ180cm/リモコン含む)。
また、大型の窓のある店舗や公共施設などに適した、最大幅4m、最大高さ10m最大面積30㎡まで対応できる、大型電動ロールスクリーン「フォルテAT」も新たに商品化。
手動ロールスクリーンには新たに5シリーズと2色を追加し、全327色でのラインアップを実現した。
日立アプライアンス 省エネ運転をサポートする空調管理システム2種を発売
日立アプライアンス(東京都港区)は、冷房と暖房の同時運転が行えるビル用マルチエアコン「FLEXMULTI」全24機種の発売を4月以降順次開始する。
オフィスビルなどでは、フロアの窓側と廊下側、あるいは区切られたスペース毎に冷房と暖房を同時に行うケースや、省コスト・省スペース化を図るために大容量の室外ユニットを採用する事例が増えており、同シリーズはこれらの需要に対応する。
さらに、このエアコンをはじめ、オフィスビルや学校、病院や大規模施設に設置されたビル用マルチエアコンに接続し、一括管理が行える空調管理システム「セントラルステーション適温適所」システムも開発。4月中旬より順次発売する。
同空調管理システムは専用パソコンによる室外ユニットの機能選択や、制御内容の設定、変更が可能で、室外ユニット毎に内部の基板スイッチなどを操作して各種機能の選択や変更を行う従来からの方法と異なり、現地作業の省力化が図れる。
室内ユニットは最大2560台を一括管理可能で、空調管理を効率亭に行えるようになる。
使用電力料や運転時間等を時系列でグラフ表示するなど、空調機の使用状態を「見える化」し、暖めすぎや冷やしすぎ、危機の消し忘れといった運転状況の把握などを容易にし、省エネ運転の管理などに役立てることが可能となる。