不動産トピックス
ビルオーナーのための建築・設備最新情報
2010.03.08 11:39
パナソニック電工 入退室管理システムとビル監視システムが連携 セキュリティ情報をいビル設備の省エネに活用できる
パナソニック電工(大阪府門真市)は、入退室管理システムとビル設備監視システムの連携を強化した新システムを平成22年6月21日に発売する。
同社は、テナントオフィスや中小規模ビル向けに、平成20年12月に入退室管理機能を中心としたユーザーのセキュリティ運用を支援する「eXーSG light」を発売し、また、平成18年8月には、照明制御、警報監視、動力制御、検針、計測、計量、ビル用マルチエアコンといったビル設備の一元管理を行い、省力化と効率的な設備運用をサポートする「WeLBA」を発売していた。この度それら双方の製品に連携機能を搭載したことにより、セキュリティ情報をビル設備の省エネに活用できる。
特徴は、特別な連動設備工事なしに、フロアなどのセキュリティ情報に連動した照明や空調を制御できること。居室やフロアの最終退室に合わせて照明や空調を停止でき、無駄な設備運転を抑制することが可能となる。情報連携はLAN通信で行うため、連動用の信号授受のための配線や盤設置などの特別な工事は不要である。
また、「WeLBA」の液晶パネルから防犯警報の確認操作もできる。防犯警報が発生した場合には「WeLBA」の液晶パネルにおいてアイコン表示とブザー鳴動でビル管理者へ内容を伝達し、更には当該フロアの照明を連動して点灯させ、侵入者を威嚇することも可能となる。
日本ビクター/JVC セキュリティカメラやネットワーク監視システムに新シリーズ 優良防災機器の認定取得した商品群
日本ビクター(横浜市神奈川区)およびJVCケンウッドホールディングス(横浜市神奈川区)は、セキュリティカメラやネットワーク監視などのカメラシステムの新シリーズを販売している。
同社は様々な環境下でも24時間鮮明なモニタリングを実現する機能・性能を追及したアナログカメラ「ValueJシリーズ」を販売。新設計の高性能ディスプレイを採用し、ハイグレードモデルでは水平解像度650TV本、ベーシック/ミドルモデルでも同580TV本の高解像度を実現している。
また、ネットワーク監視システムの「VANCS」も販売。同システムは、メガピクセルカメラを加えた高画質カメラ群と、PC不要の接続で多彩な機能をマウスやタッチパネルで簡単操作できるレコーダー/ビューワーで構成されている。
これらの製品は、防犯機器に要する機能・性能の基準に適合した「優良防犯機器」に付与される、社団法人日本防犯設備協会の自主認定制度「RBSS」認定を取得している。 更に、パワーアンプのデジタル化により消費電力を大幅に低減している壁掛け型非常業務放送装置「EMーK100」シリーズも新たに販売している。
東リ エコマーク認定商品へと切り替えて販売 防汚・制電・防炎など多彩な機能も兼ね備える
東リ(兵庫県伊丹市)では、タイルカーペットの従来品2品種「GAー8600EM2」「GXー2200EM」2柄18アイテムにおいて、グリーン購入法適合品からエコマーク認定商品へと切り替えて発売している。グリーン購入適合品は、再生材料の合計重量が製品全体重量比で10%以上使用されていることを条件としているが、この2品種はバッキング材の一部にリサイクルシートを使用し、再生材料比率25%を実現、パイル糸の一部にもリサイクルナイロン糸が使用されており、この度はエコマーク認定商品として販売されている。
今回の新発売により、東リのタイルカーペットにおけるエコマーク認定商品は従来品を含め、全7品種8柄128アイテムへと、バリエーションを広げることとなった。防汚・制電・防炎といった機能も兼ね備え、同社は、「多様化する用途の中で安心と快適さを併せ持つ空間づくりに存分に活用できる」としている。また、インテリアファブリックス性能評価協議会が定めたホルムアルデヒド等級の最上位規格も獲得している。
三協立山アルミ 自己完結型の外気処理空調機 ビル用マルチとの組み合わせも可
三協立山アルミ(富山県高岡市)は、病院・学校・公園などの公共施設や駐車場の境界、間仕切りなどとして幅広く用いられている視界を妨げないスチールメッシュフェンス「ユメッシュシリーズ」に、普及タイプの低コストフェンス「ユメッシュHR型」を加え、発売を開始している。
半丸形状のベーシックなフォルムが特長。フェンス上部・下部が半丸形状の、シンプルデザインが、都市景観や住宅外観に調和する。
フェンス中央部をフックで固定できる支柱構造で、施工性にも優れており、フェンスのぐらつきを軽減し、安定感のある構造設計を有している。
支柱の取り付け位置や間隔をフレキシブルに設定できる「フリー支柱タイプ」と、緩やかな勾配にも施工が可能な「傾斜用フリー支柱タイプ」の2タイプから選べ、本体色は全5色で展開。街並みのイメージや建物のテイストに合わせてコーディネートできる。
豊富なデザイン・サイズ展開で、パブリック空間をはじめ、建物と建物の境界線等をスマートに仕切ることが可能となる。価格は、サイズ幅1991×高さ800mmの1スパン当たり、本体1枚と支柱1本が9400円。
INAX 清掃しやすい省エネトイレへの変更が容易に 機能部のみを交換するだけで最新式にリフォームできる
INAX(愛知県常滑市)は4月1日、タンクレスシャワートイレ一体型便器「SATIS(サティス)」の機能部を、最新式のものに交換できる『リフレッシュSATIS』を発売開始する。
一般的にタンクレストイレをリフォームする場合、今までは便器全体の交換が必要であったが、同製品は、それまで使用していた便器部をそのままに、機能部のみを交換して最新式のものにリフォームできる。今後、最新式のSATISが新たに発売された際にも同様に、機能部のみを交換するだけで、最新型にリフォームできる。
平成21年発売モデル以前の、平成13年モデルや平成16年モデルにも対応し、汚れを防ぎ掃除しやすい「キレイノズル」や「キレイ便座」、使うときだけ便座を温める「省エネ暖房便座」などの各機能を、旧モデルのものに追加できる。
便器部はそのまま利用するので、床工事の必要もなく、簡単に交換できる。
建物のライフサイクルに合わせたトイレのリフレッシュを同社は提案し、清掃しやすく・省エネ性能の高い最新のトイレへの変更が、これまで以上に容易になるとしている。 なお、同社は便器部の汚れが気になる場合、リフレッシュ清掃や、お掃除ラクラクコーティングのプロガード加工「リフレッシュプロガード」等を導入することも提案している。
三機工業 IT環境を含めた統合ネットワークを構築 建設・運用コストの削減や省エネ等を実現
総合エンジニアリング企業の三機工業(東京都中央区)は、シスコシステムズ合同会社と共同で、ビルの資産価値を向上させる統合ネットワークの提供を開始する。永年培った建設設備工事や、省エネルギーのノウハウを持つ三機工業と、シスコシステムが保有するネットワーク技術を融合することで、建設・運用コストの削減や省エネ等を実現する。IT環境を含めた統合ネットワークを、空調・給排水・電気に続く第4のインフラとしてビルに構築し、顧客満足度の向上と新たな市場開発を図っていく。
今回、両社が提供する統合ネットワークは、ビルの基本設備として組み込まれる。ビル設備をIPで統合するとともに、IT環境で展開するシステムや、管理アプリケーションと省エネアプリケーションを統合することで、省エネルギーを推進。環境対策、生産性向上といった付加価値を創出し、建物の効率化を実現すると共に新しいインフラの価値をビルオーナーやテナントに提供することを目的としている。
両社の強みを融合させた今回の統合ネットワークにより、従来の設備毎にネットワークを構築した場合にかかるイニシャルコストと比較して、約50%の構築コストの削減を実現し、また、グリーンIT等の省エネソリューションを導入することによって、オフィスで消費する情報機器の電力量の約30%、ビル全体では約6%の電力量が削減できると試算している。
現在、不動産業界や金融業界へ営業を開始しており、初年度においては約10億円、3年後の平成25年度では50億円の受注を目標としている。