不動産トピックス
ビル業界ミニトピックス
2010.05.24 16:47
■床にこびりついたガム跡を除去する清掃器具の販売会社ガムクリーンカンパニーの代表取締役シッツ・エンタース氏は以前、輸入ビールの「ハイネケン」を販売するハイネケン・ジャパンの代表取締役を務めていたのだが、同氏によると、ハイネケン大ブレイクのきっかけは、一冊の業界紙への一本の広告出稿だったそうである。
「日本に来て長らく輸入業を営んでいたもののなかなか勝機に恵まれず、妻とともに荷物をまとめて故郷オランダへ帰ろうとしていたのですが、帰国直前に、最後に、と思って出稿した1本の広告が、起死回生のビッグヒットを生み出しました」(エンタース氏)
日本の業界紙の広告枠はなかなかあなどれないとエンタース氏は語っている。
■WAOT,C(横浜市磯子区)では特殊なセラミックスを用いた水処理システム「WAOTC,(ワオテック)」による水・空気の浄化をビルオーナーに提案している。同製品は低コスト・自家発電による環境負荷低減などといった特長を持ち、これまでに数多くの大規模オフィスビル・商業施設・工場などで採用された実績を持つ。代表取締役の森忍氏は「当社ではテスト導入で効果を実感していただくサービスを行っていますので、配水管や冷却塔の洗浄を行う際にはご検討ください」と話す。
■五反田、新宿エリアでレンタルオフィスの運営管理を行うアッドバリュー(東京都品川区)の代表取締役の冨永恵一郎氏。テナント誘致策として多用されるフリーレントに関して同氏は、今後の見通しは心配な面があるという。「フリーレントは賃料の値下げをせずに空室が埋まりますので、ビルの資産価値を下げなくて済みますが、フリーレントの長期化など条件面で競争が激化していますので、中には経営に行き詰ってしまう業者が出て来てもおかしくないのではないかと思います」と語っている。
■先月末に本社を銀座2丁目のDUPLEX GINZA TOWER」10階へと移転したアースウインド(東京都中央区)は、移転にあわせて、同ビルのリーシング事業を専任にて受託するようになった。
「このビルは容積率の緩和を受けるため、9階以下のフロアは商業利用に限られています。不況の昨今、空中階への店舗出店の引き合いはあまり強くありませんが、値ごろ感のある賃料設定を行うなど、柔軟な対策を講じることで、テナント誘致に結び付けたいと考えています」(常務取締役 石渡日吉氏)
■ビルメンテナンス会社のアコス(東京都八王子市)は、中小企業を対象とした経営品質の表彰制度である『全国企業品質賞』において、優良賞を受賞した。同社はこの1年間、同賞受賞を目指して経営革新を進めており、その取組みが花開いた格好の受賞となった。同社代表取締役社長の小倉裕美氏は「まさか1年目から受賞できるとは思っていませんでした。ですが、今回の賞より上の賞はまだまだあるので、今後も継続して経営品質改善に取り組みたいと思います」と語る。