不動産トピックス

ビル業界ミニトピックス

2010.06.14 11:50

■平川ビルは、「川崎」駅から徒歩5分圏内に建っている。同ビルの1階のテナントとは長い付き合いだという。
 ビルの所有者である平川靖二氏によると、「竣工の昭和55年当時から入居してもらっています。今まで、賃料の減額を要求されたことはありません。もともと相場より低い設定になっていますし、賃料は契約当初のまま据え置きです」と語る。また、上階は住居として貸し出しているが、駅近辺の好立地ということもあり、満室のようである。入居者の方とも付き合いが長く、入居者が退去したのは分譲マンションを購入された時だけだと話す。

■江戸川区の千葉街道沿いで不動産業を行っている中央興産の宇田川浩佐氏は、大学教授の講演などに足を運び、ソフトエネルギー関連の研究内容を聴講している。
 「未来の人間社会は、建物に巨大な太陽光発電パネルを取り付けた街並みになっていることが予測されています。その建物を建設する際に排出されたCO2を、設置した太陽光発電をもとに自然エネルギーで返済していくのです。また、エネルギーを創出して溜めておけば、建物の建て替え時に転用することができ、予定されるCO2と相殺することが可能となります。そのようなCO2の排出がゼロになる省エネ化社会が訪れるかも知れません」

■建築・設計業を専門に事業を展開しているハセベ。代表取締役専務の長谷部忠彦氏によると、屋上緑化資材の「グリーンパレット」を開発する際に、芝について研究したという。
 「芝の種類は30種類以上あり、こんなにあるのかと驚きました。主なタイプに日本芝、西洋芝があります。日本芝は葉の幅が広くて、西洋芝では幅が細いです。あと、異なる点に緑の濃度が違います。主な特徴として、日本芝は夏芝のみで、西洋芝は夏芝と冬芝があります。冬芝だと、直射日光に弱く、東北地方や北海道などで生えています。夏芝は、東京から南のエリアに分布しているようです」

■さいたま市大宮区の中山道沿いに立地する「武蔵屋ビル」。同ビルの最大の特徴はファサードから突き出した円筒形のエレベーターである。ビルを所有する武蔵屋専務取締役の綱島信幸氏によると、ビルが竣工した昭和55年当時、かごがガラス張りの展望エレベーターは埼玉県内には存在せず、大きな話題を集めたということだ。
 「以前は隣接する百貨店の高島屋が事務所として当ビルを使用していましたが、エリアの特性上商業テナントからの引き合いが圧倒的に多く、現在では事務所テナントの入居は基本的にお断りしています」

■改正省エネ法の施行に先駆け、全国に支社・工場を有する立川ブラインド工業(東京都港区)はエネルギー量の試算を実施したところ、基準値を超える結果だったという。同社広報課の荒木英理氏は「省エネに寄与する製品を販売する企業にとって、今回の結果は大きな問題と捉えています。現在、全社的に消費エネルギー削減に向けた取り組みを実施しており、データにもその効果が表れはじめています」と述べている。




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