不動産トピックス
ビル業界ミニトピックス
2010.06.14 11:48
■INAX首都圏統括支社は6月11日に第17回となる不動産バリューアップセミナーを実施した。オフィスビルの省エネをテーマにして行われたこのセミナーは、日土地ビルサービス取締役の安藤孝男氏を講師に迎え、日本土地建物グループの省エネへの取り組み内容を解説。当日は定員オーバーの大盛況の中でセミナーが行われ、会場に詰め掛けた来場者は、省エネにつながるヒントを得ようと耳を傾けた。
■国土管理の齋藤武男会長は、所属するビルメンテナンス業者の団体で、障害者雇用推進に関する事業に取り組んでいる。齋藤氏が担当するのは障害者の職業訓練で、経験のない彼らにビルメンテンス業務技術の手ほどきを行っているのだ。なお、この団体では、今年中に15人以上の障害者を雇用することを目標としており、そのため急ピッチで人材の育成と、雇用環境の構築に取り組んでいる。
■省エネ補助事業を担う資源エネルギー庁では、現在中小ビルオーナーの声を広く募集している。省エネ目標についてビル関連部門はいまだ達成率が伸び悩んでいるが、その背景には、各種補助制度の認知不足があるためだという。
「現在、省エネに関するさまざまな補助制度・支援制度を用意していますが、認知度が低いのか、利用率がなかなか上がらないのが現状です。何から取り組めば良いのかわらからないのが現状です。何から取り組めば良いのか分からないという方も、まずはご相談いただければ全力でアドバイスしていきます」(担当者)
■昭和11年竣工の大阪市西区に建つ細野ビルヂング。同ビルでは平成14年より毎年6月6日6時6分より「66(ろくろく)展」というアートイベントを開催している。8回目となった今回の開催期間は6月6日~12日までの1週間。オープニングイベントには、新鋭アーティスト小澄源太氏による即席のペインティングショーや、ミュージシャンらによる生歌演奏などが行われた。
「当初は66展の66という数字にちなんで、66名のアーティストによるイベントの開催を予定していました。しかし、回数を経るごとにイベントの認知が高まり、今年は90名が参加しています。多くの人に開かれたイベントでありたいので、66名という数字にこだわる必要はないと考え、基本的には参加希望者を断ることはしていません」(オーナー 細野房雄氏)
■アーカスクリエイト(大阪市北区)は大阪府を中心にビルメンテナンスやマンション管理、トランクルーム運営などを行っている。同社では今年の2月に新しくビルを取得しており、テナント貸しを行うとともに、一部空室はトランクルームとして有効活用している。
「トランクルームやレンタルオフィスなど、不動産の有効活用を広く提供する当社のノウハウを、自社物件の運用においても活用しています。長引く不況の影響から、大阪の貸ビル市況は厳しい状況が続いていますので、立地やテナントニーズにあわせて、事務所利用以外の方法も検討する必要があるでしょう」(代表取締役社長 滋野雅之氏)