不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2010.06.21 10:46

テレネット 緊急時に地震速報を受信可能な自販機
 緊急地震速報受信装置の販売を行うテレネット(東京都中央区)は、緊急地震速報対応の自動販売機アラートベンダー「なまずくん」の販売を行っている。
 「アラートベンダーは緊急地震速報が流れる自販機で、地震が来る前に、『今から地震が来て揺れます。ご注意ください』と周囲に注意を促す機能が搭載されている自販機。自動販売機上より緊急地震速報の情報が、音声と告知ライトにて提供され、ビル内部で館内放送への自動立上げ放送も可能となっています」(同社代表取締役 青山 貴子氏)
 自動販売機の機器を導入するには、通常20~40万円の導入費用やランニングコストがかかるが、同サービスを利用すれば、全国各地、負担なしで自動販売機を無料設置できる。メンテナンスは同社推薦の飲料オペレーターが行い、アサヒカルピスビバレッジ、伊藤園、キリンビバレッジ、コカ・コーラ、サントリー、ペプシ、ポッカなど広く様々な飲料メーカーと提携、大抵のベンダーの自動販売機に取り付けることが可能である。
 災害時の自販機無料開放モードも搭載、また消費電力が少なく省エネにも有効な同製品は、東京都内の都立高校や私立高校で採用され、また今年の春には、名古屋市消防局をはじめ複数の消防署及び防災研修施設に設置されているという。
 緊急地震速報とは、気象庁と防災科学技術研究所が共同開発し、全国1000カ所(気象庁200カ所、防災科学技術研究所800カ所)に設置された地震計が、地震発生時にはじめに地表に到達する。
 比較的振動の小さなP波(初期微動、Primary)を検出して、地震情報が速報される仕組みとなっている。

大信工業 オーダーメード製の樹脂製サッシを販売 設置環境や建物用途に合わせて対応可能
 大信工業(東京都八王子市)は、樹脂製サッシの「内窓プラスト」のラインアップの一つとして、「内窓インスリード」を7月1日より発売する。
 同製品は、気密性が高いので遮音効果に優れており、結露の発生を低減する。また、高い断熱効果を有しており、省エネ化を実現している。同社において、札幌市内のオフィスビル「平岸グランドビル」で実証実験を行い、二重窓の内窓を同社が展開する高断熱窓に交換し、データを計測。重油消費量を年間に換算すると約30%の削減を可能にしている。
 同社では、開発から施工まで一貫して行っているため、ユーザーのニーズに対応した製造ができる。首都圏営業のマネージャーである青木啓至氏は次のように語る。
 「同製品は、オーダーメードになっております。まずは現地に出向いて採寸を行い、設置環境や建物に合わせてどの形状がベストなのか提案をします。下地が付くのであれば、木の枠ではなくても、コンクリートや鉄骨の柱が通っている箇所でも施工は可能です。当社は、樹脂成形メーカーですので、原料を樹脂製サッシに適した配合をしており、耐久性に関しても優れた効果を発揮しています。また、サッシの金型も作っているので、ユーザーの要望により必要であれば、新しい型を作ることは可能です」
 主な施工場所として、オフィスビル・病院・学校・公共施設など。工場で製品化して出荷するため、施工現場での作業を軽減し、工事期間を短縮している。足場を組む必要はないので、ビルや施設の業務の中断をせずに設置することが可能である。参考価格が工事費込で一窓が10万円程度から。窓の大きさや地域により価格は異なるため採寸後に見積りを行う。施工の目安は一窓で1時間程を予定としている。

カクダイ 既設の排気ダクトやレンジフードに接続可能
 カクダイ(大阪市西区)は、ダクト内部に油分の付着量が多いジャバラダクトに代わるものとして、「回転式フレキシブルダクト」と「芯ずれ補正ダクト」を発売した。
 同製品は、排気ダクトの曲がり、立ち上がりの箇所を極力少なくし、内面を平滑に仕上げているため油分の付着を防いでいる。条例によりジャバラダクトを全面的に使用禁止の方向で指導している東京都などのエリアでも問題なく、設置することができる。
 「回転式フレキシブルダクト」は、現場の状態に合わせてダクトを回転させ、排気方向を自由に変更可能な構造になっている。「芯ずれ補正ダクト」は、上下のダクトを回転させることにより、0mm~30mmの芯ずれに対応が可能である。
 主な施工場所は、厨房の排気など。既設の排気ダクト、レンジフードに接続して取り付けることができる。価格は、消費税込で、「回転式フレキシブルダクト」が1万7640円、「芯ずれ補正ダクト」が1万3440円となっている。

ラックランド/古川電気工業 キャラクター登場の見える化ツール 消費エネルギーの測定・監視が容易に
 ラックランド(東京都新宿区)は、古川電気工業(仙台市宮城野区)と共同で消費エネルギーの測定および監視を実現している「見ecoちゃん」を開発し、7月・8月に向けて発売を開始する。
 同製品は、メニュー画面はタッチパネル方式を採用。Web上でグラフによる各種データの管理や使用量チェックが可能となっている。測定状況の詳細や設定がメニュー画面の切り替えにより確認することができ、照明や空調など電力の使用状況をリアルタイムでモニター画面に表示。使用電力の測定値から「エネルギデータ」と「エコ値(0~100%)」が4段階に変わり、ミエコとエコミのキャラクターが表情とカラーの変化により「エコ値」を知らせる。「エコ値」が設定値より低下した場合には、警報機能として警告ブザー、パソコンや携帯電話へ警告メールを発信し、電力の無駄を省くことができる。
 モニターサイズは5・7インチ、外形寸法がW178mm×H196mm×D42mm。主な設置場所は、店舗やオフィスなど。冷凍・冷蔵ケースの温度警報機能を標準装備しているため、特にスーパーマーケット、コンビニエンスストア、飲食店などに適している。工事費は別途かかるが、モニター本体価格は38万円(税別)である。また、モニター設置後は月ごとのレポートを提出してもらい、省エネ診断を実施。オプションとして、デマンド制御・省エネ運用・制御提案などの顧客ニーズに合わせたトータルサポートを行っている。

INAX コンパクトサイズで6L洗浄実現 節水・CO2排出量の削減に効果
 INAX(愛知県常滑市)は、コンパクトサイズで省エネに貢献する「パブリック向け超節水床置大便器」を8月1日から発売する。
 同製品は、便器、排水ソケットなどの構造を見直し、フラッシュバルブ式の床置大便器において6L洗浄を実現。従来の普通型フラッシュバルブ式(洗浄水13L)と比べ、約54%の節水を可能にしている。年間利用者1000人あたりに換算すると、節水金額は727万円/年、CO2排出量が3740kg/年の削減効果がある。さらに、新形状の汚れカット形状を採用し、清掃性を向上。便座上部から100%流す強力洗浄により、便器のふちの汚れやすい部分を洗い流すことができる。
 主な施工場所は、オフィスや学校など。便器前出寸法は、675mm。従来の便器(C‐5R)と比べ、奥行きが15mmほど短くなり、コンパクトのため、新築物件のみでなく、和風便器からの改修などトイレ空間の動作空間を広げることができる。また、リフォーム対応の排水芯可変タイプも同時発売。排水芯の対応範囲が壁から235mm~450mmまで交換が可能なワイドアジャスターを搭載しているので、既存トイレから便器を取り替える際に、既設排水管をそのまま利用しながら設置することができる。
 メーカー希望小売価格は、大便器「C‐P15S」、フラッシュバルブ「CF‐1610R7J」、シャワートイレ「CW‐P22AF‐NE」、その他必要部材(フランジ、止水栓、スパッド)のセットで、18万2050円。価格には、消費税・施工費が別途、費用として掛かる。同社では、1年後の販売目標を300台/月としている。

ABC商会 白色および淡彩色の紫外線による変色を防止
 ABC商会(東京都千代田区)は、白色や淡彩色の黄変を抑え、施工時の色を長時間保持できるウレタン樹脂系厚膜塗り床材「ファンコートG」を発売した。
 同製品は、無黄変ウレタンを塗布したことにより、耐変退色性はアクリルウレタンに匹敵する性能を有するので、紫外線による変色が極めて少なく、窓際などの直射日光による場所においても変色を極端に気にする必要はない。また、ウレタン樹脂の特性である衝撃吸収を活かしているため、歩行時や立ち仕事において疲労の軽減を実現。表面上はソフトだが、塗膜の復元性に優れているので、長時間什器を設置していても後が残りづらくなっている。その他に伸び特性が高く、ひび割れの心配がない。従来のウレタン樹脂系塗り床材と同様の下地のクラック追従性を有している。
 主な施工場所は、ファッション性の高い店舗・商業施設・美容院や工場の軽作業場など。タイルやフローリングのような目地がなく、シームレスな仕上がりなので汚れがつきにくく、簡単な掃除でゴミやホコリなどの除去ができる。カラーコーティング工法を採用し、厚さ約1・2mm。シックハウス症候群の原因になる厚生労働省指針の13物質を含まない仕様で対応することが可能になっている。




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