不動産トピックス
ビルオーナーのための建築・設備最新情報
2010.07.05 15:15
高砂熱学工業 オゾンを利用した排水処理システム開発
高砂熱学工業(東京都千代田区)は水資源の有効利用と環境負荷低減を実現するため、有機性排水処理方法である「活性汚泥法」の性能向上技術としてオゾン利用排水処理技術を開発したと発表した。
活性汚泥は有機性排水の処理技術として広く普及しており、活性汚泥処理槽と沈殿槽を組み合わせ活性汚泥処理槽に繁殖させた活性汚泥により排水を浄化するものである。
活性汚泥法は安価に大量の排水を処理できる一方で大きな活性汚泥処理槽が必要であるほか、排水の水質および水量などの負荷変動により処理性能が悪化することや大量の余剰汚泥が発生するため、処理コストがかかるといった問題点があり今回の技術はこれらの問題をクリアしている。この技術は同社と日本下水道事業団との共同研究の成果を活用したものであり、活性汚泥にオゾンを微量添加することで微生物の活性を向上させ処理性能を向上させるとともにバルキング障害の防止と汚泥の発生量削減、さらに処理水質改善を目指すものである。
この技術は微量のオゾンを活性汚泥処理槽に直接添加する技術である。この技術を用いることで活性汚泥の活性が向上し水中の有機物分解速度が向上。より多くの排水あるいは高濃度の排水を処理することが可能となる仕組みとなっている。この技術に用いられているオゾン供給部は既存の排水処理施設に簡単に付加することが可能である。そのため既存施設と新設の施設のどちらであっても容易に効果を得る事ができる。
導入の対象となるのは処理能力が不足している排水処理施設のほかバルキング障害リスクの高い排水処理施設、高濃度排水が流入する排水処理施設、敷地面積の狭いビルの除害施設などとしている。
ニチベイ 昇降コード穴のない25mm幅のスラットを採用
ニチベイ(東京都中央区)はオフィス向けのヨコ型ブランド「Uniconモア25(ユニコンモア25)高遮蔽タイプ」をを発売した。
同製品は昇降コード穴のない25mm幅のスラットを採用し、コード穴がないため光漏れすることがなくすラットの重なり幅も5ミリと大きくなっているので最小限の隙間で高い遮蔽性を実現している。
一般タイプの「ユニコンモア25(スラットカラーホワイトの場合)」と比べ、日射遮蔽性能は20%以上・断熱性能は70%以上アップし省エネ効果を発揮している。
また、年間の冷暖房電気代が1万6774円の節約ができ、CO2排出量は509kgの削減が可能である。
製作可能寸法は幅50~400cm、高さ12~351cm(幅61cm以下は最大高さ200cmまで)。製作可能面積は9㎡。カラーは遮蔽スラット42色となっており、遮蔽塗料仕様と2コート仕様をラインアップ。価格はフレームなしで1万3200円/㎡。フレームありだと2万1500円/㎡。1台当たりの最低積算面積は2㎡となっている。
NTTコミュニケーションズ 携帯電話やパソコンから視聴可能な監視・防犯カメラ
NTTコミュニケーションズ(東京都千代田区)は、屋内外に設置した監視カメラや防犯カメラの映像をパソコンから視聴することができる「STREAMWING モニタリングプラン」を発売した。
同サービスは同社の映像配信システムを通じて展開しているので、遠隔視聴のためのシステム導入をする必要はなく運用コストと負荷を軽減している。また、データセンターで運用しているため安全かつ便利に利用することが可能である。視聴者制限機能を合わせて利用すれば、映像を見る人を限定できるため高いセキュリティ性を実現している。
店舗プランニング(東京都渋谷区)ならびに日本防犯システム(福岡市博多区)が販売するデジタルビデオレコーダーに接続した監視・防犯カメラの映像視聴に対応。まあ、両社による販売の取次も開始されている。
主な利用場面として河川・ダムなどでの防災監視、店舗・オフィスなどでの防犯・業務管理などに加えマンション・学習塾・キッズルーム・病院などでのモニタリングに活用が可能。デジタルビデオレコーダーとの接続で手軽に利用できる「メニューA」、監視センターなどに設置するPCエンコーダー経由で複数の拠点において利用できる「メニューE」をラインアップ。利用料金は「メニューA」の初期費用が5250円(税込)、月額費用は9975円(税込)から。「メニューE」の初期費用が10万5000円(税込)、月額料金はパソコンおよび携帯電話の同時視聴数に応じて個別見積となっている。平成22年9月にはデジタルビデオレコーダーにおいて複数の同時視聴ができる「メニューB」、「メニューC」を発売予定。
東京ガス/エネルギーアドバンス 太陽熱を活用して低炭素社会の実現に貢献
東京ガス(東京都港区)と東京ガス100%出資子会社のエネルギーアドバンス(東京都港区 以下ENAC)は、本年8月から東京ガス管内の事務所ビル、学校、病院などの業務用の冷暖房システムに太陽光を活用した業務用空調システム「ソーラークーリングシステム」を販売する。
ソーラークーリングシステムは集熱器によって集められた太陽熱を夏期は太陽熱利用のために開発された専用の吸収冷温水機を用いて冷房に利用し、冬期は暖房熱交換器により暖房に利用するものである。
東京ガスおよびENACはソーラー吸収冷温機に高い温度の太陽熱を効率良く集められる真空ガラス管形の集熱器と、独自に開発した制御盤を組み合わせてさらに放熱ロスの要因となる蓄熱タンクを使用しない独自のソーラークーリングシステムを開発した。同システムは冷暖房に必要とするエネルギーの約20%を太陽熱でまかなうことができ、太陽熱を利用しない従来のガス空調システムと比べて延床面積4000㎡(3~4階建て)のビルの場合で冷暖房に使われる年間の一次エネルギー消費量が約24%、CO2排出量が約21%(約34t)低減する。またソーラークーリングシステムの普及を加速させるために東京ガスおよびENACは、本システムの設計、施工、メンテナンスなどを行う受注営業を行い、採用する機器類をはじめ設計、施工、制御方法などを標準化して本システムの設置工事費などを抑える。さらに希望する顧客にはENACが設備を所有して顧客からエネルギーサービス料を集め、顧客側の初期費用は不要となるエネルギーサービス事業を実施する。具体的には今年8月からエネルギーサービス事業の見積りの受付が開始される。なお、顧客が設備を所有するシステム受注は10月から見積りの受付を開始する。
東京ガスおよびENACは、環境に関心の高い顧客に対してソーラークーリングシステムのワンストップサービスを実現することにより低炭素社会の実現に貢献していく。
ビズライトテクノロジー ユーザーの声をリアルアイムで表示できる電子看板
ビズライトテクノロジー(札幌市白石区)はリアルタイム性の高いユーザーからの投稿を反映した新しいプロモーションコンテンツを生成可能なネットワーク型デジタルサイネージ(電子看板・情報表示板)の「Frelo TL」を発売した。
同製品の特徴としてインターネットのコミュニティサイトである「Twitter」状の文章を取り込んで看板に表示させることができる。
同サービスの概要としてはキャンペーンや商品に関するコメントを募集して収集。電子看板に表示させるユーザーの声をWeb上での管理画面で選定し、既存CM素材や商品写真を組み合わせたコンテンツを用意に作成、再生する機能を搭載している。通信の切断やアプリケーションダウン時にも動作を継続することができるフェールセーフ機能を有しており、各デジタルサイネージに配信することが可能である。フルハイビジョン映像などデータ量が多い素材を除いて、遠隔でのコンテンツ更新を容易に行うことを実現している。
主な施工場所は駅構内、商業施設など。標準価格は液晶パネルなどのハードウェアは別途かかるが、システム一式で315万円(税込)となっている。平成22年度は50セットを見込んでおり、1億5000万円の売り上げを目指している。
大塚商会 大塚商会(東京都千代田区)は調光器に対応したLED電球「LumiDas-B調光器対応モデル」の発売を開始した。
同モデルは一般電球「丸形」タイプのLEDで5.8Wながら一般の白熱電球60W型に相当する明るさを実現。同等のLED電球と比べ価格、消費電力ともに約20~30%抑えており省エネやコスト削減に大きく貢献する。
同モデルは韓国のFAWOO Technology(ファウテクノロジー)社製のLED照明で、同社が国内総販売代理店となり世界に先駆け日本で先行販売を行う。
従来の白熱電球で用いられてきた調光方法を採用しており、ロータリー式、スライド式など既存の調光器と組み合わせて使用が可能。
日本製のLEDチップを採用しており低価格でありながら高級感を出し、既存の照明器具へのスムーズな取り替えを考慮している。
外観はプラスチック構造となっているため安全性を維持しながらも軽量化を実現、放熱設計技術と特殊製造工法で照明自身から発生する熱を効果的に外部へ放出し長寿命・高信頼性を確保している。
製品は昼光色と電球色の2種類をラインアップしており、いずれもオープン価格。
販売は同社の運営sるオフィスサプライ通販サイト「たのめーる」や個人向けサイト「ぱーそなる たのめーる」のほかジュライのLumidasシリーズを取り扱うECサイトなどを通じて行われる。