不動産トピックス
ビル業界ミニトピックス
2010.07.12 12:13
■現在全国に約750件、1万1000車室の駐車場事業を展開するパラカ(東京都港区)。取締役兼執行役員管理部長の間嶋正明氏によると、同社のビジネスモデルは景気の波に左右されることが少ないとのことだ。
「景気が低迷している時は建築物の開発案件が減る一方で駐車場開発の案件が増加し、逆に景気が上向いている時は駐車場の稼働率も比例して上昇します」
最近では地方のターミナル駅前での事例が増加してきたという同社。現在の景況感を表していると間嶋氏は述べている。
■大信工業は創業60年の樹脂成形メーカーである。ガスケット、パッキンなど樹脂でも軟質系の部材を取り扱っていた同社が、窓の事業へと参入した経緯を、首都圏営業のマネージャーである青木啓至氏が語る。
「内窓を取り付ける場合、木の枠に住宅用ホチキスで設置しますが、経年によりどんなに密着させても木の隙間が出来てしまいます。樹脂にすれば機密性が高くなって、隙間を防止することが可能ではないかという発想から、樹脂を硬質化させて昭和48年に窓の事業を開始しました」
■ESCO推進協議会は6月28日、今後の温暖化対策推進を積極的に担う為の組織力強化を目的に、一般社団法人に改組した。同推進協議会はESCO事業の拡大を通じて、温暖化対策の一翼を担うために、より一層の活動を推進するとしている。
「6月28日に一般社団法人ESCO推進協議会の設立総会を開催しました。今後はESCO事業の普及啓発と支援策の充実やESCO市場の検討とESCO事業者の育成などを推進していきたいと思っております」(事務局長 岡本 洋三氏)
■ファーストロジック(東京都港区)は、同社が運営する収益不動産の逆オークションサイト「楽待」に掲載された物件情報の統計データから、投資用・居住用不動産の市場動向を表す、楽待物件統計レポート(平成22年4月~6月期)を発表した。
このレポートによると、投資用1棟物件においては、RC造で表面利回りが0・23%低下するなど、賃料収入に対して物件価格が上昇傾向にあることが明らかになった。「不動産市況を顕著に表す、興味深い傾向が出てきました」(代表取締役社長 坂口直大氏)
■三田で貸ビル業を営むTTKビル管理は、ビルの南東方向で進行している高層マンションの建設に困惑している。同社がビルを建てた頃は周囲にビルが少なかったが、開発が進んだことで周囲に同社のビルより高い建物が林立。唯一空が見えていた南東方向も、このマンションが完成すればふさがってしまうという。
「景観の点では残念ですが、周辺で開発が進めば地域に活気が生まれることも期待できるため、複雑な気持ちで開発の進行を見守っています。希望を言えばファミリー世帯が多く入居し、地域コミュニティにも積極的に参加して欲しいと思います」と臼杵代表は話す。