不動産トピックス

クローズアップ LED照明編

2010.07.12 11:16

 家庭用を中心い照明メーカー以外の企業も市場への参入が進むLED照明。その商品数の多さにユーザーも何を判断基準にすればよいのか分からない人も多いだろう。今回のクローズアップでは、各社の独自儀重が生かされた特徴のあるLED照明を紹介する。

遠藤照明 従来蛍光灯と同価格帯のオフィス用LED照明販売開始
 遠藤照明(大阪市中央区)は8月1日からオフィス用LED照明である「LEDZ Lシリーズ」の販売を開始する。
 これまで商業施設用の照明を中心に様々な商業施設への導入実績を積み重ねてきている同社だが、平成21年7月からLED照明器具の販売を強化し「LEDZ」シリーズの商品ラインアップを拡充している。今回の「Lシリーズ」に先行して販売される「Rシリーズ」は、ダウンライトやスポットライトとしての使用を前提としたシリーズ」であるが「Lシリーズ」の販売開始により「Rシリーズ」と合わせて同社が取り扱うLED照明器具の総アイテム数が2000点となり、この数字は業界最多となっている。
 今回販売される「Lシリーズ」の特長を同社専務取締役の遠藤邦彦氏は「LED照明に使用されている基盤とレンズには当社の独自技術が活用されており、その結果として従来の直管蛍光灯と比較して高い器具効率とオフィスでも十分使用可能となる高品質な光を実現しています」と話す。
 また、LED照明を導入する際に最もネックとなる価格に関しても、同社が販売している従来同等品の蛍光灯器具の価格と同価格帯での提供を実現しており導入時の費用軽減にも貢献する。さらに従来から実施している5年間保証にLEDモジュール・電源ユニットの無償提供も加えており、同社は信頼性においても他社のLED照明との差別化を図っている。

アートレーザー技研 レーザー加工技術活用した超薄型LED照明看板
 アートレーザー技研(東京都足立区)はレーザーで特殊加工を施したアクリル板を使用した超薄型LED照明パネルを開発し、店舗の看板やバス停などへの導入を進めている。
 現在、大手の照明メーカーもLED照明に注力し始めており、こうした大手メーカーの照明からこれまで照明を取り扱ったことのないような企業までLED市場に参入している。同社は日本におけるレーザー加工技術のトップランナーとして大型レジャー施設の看板などを手がけてきた経歴を持つ企業である。従って、同社の開発したLED照明パネルは他社の販売するパネルとは全く異なる仕組みを持っている。
 「アクリル板にレーザーで細い線を入れます。この細い線を入れる技術が当社でしか実現することができない特殊な技術となっています。その線が一定の間隔で入っているアクリル板の側面にLED光源を設置することで、一般的な自光式看板と比較して光源の数を少なくすることが可能となります。その結果、消費エネルギーを通常の看板と比較して約75%削減することができます」
 また、LED光源を側面に配置することで厚さ15mmを実現し、LED看板の重量を軽量化することに成功している。軽量化することで、これまで重量の問題で設置できなかった箇所にも設置することが可能になったことも大きな特徴と言えるだろう。
 同社はこの技術を活用したオフィス用ベース照明の開発も進行させており、今年の秋頃には完成する予定とのことだ。

OPTILED JAPAN REAL TUBEの卸販売価格の改定 蛍光灯型LEDのトップシェア獲得
 OPTILED JAPAN(東京都港区)は米国LEDランプメーカーCREE社のLED素子を搭載し、RoHS(欧州安全基準)をクリアした高品質蛍光灯型LED照明器具を販売している。
 同製品は品質保持と並行し開発、設計製造、販売を一貫体制で構成することで低価格を提供できるといった経営戦略を行った。その結果、昨年度の蛍光灯型LEDのトップシェア獲得という形に繋がり、今後は更なる市場拡大を目標に掲げているという。
 その流れを受け、同社では製造販売しているLED「REAL TUBE」の全ラインアップの卸販売価格の改定を実施した。同製品の主流であるFLR40Wサイズ(長さ1198mm)は想定顧客販売価格9800円が4800円(税抜き価格、電源機器費、工事費は除く)と改定され、現在の市場価格の約半値で業界でも最安値の価格となっている。
 同社では価格改定にあわせ他社製品の見積もりで同等品と比較し他社より高かった場合、それ未満の価格で提供する「高品質、最安値キャンペーン」を行い、同時に本格導入前に品質や性能を体感し評価できる「40本無償提供、品質納得キャンペーン」を展開している。
 同社はこれらのキャンペーンを実施することで高品質な製品を安価で提供するという市場のニーズに応えたブランドであることを広めると共に、蛍光灯型LED市場の活性化を目標としている。

ウシオライティング 白熱電球のソケットで使用可能 ランプの形状までも従来型に近づける
 ウシオライティング(東京都中央区)は白熱電球用のソケットで使用可能な省エネ、環境負荷に貢献する電球型LEDランプ「LEDIU(レデュー)LEDフィラメント電球Let(レット)」の「36lmタイプ」を完成させ、7月から販売を開始したことを発表した。
 「Let」はLEDを従来型白熱電球の発行部分と同じフィラメント状に搭載したもので、発する光質や色だけでなく、ランプ形状までも従来型の白熱電球に近づけたものである。LED照明は「点光源でまぶしい光」という一般的なイメージを払拭、従来の白熱電球が発する温かい光色を実現しそれぞれの照明空間が持つ雰囲気に合わせた演出が可能となる。
 現行品は全光束で18lmで一般的な白熱電球5W相当の明るさであったのに対して、「Let36lmタイプ」は照明用に開発した独自のLEDパッケージについて構成素材を細部まで見直し改良したことで、これまでの2倍にあたる全光束36lmを達成し一般的な白熱電球の10W相当の明るさを提供する。  




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