不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2010.07.26 11:51

光陽ビジネスサービス 従来光源との違和感が無い新型LED照明器具発売
 光源ビジネスサービス(東京都中央区)は白熱電球60W相当、蛍光灯40W相当の明るさを実現したLED照明PICASONA(ピカソナ)シリーズを発表した。担当者の営業企画部長 佐伯礼久氏によると「他社の同タイプのLED照明と比較して、全光束が高く照射角度を170度と適正な配光とすることでムラが無い配光を可能にします。シミュレーションでは蛍光灯からLEDに交換すると年間40%の経費削減、CO2は54%削減できるという結果が出ました。また全5光色をラインアップしており、飲食店などの店舗からビル共有部、オフィスまで使用シーンが選択できるバリエーションが多いことも特徴の1つです」と話す。
 同社では今年6月に本社ビル内の蛍光灯を同社LED照明に交換したところ、LED照明に切り替えたことに気付かない社員もいたとのことで従来光源との比較にも違和感を感じさせない。すでに東北地方に所在する信用金庫では一店舗すべての照明を直管型、シーリング型のLED照明に切り替え、従業員や来店者からも好評のためすぐに2店舗目に取り掛かる予定だ。
 またビルエントランスや共有部のコンパクト蛍光灯を同社のLEDシーリングライトに取り替えた事例は多く、築年数が経過したビルでも新築時のような清潔感のある空間に生まれ変わっているという。
 「発売からまだ日が浅いため試験的に導入しているお客様が多いですが、従来の照明と比較して明るくなったと好評いただいており本格導入を検討いただいています。今後はあかりの質を落とすことなく経費削減、CO2排出量削減を通じて社会貢献に繋げられれば」と佐伯氏は語った。

新日軽 優れた断熱性をもったビル用断熱サッシ JIS対応の金属製熱遮断構造
 新日軽(東京都江東区)は優れた断熱性能を持つ金属製熱遮断構造ビル用断熱サッシの「RMA-70G・TC」を8月2日に発売を予定している。
 同製品はサッシ内部にある枠に断熱性に優れた樹脂材を嵌め込んだ熱遮断構造である。ガラス溝幅を広部36mmにすることで空気層12mmの複層ガラスを実現したことによい、サッシ枠で熱遮断を行えることになった。結果、従来製品(RMA-70)より2倍の断熱効果を出すとしている。
 金属製熱の遮断構造としては初めてJIS(日本工業標準調査会)規格で認められ、エコポイント対象商品(マンション・集合住宅用窓)の品揃で環境問題に配慮した製品となっている。
 近日発売予定のオプション部品の追加により、防犯性能の高い建物部品(防犯建物部品9にすることも可能である。また同社はこの製品の今年度で1億円の売り上げを販売目標に掲げていると発表した。
 対応機種は引違い窓、たてすべり出し窓、FIX窓。

カナメ ワンタッチジョイントで施工の手間を軽減 従来品と比べて30%のコストダウンを実現
 カナメ(栃木県宇都宮市)は、住宅から大型施設の新築や改修まで可能な屋根付き太陽光電池「PVウェーブパネル」を発売した。
 同製品の特長として既存のメーカーのモジュールをそのまま組み込める設計になっており、パネルをジョイント挿入しビスを使って固定するだけのワンタッチジョイント構造のため、施工現場での設置作業の省力化を実現し、従来の屋根材型太陽電池に比べ30%のコストを軽減している。
 また、モジュール下の架台は屋根としての強度や防水性の機能を有しているので新築時では屋根の工事が不要であり、既存屋根への取り付けにおいては水密性などの屋根機能を向上させる付加価値を付けることができ、太陽電池が目立たないフラットデザインとなってるため屋根の意匠性を損なわない仕様になっている。
 その他に太陽電池下に通気層が設けられており太陽熱により温められた空気が自然換気されるので、太陽電池の温度上昇を抑制し温度上昇にともなう太陽電池の発電効率の低下を防ぐことができる。
 同製品の寸法は830mm×1586.5m。㎡あたりの必要枚数が0.76枚である。重量は角波0.35mm仕様が22.5kg/枚で17.1kg/㎡、角波0.4mm仕様だと23.3kg/枚で17.7kg/㎡である。

東リ タイルカーペットの新シリーズ3品種を発売
 東リ(兵庫県伊丹市)はグラフィックタイルカーペットGXシリーズ「コンティニュアス」、タイルカーペットGAシリーズ「GA-100W」、「GA-8800EM」の3品種を8月4日よr発売する。
 「コンティニュアス」は50cm角のサイズで柄が途切れないタテヨコリピート柄のタイルカーペットとなっているため、流し貼りや市松貼りのどちらにおいても施工することができる。デザインは細かなドットとグラデーションを実現したベースカラーが3柄6アイテム、ベース柄の上にスクエアやバイアスのドット柄やサークル柄などを組み合わせたパターンが11アイテムの品数で展開している。
 「GA-100W」はストラップの配置を工夫することで柄とパイルの陰影による相乗効果から立体的なデザイン性を実現している。従来のロングセラー商品である「GA-100」の意匠性を高めており、「GA-100」と同様に公共建築工事標準仕様書のタイルカーペット第一種規格に適合している。また、流し貼りや「GA-100」との貼り合わせも可能であり、空間や建具トレンドに対する5柄23アイテム(スタンダード柄5色/ランダム柄3色/グラデーション柄4色/ピンストライプ柄3色/シルキーライン柄8色)をラインアップ。
 「GA-8800EM」はパイルに自動車用のエアバッグの工場内端材を再生材量としたリサイクル率100%のナイロン糸を使用し、バッキング材にもタイルカーペットの廃材から成形しているエコマーク認定商品である。リサイクル素材を使用していない同規格のタイルカーペットと比べてCO2の排出量を33%削減している。デザインは立体的な質感を強調するボリューム感のあるランダムストライプ柄となっており、白壁や木目建具とのコーディネートに優れている。
 主な施工場所はオフィス、商業施設、宿泊施設など。各種製品の寸法はいずれも500mm×500mmとなっている。材料価格は「コンティニュアス」が9500円/㎡(税抜)、「GA-8800EM」で8500円/㎡、「GA-100W」だと7600円/㎡である。

アルク環境エンジニアリング/新日本空調 125Hzから250Hzの低周波を15dB以上の消音が可能
 アルク環境エンジニアリング(東京都千代田区)は流路内の向かい合う2面を音のエネルギー反射率を1、表面音圧が0となるような協会にすることで、流路内には音が進入できないという「音響的ソフト境界」の原理を利用した消音器「CUBE(キューブ)」を新日本空調(東京都中央区)と共同で開発し、発売した。
 同製品の特徴はグラスウールなどの吸音材を使用していないため、繊維の飛散および油分による性能の劣化がなく、従来の消音器が苦手としていた低周波(125Hz~250Hz)を15dB以上の減音をさせることができる。また、アクティブ消音器のように電力を消費せず、アンプ、スピーカー、マイクなどの機器も不要であり、廃棄時に鉄板と分ける作業の手間を省力化している。
 空調ダクト用消音器のほかエアコン室外機の吸排気口など一般ビルおよび工場など、低周波が問題となる様々な設備機器に減衰させたい周波数の音の4分の1の深さをもつ音響管を流路の側面に同製品を設置することで消音が可能となってる。
 同製品は基本形である「CUBEタイプⅠ」、タイプⅠを二つ連結した高性能の「CUBEタイプⅡ」をラインアップ。基本形の「CUBEタイプⅠ」は外形が1200mm(W)×1000mm(H)×600mm(L)、接続寸法が600mm(W)×600mm(H)である。

竹中工務店/東芝/アドソル日進 電界通信を採用したセキュリティシステム
 竹中工務店(大阪市中央区)は、東芝(東京都港区)、アドソル日進(東京都港区)と強度開発で自動検知により漏れのない監視を可能にした次世代のセキュリティシステムを開発した。このシステムは「電界通信」と高精度画像解析を組み合わせたものである。
 「電界通信」とはプラスチックの下敷きをセーターなどでこすって頭の上にかざすと髪の毛が逆立つように人体や物の表面に電圧がかかる状態を電界と言い、その電界をデータ通信に利用する技術のことを指す。わずかな電界の変化にデータを当たることで、対象に接触するという動作で認証や情報交換が可能となる。
 システムの「電界通信」を用いた登録者認証とカメラを用いた高精度画像解析により、管理エリア内の人物を特定して追跡する。一方、電界通信タグを持たない人や意図的に認証を避ける人に対しては不審者として追跡して警告、または警備員の情報端末に通知する。
 電界通信を採用したことで、服装や手袋・マスクの有無に影響されることなくハンズフリーで認証が可能。また監視カメラ画像と電界通信による認証情報を組み合わせることで、管理エリア内の人物の位置特定が可能となっている。    




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