不動産トピックス

国土交通省 羽田空港拡張に伴う跡地の有効活用を検討

2010.08.23 17:22

10月には新滑走路・国際線ターミナルが開業 跡地を3ゾーンに区分し文化・交流施設等を整備
 国土交通省は18日、同日開催された国土交通省・東京都・大田区・品川区で構成される「羽田空港移転問題協議会」第51回会合において、平成20年3月に策定した「羽田空港跡地利用基本計画」を具体化した「羽田空港跡地まちづくり推進計画(素案)」を取りまとめ、同計画に対する意見を募集すると発表した。今後、寄せられた意見を参考に検討を進め、10月に跡地をどのように活用していくかの具体的な方向性を示す「羽田空港まちづくり推進計画」を取りまとめる予定である。
 羽田空港では、新滑走路や新国際線ターミナルを整備する再拡張事業が進められてきたが、10月にそれらが供用開始となる。これにより、羽田空港の国際線の年間発着枠が昼間3万回、深夜早朝3万回となり、その後も昼間3万回の増枠が計画されるなど、「24時間国際拠点空港化」に向けての取り組みが進められている。
 平成20年3月に開催された協議会において策定した「羽田空港跡地利用基本計画」では、空港跡地を3つのゾーンに区分。第1ゾーン(市街地近接ゾーン)には文化・交流施設、第2ゾーン(国際線地区隣接ゾーン)には国際交流機能・商業機能、第3ゾーン(B滑走路隣接ゾーン)には空港連携機能を利用の方向性として位置づけている。跡地のまちづくりにあたっては、「東京の都市づくりビジョン」、「大田区10か年基本計画」の他にも、「都市計画区域の整備、開発及び保全の方針」、「東京都景観計画」、「国土交通省成長戦略」などを踏まえ適切に検討していくことが必要であるとしている。




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