不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2010.09.06 14:56

パナソニック電工 ビルのエネルギー使用量などを収集する機器を発売
 パナソニック電工(大阪府門真市)は、1灯で2灯分の明るさの「Wエコ環境配慮型照明器具」のエネルギー消費効率を改善し、1日より順次発売をしていく。
 同製品の器具タイプによって消費電力削減量は異なるが、内蔵安定器の最適設計を実施することで、消費電力の削減を実現しており、長寿命・省廃材を可能にしている。
 代表的な一灯用直付型器具「FSA61001SWF9」の場合で、器具光束については省エネ法改正(エネルギー消費効率の測定方法変更)に合わせ、消費効率が約8%向上し、ランプの定格寿命も評価試験で従来の1万8000時間から約10%アップの2万時間に変更している。
 同製品は、 省エネ、CO2削減を目的とした新築やリニューアルに最適な仕様となっている。品番は120品番、タイプが「63形GーHf蛍光灯×1灯、2灯、3灯 定格出力型」となっており、希望小売価格は1万2600円~18万9000円。また、新製品を掲載した専用カタログを発行している。今年度の販売目標をWエコシリーズ全体(合計240品番)で合計36億円を目指している。

トーソー 無地スクリーン「コルト」に遮光タイプを追加

 ブラインドの総合メーカーのトーソー(東京都中央区)は無地スクリーン「コルト」シリーズに遮光生地「コルトシークル」を追加し、9月6日より全国で発売した。
 「コルト」シリーズはロールスクリーン、プリーツスクリーン、バーチカルブラインドに共通の40色から選べる無地スクリーン。色と生地が共通しているため、例えばロールスクリーンとプリーツスクリーンを組み合わせてコーディネートするといったことができる。しっかりとした質感ながら価格を抑え、平成19年の発売開始以来スクリーンの定番商品として人気を博していた。
 今回発売される「コルトシークル」は、ユーザーからの要望の多かった遮光タイプで15色をラインアップする。これにより「コルト」シリーズは合計で55色のバリエーションとなった。追加された15色はホワイト・ベージュ・アップルグリーン・ターコイズブルーなど。さらにロールスクリーンには標準タイプ(生地の洗濯不可)とウォッシャブルタイプ(洗濯可能)の2種類から選択できる。
 価格は幅180cm×高さ180cmの場合で税込2万8458円となる(工事費などは別途かかる)。

エーピーシー・ジャパン ラック型電源アップの新シリーズを発表
 IT機器の電源、冷却、管理を含む物理インフラソリューションを提供するエーピーシー・ジャパン(東京都港区)は、ラックマウントPDUの新シリーズ「AP8800シリーズ」を発表した。
 ラックマウントPDUとは、データセンターやサーバールーム内にあるサーバーやストレージ、ネットワーク機器などのIT機器に配電する、ラック型の大型電源タップのこと。 
 同シリーズの大きな特長は、電圧や電流、電力、電力量の計測や、温度・湿度といった環境の監視をリアルタイムで実行するインテリジェント機能を搭載している点で、これによりラック単位での電力ニーズを明らかにすることができる。また、51・2mmの薄型ブレーカーを搭載しており、ラック内のスペースを最大限に利用できるだけでなく、ラック内の他のIT機器との干渉を減らすことができるため、エアフロー効率を高め、過電流防止機能を提供する。
 遠隔からも電力監視が可能で、ユーザーが決めた設定で過電流のアラーム警告を出すため、クリティカルなIT機器のダウンが起こる前に問題を解決することが可能となる。また、遠隔監視だけでなく、現場でも作業がしやすいよう、電力量や温度/湿度を確認できるバックライト表示のLCDディスプレイが取り付けられている。LCDディスプレイを含むネットワーク管理モジュールは着脱可能で、将来のアップグレードに対応できる。
 AP8841は寸法1791mm×56mm×44mmで価格6万4700円、AP8858は寸法902mm×56mm×44mmで価格5万2700円となっている。

ネットワンパートナーズ CFMSをバージョンアップ
 ネットワンシステムズのグループ会社であるネットワンパートナーズ(東京都品川区)は、オフィスビル向けの省エネソリューション「CFMS by BX-Office」を他拠点管理、拠点間連携対応にバージョンアップした「CFMS-Ⅱ」を発売した。
 「CFMS by BX-Office」はシスコシステムズ(米国カリフォルニア州)のルータ「Cisco ISR」シリーズに実装される機能のひとつで、照明や空調などオフィス設備の遠隔制御や電力使用量の測定をIPネットワーク上で行われるのが特長。これにより、照明と空調を各テナントのオフィスアプリケーションと連携させてテナントごとの省エネルギー対策を支援することができる。例えば、会議室の予約状況と照明のオン・オフの状況を照らし合わせた利用状況の「見える化」や、電力を測定して瞬時電力と積算電力の「見える化」を行うことが可能となる。
 「CMFS-Ⅱ」はユビテック(東京都品川区)の「UBITEQ-G-SERVER」「UBITEQ-G-PILOT」に対応し、従来の「CMFS by BX-Office」と比べ、他拠点管理や各拠点同士での連携を可能にし、核挙円の電力使用量等をサーバで一元管理することが可能となった。これによりデータ解析、報告書作成、コンサルティングなど企業の問題解決すの実現性を高める。

岡村製作所 新型ガラスパーティションを発売
 岡村製作所(横浜市西区)は8月より新型ガラスパーティション「safewall G-AXIS(セーフウォールGアクシス)」の発売を開始した。製品コンセプトは「スリム&シンプル」で、今後ガラスパーティションの定番商品として定着させる狙い。造作壁との納まりも考慮されており、より建築的な納まりが可能となる。
 デザイン面では縦フレーム、横フレームともにフィン(鋳ばね=鋳物をつくる際に部品と部品の間からはみ出る金属片のこと)をモチーフとしており、鋭角的な印象が高まった。さらに部材構成を見直し、軽量化、組立工数の大幅な削減も図っている。
 構造面では従来、パーティションが造作壁とつながる箇所でそれぞれの壁厚が異なるために接続が複雑になっていた。そこで納まりをシンプルにするため、70mmの標準スタッドと同一デザインの130mmのスタッドも品揃えした。130mmスタッド自体がボード見切りの機能を果たすので、造作壁とガラスがスムーズに接続できる。
 なお、同社のスタンダードパーティション「safewall spread(セーフウォールスプレッド)」とパネルが同じ厚さのため、スタッドを介して違和感なく連結できるという。同社ではオフィス空間だけでなく金融機関、店舗・商業施設などでの使用を想定している。

ドウシシャ/オリオン電気 直管形LED照明を1万円以下で
 ドウシシャ(大阪市中央区)は、8月下旬より直管形のLED照明を1万円以下で販売した。これは現在小売店で市販されている同タイプの製品の半分以下の価格となる。
 今回販売した直管形LED照明「ルミナス」はドウシシャとオリオン電機(福井県越前市)が共同開発したもの。直管形LD照明は一般の直管形蛍光灯40W型に相当する直下の明るさながら寿命は4倍の4万時間、消費電力とCO2排出は約2分の1、さらには「水銀ゼロ」「鉛ゼロ」と今後のエコ推進とコスト削減に大きく寄与する商品として期待される。
 また、同製品は取り付け工事が必要であった従来の直管形LED照明に対し、グロースターター方式及びラピッドスターター方式の器具をそのまま使用でき、工事費を含めたトータルコストを削減できるのが特長。重量も400gを切る軽量化を図り、樹脂材をカバーに使用することにより落下事故に対する高い安全性を確保している。
 さらに、アルマイト処理を施したアルミフレーム及び安価なガラスを用いた実装基板により優れた放熱特性と価格優位性を実現した。




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