不動産トピックス
ビル業界ミニトピックス
2010.11.01 14:23
■東京トリムテック(東京都品川区)は、アスベストなどを中心とした有害物質対策の専門会社として、除去工法以外にも調査からコンサルティング業を展開している。
同社の専務取締役である中里欣暎氏が、アスベストの吹き付け法に対して語る。
「一般的には、乾式は中小ビルに多く、湿式が高層ビルに多いです。建物が高いとエレベーターが高速で移動するので吹き付けが剥がれてしまう心配があるため、湿式を採用しております。ただ、新しいビルでは半乾式が導入されている事例が多いです。技術が向上したことにより硬くて強くなってきたので採用されるケースが増えております」
■相模女子大学で設立された「アスベスト障害予防研究センター」でセンター長を務めている安達修一氏は同大学の教授でもあり、食の面からアスベスト対策の情報発信をしている。同氏が肺がんの原因と発症率について語る。
「アスベストだけでは一般の人より5倍くらいの肺がんの発症リスクがあり、たばこの喫煙者だと10倍近くになります。アスベストを吸い込み、なおかつたばこを吸っていると50倍高くなります」
■日本リージャス(東京都港区)は10月1日、国内で23カ所目となるレンタルオフィスを「品川イーストワンタワー」内にオープンした。同社は世界に1000以上のレンタルオフィスを展開するリージャスグループの日本法人で、会長・北アジア地区担当の呉偉氏は「品川は羽田空港の国際化が追い風となり、以前から設置の要望が高かった場所です。近年では外資系企業だけではなく、日本企業の利用も目立つようになってきました」と話している。
■今月9日から15日までの一週間、「秋の火災予防運動」が実施される。東京消防庁ではこの運動に合わせ、住宅・事業所での火災防止対策の徹底を推進するとのことである。防災部防災課震災対策係の水村一明氏は「事業所においては総合的な防火・防災管理体制の推進や自衛消防活動体制の充実強化を図るとともに、事務所内の家具類の転倒・落下防止対策の推進を行っていく予定となっています」と語る。
■ビルメンテナンス事業とインテリア事業を展開する江口(東京都港区)は、災害や停電時に誘導灯の役割を果たす高輝度蓄光製品である「ガイドレスキュー」を販売している。
「ガイドレスキューは、蛍光灯が点灯している間に光を吸収蓄積し、消灯時にその蓄積した光を照射します。使用方法はとても簡単で、蛍光灯にはめるだけです。効果は半永久的に続き、平常時にオフィスの照明を消灯した後に、オフィスに忘れ物を取りに行くような場合でも、足下をうっすらと照らしますので、転倒事故を防ぐことができます」(ビジネスソリューション部 並木太一氏)