不動産トピックス
ビル業界ミニトピックス
2010.12.06 11:02
■屋上利用の普及や啓蒙活動を展開しているNPO法人の屋上開発研究会(東京都新宿区)は、建物の緑化を安全に設計・施工できる人材の育成として「スカイフロントコーディネーター・屋上緑化」の資格試験を実施している。
「平成16年度から資格試験を実施し、去年まで累積して1025名の合格者が出ております。屋上緑化は、建築と造園の二つの専門分野にまたがる工事のため、両方の知識が必要不可欠となります」(常務理事・事務局長 安井 泉氏)
■化粧品のメーカーであり、販売・問屋業を行っているワタナベ(東京都上野区)は、平成8年に自社ビルを建設し、同ビルの中には関連会社も入居している。同社の代表取締役である渡部秀夫氏によれば、社員の独立の支援を行ってきたという。
「社内に社員の独立制度を設け、独立したい社員に1年間業務を運営させて、業績が好調だった場合、立ち上げた会社の株を購入して関連会社とし、関係性を保持したまま今後も継続して支援をしています」
■京浜急行線「立会川」駅付近にある「新南大井ビル」では、毎年年末からイルミネーションを飾っている。同ビルを所有する企業が、地元の方々に喜んでもらいたいという思いから始め、今年で4回目になるそうだ。
「今年の詳細は未定ですが、去年は『宇宙』というテーマで、美大卒のアーティストに依頼し制作して頂きました。同ビルの入居企業の方々から、近くの住宅街に住む子供達まで、喜んで頂いています」(新日比谷ビル 常務取締役 渥美 健樹氏
■ミラクル・マネジメント(大阪市中央区)では、賃貸ビルの収益を最大化するリニューアルプランの提案とともに、ビルのバリューアップにもつながるテナント誘致のコンサルタントなども行っている。
「優れた当社提携ネットワークの連携により、迅速に入居テナントを紹介・決定することが可能となっています」(代表取締役社長 瀧川昇三氏)
■サンエナジー(札幌市手稲区)では、ドイツ・カスター社製の機材を使用した安全性の高い工事を実施している。同社の代表取締役である中野敬大氏によると、ドイツ北部の厳しい環境の中で企画開発されたカスター社の防水材は世界的にも広く普及しているという。また、ドイツでは環境や人体に悪影響を与える物質の使用が厳しく制限されているので、信頼性も非常に高いということである。
■約25年前から、東急東横線「中目黒」駅前で貸ビル経営を行う「神田屋ビル」。同ビルが建っている場所は中目黒であるが、何故ビル名に神田という地名が入っているのか。
同ビルを経営する布川氏は「先代の経営者が、昔は神田で飲食店を経営しており、その時の店名が『神田屋』でした。今はその飲食店は閉店していますし、飲食業からは撤退していますが、せめて社名に残すことで、その当時の思い出を残したかったようです」と語った。