不動産トピックス

ビル業界ミニトピックス

2010.12.06 11:01

■千代田区外神田に「丸和ビル」を所有する久保勝氏は、神田末廣町会の会長を務めている。安心・安全な街づくりを目指す同氏は、街のゴミ問題を憂慮しているのだという。
 「燃えるゴミと燃えないゴミとの分別ができていなかったり、決められた日にきちんとゴミを出さない人がいるようで、最近の秋葉原の街ではゴミ問題が大きな課題となっています。秋葉原は外国からの観光客も多く訪れる場所ですから、日本がゴミに溢れた国だと誤解されてしまうのではないかと思うと、非常に残念に感じます」(同氏)

■大阪市淀川区に「深井センタービル」を所有する深井産業の専務を務める深井義博氏は先日、上海を訪れる機会に恵まれたのだという。
 「上海のビジネス街には、高さが490mの地上101階もの高層ビルがありました。490mのビルを傍で見上げると、夜は非常に綺麗でしたし、その巨大さには圧倒されました。さらに他にも、高さ630mもの高層ビルが着工したという話も聞いています。一方で、成長期が終わり景気が後退した際のことを考えると、どうなってしまうのかは気になるところです」

■「ポリスチャンネル」という組織がある。防犯や非行防止に役立つ映像などをインターネット上で無料公開しているサイトを運営しているNPO法人である。
 閲覧回数の多い人気コンテンツを尋ねると「知名度の高い俳優が出演している作品は閲覧回数が多いですが、最近は警察署や自治体の作ったものも見逃せません」(事務局長 丹下正彦氏)
 例えば、福岡県警が製作した「許されざる者」は、撮影も演技もすべて福岡県警の警察官が務めており、ヤクザを演じる役者のあまりの「ハマりっぷり」がネット上でも話題になっているらしい。ビルの空き巣や事務所荒らし対策に役立つ作品もあるので、興味を持った方は一度「ポリスチャンネル」で検索してみることをおすすめする。

■明治大学理工学部の山本俊哉教授は防犯環境設計やまちづくりなどが研究テーマ。特に向島地域の活動には学生時代から関わっているという。
 「『向島学会』というNPO法人があり、今はちょうど『墨東まち見世』というイベントが開催されています」(山本教授)
 墨東エリアの話題はスカイツリーだけではない。町の活性化につながる試みは他の地域のビルオーナーにとっても興味深いものになるだろう。




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