不動産トピックス

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2010.12.20 12:20

岩崎電気 新素材を使用したLEDランプ「LEDアイランプ」 消費電力は水銀ランプの約10分の1を実現
 岩崎電気(東京都中央区)は、本年9月20日に帝人(東京本社・東京都千代田区)と共同で発表した、新素材「ラヒーマ(R)」を使用したLEDランプ『LEDアイランプ(TM)』を商品化し、12月20日より発売を開始する。
 『LEDアイランプ』は、口金を除く外装すべてを樹脂製とすることで軽量化を実現した屋内外兼用100/200V共用のLEDランプ。従来、LEDは指向性の高い特性から、直下の中心に明るさが集中することで光のムラが生じたり、中心以外が暗く感じたりと、光束値には表れない実際に人が感じる「明るさ感」とに差異があるケースがあった。
 同製品は看板や作業灯として使用されるセルフバラスト水銀ランプ160Wの代替品として開発されたものであったが、光の質にこだわった光制御技術を活用することによって、均斉の取れた光の広がりを実現。さらにLEDが発する熱を本体へ効率良く伝達することで、LEDの定格寿命4万時間を達成し、ランプメンテナンスの負担も軽減している。
 光色は電球色タイプと昼白色タイプから選択することが可能で、屋外看板や作業灯などにとどまらず、屋内・屋外での幅広い用途に活用することができる。
 また、エネルギー効率を向上させたことにより、消費電力は従来のセルフバラスト水銀ランプ160Wの約10分の1となる18Wを実現。大幅な省エネルギーとランニングコストの低減に貢献する。
 なお、同製品の希望小売価格は税別2万9800円となっている。

オプテックス CO2排出量ゼロのソーラー式LEDセンサライトを発売
 オプテックス(滋賀県大津市)は、「ソーラー式LEDセンサライトLAー30LED」の発売を平成23年1月11日より開始する。
 地球温暖化の原因となるCO2排出量削減の取り組みが注目される中、企業においても省エネに対する関心はますます高まり、照明部門では長寿命・省エネに優れたLEDに注目が集まってきている。今回発売するセンサライトは、LEDとソーラーを搭載することで、更なる省エネ化を可能にするというもの。
 人が近づくと自動的に点灯するセンサライトは、一定時間を過ぎると自動的に消灯するため、ムダがなく、灯かり取りとしての省エネ効果が見込める。太陽光発電とともに、消費電力の低いLED電球を採用することによって、CO2排出量をゼロにすると共に長寿命を実現している。
 設置推奨場所としては事務所や工場の入り口、駐車場や駐輪場などの公共施設、戸建住宅の庭やカーポートを想定しており、希望小売価格は2万7000円(税別)となっている。

イトーキ 環境保全に向けた新たな取り組みを開始 カーボン・オフセット認証取得のチェア 温室効果ガスを最大で約150kg削減
 イトーキ(大阪市城東区)は、環境省が実施するカーボン・オフセットの取り組みに関するモデル事業として採択されたことを受け、同社製品である「Spina(スピーナ)チェア」を対象モデルに、カーボン・オフセット認証を取得。平成23年1月より発売を開始する。
 本事業は低炭素化社会へと転換する上で重要な手段である、カーボン・オフセットの取り組みを普及・促進するための事業であり、企業を揚げて掲げた「ユーデコスタイル(Ud&Eco Style)」というコンセプトの下、ユニバーサルデザイン(Ud)とエコデザイン(Eco)を重視した「もの」づくりの一環として取り組むというもの。
 オフィス用タスクチェアであるスピーナチェアでは、製品シリーズによって削減量は異なるものの、原材料調達、生産、流通、廃棄、リサイクルの各プロセスにおいて、排出される温室効果ガスを1脚あたり75・1kgから153・5kg削減することが可能になる。

三菱電機 省エネ法平成27年基準値をクリアした店舗・事務所用パッケージエアコン
 三菱電機(東京都千代田区)は、全クラスで省エネ法の平成27年基準値をクリアした店舗・事務所用パッケージエアコン「スリムZR」シリーズ4方向天井カセット形52機種を2月1日より順次発売する。
 同製品は省エネ法平成27年基準値を冷房最大能力4キロワットの40形から、冷房最大能力28キロワットの280形の全クラスでクリア。4方向天井カセット形には、床の温度だけでなく人の居場所や人数まで分かる「人感ムーブアイ」や、人の好みに合わせて風あてや風よけを設定する「快適自動モード」、部屋の在室率に応じて省エネ運転を行う「在室率省エネモード」と「不在省エネモード」を採用しており、快適性と省エネ性の更なる向上を図っている。
 空調機を停止した際には、当日の運転で発生したCO2排出量と前日の排出量をリモコンに表示することが可能で、当日を含めた8日分の日次排出量と、当月を含めた14カ月分の月次排出量をグラフで確認することもでき、目標値の設定や省エネ管理を支援する。価格(税込)は42万6300円~155万4000円。

戸田建設/ほか CO2見える化ビジョン”CO2MPAS”簡単モデルを開発 環境に関する規制強化を見据えて機能のシンプル・低価格化を実現
 戸田建設(東京都中央区)、日置電機(長野県上田市)、ラプラス・システム(京都市伏見区)は、東京都環境確保条例の総量規制の対象となるビルや事業所、全国規模の企業などの環境経営およびCO2排出目標達成に向けて、CO2見える化ビジョン“CO2MPAS”の簡単モデルTYPEーUを共同で開発した。
 4月1日より日本初のキャップ&トレード制度となる東京都環境確保条例が施行したことにより、規制対象となる事業所では厳しいCO2削減義務が課せられるようになった。同製品は、電気やガスなどの使用量ならびにCO2排出量をディスプレイにリアルタイムに表示し、排出量の「見える化」を実現するというもの。さらに、年度末のCO2排出目標値と実績値との差異を予想でき、排出量取引における企業の予算化も支援する。大規模事業所向けのCO2見える化ビジョン“CO2MPAS”TYPEーT(標準モデル)の基本性能はそのままで、中小規模事業所向けに機能をシンプルにし、価格を抑えている。
 本体価格(CO2MPASユニットの定価)は60万円台(1セット)を予定しており、材工共は100~200万円程度(建物の条件によって異なる)。

岡村製作所 ジウジアーロデザインのシューティング「Luce」を発売
 岡村製作所(横浜市西区) は、イタリアの「ジウジアーロデザイン」とのコラボレーションにより開発した、エルゴノミックマルチパーパスシーティング「Luce(ルーチェ)」の発売を開始した。
 このシーティングは、沖電気工業(東京都港区)との共同開発により平成21年6月に発売した「Leopard(レオパード)」の着座感や、立ち座り時のサポート感を踏襲したもの。着座から起立まで一連の姿勢変化に、座部と背部をフィットさせる技術を採用したことによる、座面を持ち上げたフォルムが特長となっている。特に着座時には、身体への衝撃を緩和吸収する「スマートリラクゼーションシート構造」を採用しており、体格・体重差に関わらず、あらゆる人に快適でソフトな座り心地を提供する。
 フレームはホワイトとブラックの2色で、張材カラーには9色をラインナップし、キャスターは床面に合わせてナイロンキャスターとウレタンキャスターの2種類からの選択が可能。販売価格は、肘なし・ナイロンキャスターの製品で7万1400円、肘付き・ナイロンキャスターでは8万4000円(ともに税込み)となっている。




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