不動産トピックス
ビル業界ミニトピックス
2010.12.27 15:21
■自動販売機工業会(東京都港区)は、自動販売機産業に対する多様なニーズに応える事業活動の一環として、内外資料の収集、調査、研究を行っている。同会の専務理事である黒崎貴氏が、中国の自動販売機事情について語る。
「中国は、平成10年に日本や米国から中古の自動販売機を持ち帰り、分解してコインの識別装置を技術協力なしで大学が作り上げました。ただ、中国に自動販売機のオペレーターが存在しなかったので自動販売機機器を製造しても、売れなかったそうです。そのため、オペレーター会社を設立したようですが、運営が上手くいかずに低迷を続けていましたが、上海万博や北京五輪が追い風になって復調気味になっております。また、日本で自動販売機のオペレーター会社でアルバイトをしていた留学生が、自国にノウハウを持ち帰って起業した会社も増えています。以前ならば、金銭を入れても商品が出て来なかったり、外に設置されている機器だと管理が行われないまま放置された状態のため取り出し口に砂が入っていたりという場合もありましたが、現在では地下鉄が通っている上海や北京では必ず設置され、商品のラインアップも増えて売り切れが続出するということはなくなりました。自動販売機機器自体も日本のメーカーが中国に工場を設けて出荷しているため性能が良い機器が出回るようになっております。これから都市部では、人件費がますます高くなることが考えられるため自動販売機の普及は進んでいくと思います」
■和順ビルは文京区小石川・富坂から少し北に入った所に立地する。周囲には「こんにゃくえんま」で有名な源覚寺など、寺が目立つ。
訳を尋ねてみると「江戸時代、火事対策や建設工事などの理由で複数の寺がまとめて別の場所に移転させられることがよくありました。小石川もそうした移転先の一つであったようです」(大栄企画 代表取締役 光山幸榮氏)
■お台場の南、江東区青海にあるオフィスビル「THE SOHO」は、デザイナーなどクリエイティブな業種の入居者を主なターゲットにしているというだけあって、一般のビルとはひと味違う。例えば、エントランスでまず目に付くのがビリヤード台。「入居者の方ならいつでも自由に使っていただけます」(リアルゲイト 代表取締役社長 岩本裕氏)
テナントサービスとしてリラックスのための共用施設をつくるという発想を、ビル経営の参考にしてみてはどうだろう。
■航空機や自動車部品の非破壊検査を行う渦流探傷器を取り扱う総合商社、オイレック(東京都千代田区)の代表取締役である内海忠氏の業務上のモットーは「慎重」で、問い合わせがあるとすぐに製品を押し付けることはせず、まずはテスト期間を設けて効果を見てから、製品の購入をユーザーに委ねるようにしている。
「当社の取り扱う製品には絶対の自信を持っていますが、書面のデータだけではわからないこともあります。まずは一度効果を実際に体験していただいてから、本格的な導入の判断をお願いしています」(内海氏)