不動産トピックス

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2010.12.27 15:11

トルネックス 悪臭を別の成分に変える化学反応型消臭スプレー 再放出を防ぎ消臭効果を維持
 トルネックス(東京都中央区)は、悪臭成分を化学作用により、においのない別の成分に変える化学反応型消臭スプレー「トルネックス エアリフレ(タバコに強い!消臭スプレー)」に、新たに除菌機能を追加し15日から販売を行っている。
 悪臭にはペット、車内、生活臭、トイレ、タバコなど様々なにおいがあるが、特にタバコはにおいが強く、様々な成分が含まれていることから、生活の中で最も気になるにおいの一つといえる。同社ではこうした問題を解決するための製品として「タバコに強い!消臭スプレー」を開発し、平成20年から販売を行ってきた。そして、同製品の利用者から、消臭と除菌を一度に行える商品に対する要望が高まったことから、今回の新製品の販売となった。
 「トルネックス エアリフレ」は、強い芳香剤で悪臭を包み込むマスキング法や活性炭に吸着させる物理的脱臭方法とは異なり、悪臭・有害物質を吸着し、化学反応によってにおいのない別の成分に変えるというもの。化学反応型消臭のため、悪臭の再放出はなく、消臭効果を維持したまま悪臭成分から離脱しないため、持続性が高まっている。さらに、花やアロマなどの芳香は吸着せずに、アンモニアや酢酸などの悪臭や有害化学物質を消臭し、シックハウスの原因であるホルムアルデヒドやアセトアルデヒドを消臭する。
 製品は無臭タイプとミントタイプの2種類があり、容量は300mlで、価格は1470円(税込)である。

イトーキ デザイン性に富んだローパティション
 イトーキ(大阪市城東区)は、従来型のオフィスローパーティションでは不足していたし積む空間の演出が可能な意匠やデザイン性を追求し、多彩な組み合わせと素材をそろえた「FZRパネルシステム」を11月から販売している。
 同製品は、同時に発売となった「CZRデスク」と同様に次世代基準を導入している。日本人の平均身長の伸びに対応した寸法体形を設計に盛り込み、また、ハイクオリティでありながらシンプルなデザインを採用しながら、高いコストパフォーマンスを実現している。製品はクロスパネル、木目鋼板パネル、塗装鋼板パネル、ガラスパネルやホワイトボードパネルを揃え、ワークステーションからミーティングコーナー、ガラスパネルを利用しドアパネルを利用した開放感ある個室も容易に作ることができる。パネル面の素材も裏表で異なる仕上げで構成でき、執務内容に合わせた機能空間を、システム全体で構成することができる。
 さらに同製品はグリーン購入法にも適応し、素材の分別設計や再生ポリエステル70%のFPクロスの採用、キャップ類に植物由来樹脂を採用するなど、環境負荷低減を開発設計段階から徹底している。なお、パネル厚は50mm、パネル幅は450mmから1200mmの6パターンがラインアップされており、同社では初年度の販売目標として8億円を見込んでいる。

美和ロック ドアにシステムを集約した出入管理を開発 イニシャルコストを約2分の1に抑える
 美和ロック(東京都港区)は、業界初となる、オフィスのドアにアクセスコントロール(出入管理)機能を集約させ、導入コストの削減を実現するシステム「PicoA(ピコア)」の販売を行っている。
 同製品は、オフィスのドアにシステムを集約し、カードリーダーも扉に設置して錠前に連動させるというもので、製品名の「Pico」はイタリア語の「小さい=piccolo」に由来している。用途としては、テナントの出入口や内部扉(サーバールーム、書庫、物品庫など)への出入管理システム導入に適している。また、従来のシステムでは電気錠、電気錠制御盤、管理装置、カードリーダーが分散した場所に設置されるため、工事も数箇所にわたり配管が必要となっていた。同製品はカードリーダーとコントローラが一体型になった装置で扉に設置するため、工事・運用ともにほぼ扉まわりでシステムが完結。同社の従来製品と比較すると、イニシャルコストを約2分の1に抑えることができるという。
 なお、参考価格は、片面扉付カードリーダー、電源装置、電気錠制御アダプタ設置の場合で15万円となっている。

ウシオライティング 既存のハロゲンランプと同等の明るさ持つLED電球 優れた放熱性と軽量化 独自設計のボディを採用
 ウシオライティング(東京都中央区)は、一般照明や商業施設・店舗照明などで多く使用されているハロゲンランプの代替光源として、明るさや発する光の質、色だけではなく、ランプのサイズまでも既存のハロゲンランプに近づけたうえ、省エネ・環境負荷低減にも貢献する「LEDIU LED電球」を開発し、24日から販売を開始した。
 ハロゲンランプは自然光に近い光色、高い発光効率、長寿命、コンパクトな形状などが評価され使用されている白熱電球であるが、昨今の省エネ・環境負荷低減といった流れの中で、市場からはLED化の要望が高まっている。しかしながら、ユーザーの求める光の質や色、性能、サイズを兼ね備えた製品には至っていないという現状がある。
 そこで、同社は既存製品の課題を解消するため、高輝度LED・優れた放熱性とコンパクト・軽量化・独自設計のアルミボディ・新設計のレンズなど、基幹となるパーツに最新技術を採用している。その結果、6wの消費電力ながらハロゲンランプ40w相当の明るさを実現するなど、従来製品と同等の機能を同製品は有している。なお、定格寿命は3万時間となっており、価格はオープン価格である。

TOTO 業界初の「電解除菌水ノズル洗浄」ユーザーの要望が高いノズルの清潔を維持
 TOTO(北九州市小倉北区)は、洗浄性能を更に進化させた業界初の「電解除菌水ノズル洗浄」と「ワイドビデ洗浄」を搭載した、「ネオレストハイブリッドシリーズ」、「ウォシュレットアプリコット」を平成23年2月1日より発売する。
 同社では昭和55年に「ウォシュレット」の発売を開始し今年で30周年を迎えた。そして、洗浄方法や機能だけではなく、機器本体の清潔機能についても進化を続けている。これまでの洗浄前後に水道水でノズルを洗浄するセルフクリーニング、ノズル本体の樹脂部分への抗菌樹脂採用に加え、今回は「電解除菌水ノズル洗浄」を開発。水道水を電気分解して序筋力を持たせた電解除菌水により、ノズルの内側、外側を自動的に洗浄し、清潔なノズルを保つ。
 同社では温水洗浄便座の利用者に対してアンケートを実施。これによると、温水洗浄便座の洗浄に関して要望があると回答したのは全体の36%に上った。この中で、最も多く寄せられた要望は「さらなるノズルへの清潔要望」であった。こうした声に応えるため、同社ではノズル部分の清潔さをキープする「電解除菌水ノズル洗浄」の開発に至った。
 同製品は、従来通り水道水によるセルフクリーニング洗浄を行った後、電解除菌水がノズル内の通水路とノズルの外側を洗浄し除菌する。また、洗浄機能を8時間使用しない時は電解除菌水が自動的に内部を洗浄し、使用前の状態を清潔に保つ構造となっている。

トーソー 業界初の防炎木製ブラインドを開発 商業施設等の防炎性能求められる場所に対応
 トーソー(東京都中央区)は、天然木を使用した業界初の防炎木製ブラインド「ベネウッド防炎」を、今月より全国で販売している。
 近年、窓まわり製品での人気が高く、住宅・非住宅を問わず幅広く使用されている木製ブラインドは、従来消防法における防炎対象物品には指定されていないが、高層建築物等へ使用する際には防炎性能について確認されるケースが多くあった。今回、同社は「安心して使いたい」というニーズに応え、天然木を使用したスラットに防炎処理を施す新技術を採用し、日本防炎協会より防炎製品の認定を受けた「ベネウッド防炎」を開発した。
 同製品は木製でありながら燃えにくいという特徴を有し、高層階の住宅や宿泊施設、商業施設など防炎性が求められる場所(高温多湿・結露が発生しやすい場所を除く)でも安心して使用することが可能となっている。スラット幅は50mm、カラーはオフホワイト・ソフトブラウン・ダークブラウン・ビターブラウンの4色となっている。




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