不動産トピックス
今週の一冊
2010.12.27 15:11
不動産の法律知識
資格試験の本番前に
著者:鎌野 邦樹
出版:日本経済新聞出版社
発行:平成17年11月15日
価格:860円(税別)
不動産、すなわち土地および建物に関する法律を文庫本サイズで解説するというコンセプトの一冊。
不動産に関する法律というと膨大なボリュームになりそうだが、本書は五部構成をとり、「第一部 不動産と法」(所有権、占有権、抵当権など)、「第二部 不動産の取引」(民法の売買契約、権利変動、民法総則)、「第三部 地域環境と建物の建築」(都市計画法や建築基準法)、「第四部 不動産の賃貸借」(民法の賃貸借契約や借地借家法)、「第五部 マンションの管理と建替え」(区分所有法)といった切り口で、関連する分野につき事例つきで解説している。
こうした項目を見ても分かる通り、宅建などの勉強をしている方が本番前に知識を確認するのに最適だろう。相続や税制に関する分野は触れていないが、無闇にあれこれ詰め込みすぎるより良い。
ただ第一部に関して、地役権や永小作権など、今日重要でないものはいっそ省いても良かったと思われる。