不動産トピックス
ビル業界ミニトピックス
2011.01.17 12:30
■東京メトロ線「広尾」駅で貸ビル業を営む「フォンス」。同社が所有する第2伊吹ハウスには、現在録音スタジオが入居している。閑静な住宅街の中にあるため、騒音の心配がなく録音スタジオを設けるのに最適な場所だそうだ。
しかし、問題となっている点が1つある。それは入居している子供向けの英語教室である。その教室は「楽しみながら英語を学ぼう」がモットーのため、ダンスをしながら英語を学ぶ授業などもある。建物はある程度の防音対策は施しているので、通常のオフィスや住居スペースなら問題にならないレベルだが、録音スタジオという周囲の音に特に敏感な場では問題になるケースもあるそうだ。
だが現在、この録音スタジオと英語教室との間で大きなトラブルは起こっていないそうだ。
「スタジオ側も、未来の背負う子供達が勉強をするために発生する音を『騒音』と言ってしまっては可哀想だという思いから、大目に見ているようです。また教室側もできるだけ、スタジオ録音中はダンス教室の時間をずらしたり、お互いに協力しているようです」(フォンス 営業部長 横山隆治氏)
■消火器の製造・販売で知られるヤマトプロテック(東京都港区)では、昨年12月にカーボンフットプリントの導入を開始した。カーボンフットプリントとは、商品のライフサイクル全体で排出された温室効果ガスの排出量をCO2に換算して、商品に表示するというもの。同社統括部の佐藤淳也氏は「温室効果ガスは原材料の調達段階から製造、廃棄、リサイクルに至るまで、あらゆる場面で発生するものです。この一連の流れの中で排出される温室効果ガスをCO2換算で製品の表示することにより、ご使用いただく皆さんの環境対策への意識づけに少しでも役立てればと考えています」と話している。
■貸会議室を運営するスペースユース(東京都中央区)は、昨年秋から運営する会議室のエリアを順調に拡大している。同社の代表取締役を務める赤井豊氏は、以前に比べてビルオーナーからの引き合いも増えてきているとのことで、このことからも空室に悩むビルが増加していることが顕著となっている。そうした中で良好な貸会議室運営を行うために重要なのは、立地と窓口業務を担当する人材の質であると話す。
「これまで営業を続けてきた京橋店の他に、虎ノ門店・新橋店がオープンしています。また、1月には日本橋店、2月には新規に赤坂店もオープンする予定です。他のエリアでも引き合いはあるのですが、急速にエリア拡大すると貸会議室運営において重要である人材の質にムラが出てしまいます。ですから、現在は人材育成のための教育にも力を入れているところです」(代表取締役 赤井 豊氏)